シルビア S15の弱点や故障。【部品屋の視点】で解説するよ

シルビア S15 価格

もはや語る必要のない
世界に誇るFRスポーツ・・・

S15の日産シルビア!

その走りはいまだ
一線級の戦闘力をもち

星の数ほど存在する
カスタムパーツによって

無限の可能性が広がるのも
シルビア S15の魅力・・・

S15 シルビア 中古

そんなシルビアS15の
中古相場をチェックしてみると、

20万kmの過走行車で
事故歴(修復歴)アリでも
100万オーバー上等って感じで

さすがは希少価値の高い
スポーツカーだな~っていう
中古相場になってますが、

あなたもシルビア S15を
中古で狙っているなら
年数がたってきているだけに

いずれにしても心配なのは
中古で買ってから急に故障しないか
っていうことじゃないでしょうか?!

シルビア S15 中古車

今回はシルビア S15を
中古で狙っているなら注意したい
故障や弱点といった部分を

「部品屋の視点」
解説していきますよ~!

 





 

 

弱点①:パワステラック

パワステギヤボックス 参考画像

整備工場さんやショップさんから
頻繁にお問い合わせが来るほど
トラブルが多いパワステラック。

S15のシルビアで定番と言える
高額な弱点部品ですが

年式的な経年劣化や
ドリフトやサーキット走行などで
酷使する使われ方などから

異音が発生したりと
不具合が避けられませんが

新品定価は約15万!

と、非常に高額ですし、

安価なリビルト部品を探しても
完成品在庫はまず見当たりません。

パワステラックの現物を工場に送って
修理できるかどうかの「判定見積」で

パワステラックを外して
リビルト工場に送ってみたものの

内部のサビがひどかったり
シャフトが歪んでて

現物修理できないことが
非常に多いのが厄介なところ。

 

そして中古部品を探しても
シルビアのような人気のスポーツカーは

事故車や廃車がヤードに入ると
ショップや専門店がクルマ丸ごと
すぐに持って行ってしまうので

部品取りされることがなく
結果としてパワステラックをはじめ
バンパーやヘッドライトなどの部品の

安価な中古部品が
まず見つからない厳しい状況です・・・
奇跡的にあったとしても状態が悪いのに
超プレミア価格で激高だったり!

このような状況なのであなたも
シルビアS15を中古で狙っているなら

まずはお目当ての中古車の
ハンドルを回してみて異音や違和感が
ないかチェックするのが安心です!

※ドリフト用に「切れ角アップ」してるようなのだと、特にこのパワステラックに負担がかかるようで。。。ドリ車仕様のシルビアに乗っているパワステ関係のリビルト工場の職人曰はく「1年に1回は交換する消耗品ですね~」なんて言ってたのが印象的で!

 

 

弱点②:エアコンのコンプレッサー

カーエアコン

エアコンのガスを圧縮するのが
このコンプレッサーですが

S15のシルビア1999年に登場し
後期最終型であっても2002年式と
年数がたっているだけに

経年劣化による不具合・トラブルは
避けることができずいつ壊れても
おかしくない状況です・・・

 

焼付きやガラガラ異音といった
不具合が春~夏~秋には頻発し

特に夏場は整備工場さんなどから
けっこう注文をいただきます。
(=それだけ壊れているっていうこと)

カーエアコン参考画像

 

で、このエアコンのコンプレッサー、

注意したいのが
修理代が高いということ。

上の画像にもあるように
エアコンはシステムで成り立っていて

コンプレッサーが焼付いたり
異音がでたりと故障したからといって

コンプレッサーだけを
交換すればいいっていうような
単純な話しじゃありません・・・

カーエアコンシステム部品 参考画像

主に故障の原因になるのが
エキスパンションバルブという
髪の毛の細さ程度しかない
霧吹き器のノズル部分だったり、

リキッドタンクとよばれる
フィルターの役目がある部分で
スラッジなどが詰まり

異常高圧⇒コンプレッサーが故障
といった流れになることが多いので

コンプレッサーや関連したパーツの
部品代+工賃+ガス代と加わっていくと
10万や20万が飛んでいく状況です!
焼付きやロックでコンプレッサー内部の削れカスが
システム内に回っちゃうとコンデンサーの交換や、
配管も全部外して清掃など大事になっちゃいます・・・

安価なリビルトコンプレッサーの在庫が
年々少なくなっているのも厄介です!

 

 

弱点②:オルタネーター(発電機)

オルタネーター 発電機

次にシルビア S15の中古で
注意したい弱点な部品なのが
オルタネーター!

オルタネーターはバッテリーに
電気を供給する発電機ですが

発電時はキンキンに熱くなるため
経年劣化による故障が避けられません。
ヤケドするほどキンキンになります!

この熱の影響なのか
こちらもコンプレッサーと同じく

特に夏場の暑い季節には
整備工場さんからお問合せが多く

修理交換となれば
安価なリビルト品で交換しても
部品代だけで5万コースは覚悟ですし、

そもそもオルタネーターが故障して
発電不良になればバッテリーがあがって
レッカーを呼んだりしたり

バッテリーも交換して・・・など
なにかと費用がかさみがちです!

 

 

注意点①:エンジンの中はキレイ?!

エンジン内部の汚れ

シルビア S15の中古を
購入するなら注意したい、
買う前に必ず確認したいのが

エンジン内部が上の画像のように
汚なくなってないかということ。

オイル交換をサボっていると
こんなふうに内部にスラッジがたまり

エンジンが焼付いてしまったり
とんでもない状況に発展する危険性が!

整備工場さんから軽自動車とか中古エンジンの問い合わせを受けた時に在庫状況を調べていると、15万kmとか距離を走っていてもエンジンの中がホントにキレイでオイル交換ちゃんとしてたんだろうな~っていうのもあれば、5~6万kmぐらいでもスラッジやオイル焼けで中が汚くてなんじゃこりゃっていうのもあります!

 

そのためお目当ての
シルビア S15の中古車があるなら
購入前に必ず確認したいのが

オイルフィラーキャップを開けて
キャップの裏やエンジンの内部が
汚れていないかということ。

エンジン内部の汚れ
ドロドロなヘドロみたいなスラッジがついてたら
ちょっとヤバイです、そのクルマ!

もしこれをしっかり確認せず
エンジンの中がひどい個体を
あなたが中古で買ってしまったら

後々エンジン焼付きなど
高額故障のリスクが
あなたに降りかかってきます!

また、オイル交換もされず
「乗りっぱなし」にされてたような

愛情なく乗られていた
中古車をつかんでしまったら

後になってからいろいろと
トラブルが出る可能性があるので
用心したいところ・・・

S15 維持費

中古車のいわゆる
「当たり」「ハズレ」って
愛情もって乗られていたかが
大きく関与していると思います。

オイル交換のような
基本的なメンテナンスさえ
されていなかったようなクルマだと

下駄がわりにラフに運転されて
大切にされてなかったなんてことも
想像できてしまいます。

そんな状況ではなにかとヤレ
劣化がでてしまいがちですので、

ハズレをつかまないためにも
エンジンの中がキレイかどうかや

オイル交換とかがされてたかを
当たり、ハズレの判断材料の一つとして
チェックするのがおススメです^^

あと自分が中古車を買うときにチェックするポイントは
座席のサポート部分とかにひどいシワやヨレ、
擦れたり劣化がないかってのはよく見ます。

こういった部分も前述したような
「愛されていたかどうか」
「丁寧に乗られていたか」
がわかる
ポイントだと思っていますので。

オイル交換

 

 

注意点②:シルビア S15はぶつけると高くつく!

板金修理

シルビア S15を買ったら
ホントに注意したいのが

「ぶつけると修理代が高い」

ということ!

クルマはぶつけて壊せば
修理代が高くつくものですが、

それでもドアやバンパーなど
同色の中古部品が見つかれば

鈑金・塗装で修理するよりも
大幅に修理代を圧縮できます。

しかしシルビア S15は
パワステラックのところで
前述したように

ドアやバンパー、ヘッドライト、
ドアミラーなどといった

ありとあらゆる外装部品の中古が
なかなか見つからない状況です。

 

なぜ見つからないかというと、
スポーツカーなだけに

そもそもぶつけてしまって
壊れてしまうのが多かったり

希少価値の高いクルマなので
過走行車でボロボロだったとしても
事故車でグッチャリいってても

解体ヤードにクルマが入庫すると
専門ショップや外人バイヤーさんなどが

すぐに廃車になったS15シルビアを
クルマ丸ごと持って行ってしまうので
「部品取り」されることがなく

その結果としてバンパーなどの
中古部品が流通しないという
困った状況にあります・・・・。

このような事情があって
シルビアをぶつけて壊すと

値段の高い新品部品での
板金塗装など修理代が
高くなりがちです!

ちなみに気になる
部品の新品定価はというと・・・

フロントバンパー:約9.2万

リヤバンパー:約8.6万

ボンネット:約6.5万+塗装代

前フェンダー:約4.7万+塗装代

ハロゲンヘッドライト:約7.8万
※純正HIDヘッドライトは驚愕の24万オーバー!

ドアミラー:約6.5万

 

う~ん・・・マンダム・・・

年数がたってきているだけに
新品定価もどんどん上昇中って
感じですかね・・・?!

板金修理

このようにS15のシルビアの
外装部品など新品はいい値段しますし

スポーツカー系は安い中古部品を
探してもなかなか無いので

ぶつけると高くつくというのは
覚えておきたいポイントであります!

 

先日、某外車ディーラーで自損事故で入庫しているクルマがあったのですが、担当氏に話を聞いてみたらそのオーナーさん、「車両保険は入っていたものの、月々の保険料を節約するために【車両 対 車両】の事故にしか対応しない契約にしちゃってて・・・」ということで

100万近い修理代の自己負担になっちゃったんだとか!ボディカラーも特別色の深みのあるパールで、その塗装もあって高くついちゃって~なんてことも言ってました・・・

この手のスポーツカーはやはり転ばぬ先の杖として自損事故も含めしっかりカバーしてくれる車両保険に入っておくのが安心と言えそうです^^(車両保険に入っておけば車両盗難のカバーもしてもらえますし!)

 

 

注意③:カスタムされたS15 シルビアの中古車

シルビア S15 改造車

S15のシルビアの
中古車情報を見ていると

エアロや車高調、マフラー、
アルミなどバリッとキマってて

いいね~、わかってるね~^^

と思ってしまうような
カスタム&チューニングされた
中古車もよくでていますが、

そんなカスタムされた
シルビア S15を中古で購入するなら

・車検に適合したカスタムか

・カスタムされた部分の
純正部品は残されているか

といったことは確実に
確認しておきたいところです。

もし車検に適合しない
カスタムがいろいろとされていて
純正パーツも残されていなかったら

車検を通す際に
非常に困った状況に陥ります。

【※車検対応マフラーでも要注意!】
先日、仲のいい整備工場さんからマフラーのお問い合わせがきたのですが、お客さんのクルマには車検対応のマフラーがついてはいるものの経年劣化で音量が大きくなってしまい交換しないと車検がダメだから中古でマフラー探して~とお問い合わせがきたことが!

 

シルビア S15は先程話したように
純正の中古パーツを探しても
なかなか見つからない状況ですし、

新品の純正部品は
いろいろと高額です。

そのためカスタムした部分を
元に戻さないと車検が通せないと
指摘されてしまった場合

泣く泣く高額な新品で
部品交換する羽目に・・・

たとえばヘッドライトは
イカリングとかカスタムされてたり
社外品が装着されてたら要注意。

カスタムヘッドライト

社外ヘッドライトが車検でアウトだから
安い中古、探してよ~

なんてお問い合わせが
いろいろなクルマで少なくないですが

S15シルビアのヘッドライトは
HIDは純正定価が20万オーバーと
恐ろしい金額になっていますし

このようなリスクがあるだけに
排気系をはじめカスタムされた
シルビア S15の中古を買うなら

・車検に適合したカスタムか

・カスタムされた部分の
純正部品は残されているか

ということは
しっかり確認してから
購入するのが安心です^^

※個人的に困ったのは「社外アルミ」。以前カスタムされたC7のコルベットを買ったんですが車検がきたときにホイール替えないと車検通らないよ~って言われて困ったことが。”なんちゃらフォージド”ってかっこいいホイールだったんですが、認証マークがないだかで車検NGらしくって。。。こんなこともあるので社外アルミもご注意くださいませ~^^

コルベット C7 評価

 

 

⇒S15 シルビアの中古、故障リスクを回避するには

シルビア S15 故障

ここまでお話してきたように
シルビア S15の中古車には

いろいろ注意したい弱点ともいうべき
不具合が避けられない部品がありますが

距離を走った中古車であれば
いつ故障が起きてもおかしくない
状況なのは認識しておきたいところ。

弱点のところでお話しした
エアコンのコンプレッサーや
発電機であるオルタネーター以外にも

・セルモーター(スターター)
セルモーターの参考画像

・MTやATミッション
S15 シルビア MT車

・ドアミラーやパワーウインド関係
S15 シルビア 注意点

・ラジエター
ラジエター 参考画像

・センサー部品
センサー部品の参考画像

・ナビなどの電装品etc.

と、経年劣化によって
故障が避けられない部品が
いろいろ潜んでいますが

あなたがシルビア S15の中古を
買ってからすぐに故障する可能性も
ゼロではありません。
こればっかりはホントわかりません・・・

S15 価格

このようなリスクを回避するために
検討して損はないのが「保証」

中古車販売店が独自に保証を
設定しているケースもありますし、

カーセンサーやグーといった媒体が
中古車に有償で保証をつけることも。

万一の不具合が発生した際に
保証でカバーしてもらえれば

修理代を自腹で払うことなく
クルマを直してもらえちゃうので

多少のコストがかかったとしても
保険として保証をつけるという
選択肢もアリだと思います。

一般ユーザーさんからメールで問い合わせが来る時に
「中古車を買って2週間ですが故障してしまって・・・」
「保証を付けてなかったので自費で修理になります・・・」
「そのため安いリビルト品を探してます・・・」
なんてメッセージが添えられてることも少なくありませんので!

 

 

⇒S15 シルビアの中古を買う前にもう一つだけ確認しておきたいこと

S15 シルビア 欲しい

 

シルビアS15の中古を
買うなら気をつけたい

・パワステラックの故障

・エアコンの故障

・オルタネーターの故障

・エンジンの中はキレイか?

・ぶつけると高くつく

・カスタムされた中古車

など弱点や注意点のことを
部品屋の視点でお伝えし、
リスク回避のこともお話ししました。

あと残るは狙っている
シルビア S15の中古車を

どうすれば少しでも安く買えるか
っていうことですよね^^

シルビア S15 維持費

中古車の場合は新車と違って
値引きといった概念がありませんし
もし値引きしてくれる中古車があれば

それは元々その分を見越して
車両価格が高めに設定されていると
考えてもいいと思います。

ではどうやって狙っている
S15の中古を安く買うか。

それはやっぱり

いま乗っているクルマを
高く買い取ってもらうこと

に尽きると思います。

中古車 買取

自分もいまの部品屋の会社を
立ち上げて1年たった時に

やっと軌道に乗ってきたから
クルマ買い替えるか~と思って
ネットの中古車情報を見てたら

前から欲しかった
スカイラインクーペの中古が

クルマで小一時間くらいの
近所にいいのがでてたんです^^

走行距離も1万㎞ちょっと、
ブレーキキャリパーが
対向4POTにカスタムされてて!

その時に乗ってた車は
新車で買って13年のアコード。

たしか13万㎞位走ってて
まあ過走行の部類ではあったんですが

6MTのスポーツグレードで
根強い人気があるモデルだから

10万や15万にはなるかな~
なんて考えてたんです。

で、スカイラインを見に行った時に
お店の人に下取りを聞いてみると

10年超えてるクルマは
ウチでは買取できないんですよね

なんてことを言われ!
乗ってきた車を見もしないでバッサリでしたし・・・

 

まさか下取りがゼロとは
想像もしてなかったんで
これはけっこうショックで・・・

でも見に行ったクルマ
バリモノだったしどうしても欲しい、

だけど月々のローンは安くしないと
軌道に乗ったとはいえまだ綱渡りな
起業1年目なだけに恐いし。

そこで役に立ったのが無料一括査定。

買取できないなんて言われた
いままで乗ってきた13年落ちの車が
ホントに価値がないのか

ネットの一括査定で
ためしに確認してみたんです。

で、何社か回答きたのが
30万~40万!

これだけでもゼロ円からすると
とんでもなくいいですよね^^

でもこの時は結局
45万で買い取ってもらえました!

買取してくれた業者さん、
アコードの中古車を若いお客さんから
探してとバックオーダー受けてて

ちょうど自分のアコードが
そのお客さんの希望にあうとのことで
どうしても売って欲しいと。

で、45万で買い取ってもらえたから
無事お目当てのスカイラインクーペに
乗り換えすることができました^^

CPV35

この後もいろいろと乗り換えましたが
一括査定が結局一番高く売れる印象があります。
オークション的なのもやってみましたが
思ったほど値があがらないことが多くて・・・

もしあなたも狙っている
S15 シルビアの中古車があるなら

1~2分くらいの入力で
買取相場がチェックできるので
試してみる価値、アリだと思います。

いま乗っているクルマが
想像以上に買取相場が高ければ
高いうちに買い取ってもらって

お目当てのシルビア S15に
予定を前倒で乗り換えることも
できちゃいますしね^^

まずはあなたも愛車の買取相場、
チェックしてはいかがでしょうか!?

愛車を一括査定に依頼してみる
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