なんで、今の時代に
S-MXみたいな車がないんだろう?
その塊感あるカッコいいデザインは
時代を経ても色あせることがなく
4mを切るショートボディで
取り回しや運転がしやすいサイズながら
室内はRF1ステップワゴン譲りの
広々として広大なスペースがあるし
荷物もたくさん載せられるしで
使い勝手満点ですよね、S-MX!
個人的にも仕事で東京から広島まで1週間S-MXに乗り続けて営業行脚したことがありますが、長距離乗っても疲れないし、休憩するにも便利だったし、ホントいいクルマだな~と思う次第であります^^
そんなホンダ S-MXの
中古相場をチェックしてみると、
コミコミ50~60万ぐらいはしてて
S-MXの根強い人気が見えるような
中古相場だな~と!
でも、S-MXは
1996年(平成8年)に登場し、
最終後期型でも2002年(平成14年)と
けっこう年数がたってきているだけに
あなたもS-MXを中古で狙っているなら
いずれにしても気になるのは
買ってから急に故障しないか
っていうことじゃないでしょうか?!
今回はホンダの名車「S-MX」を
中古で狙っているなら注意したい
故障や弱点といった部分を
「部品屋の視点」で
解説していきますよ~!
◆目次
弱点①:エアコンの故障
S-MXの中古で注意したい
春~秋には整備工場さんからの
お問い合わせが少なくない
弱点な部品なのが・・・
・エアコンのコンプレッサー
エアコンのガスを圧縮するのが
このコンプレッサーですが、
経年劣化によるコンプレッサーの
焼付きや異音といったトラブルが
避けられない状況にあり
年数のたった、距離を走った
S-MXの中古車では
いつ壊れてもおかしくない
状況であるといえます。
エアコンをよく使う時期である
春~秋にかけて特に故障が多く
このエアコンのコンプレッサーの
お問い合わせも増えますが、
注意したいのが
修理代が高いということ。
上の画像にもあるように
エアコンはシステムで成り立っていて
コンプレッサーが焼付いたり
異音がでたりと故障したからといって
コンプレッサーそれだけを
交換すればいいっていうような
単純な話しじゃありません・・・
主に故障の原因になるのが
エキスパンションバルブという
髪の毛の細さ程度しかない
霧吹き器のノズル部分だったり、
リキッドタンクとよばれる
フィルターの役目がある部分で
スラッジなどが詰まり
異常高圧⇒コンプレッサーが故障
といった流れになることが多いので
コンプレッサーや関連したパーツの
部品代+工賃+ガス代と加わっていくと
10万や20万が飛んでいきます!
焼付きやロックでコンプレッサー内部の削れカスがシステム内に回っちゃうとコンデンサーの交換や、配管も全部外して清掃など大事になっちゃいます・・・
弱点②:オルタネーター(発電機)
次にホンダ S-MXを
中古で買ったら注意したい
弱点な部品が・・・オルタネーター!
オルタネーターはバッテリーに
電気を供給する発電機ですが
発電時はキンキンに熱くなるため
経年劣化による故障が避けられません。
こちらも熱の影響なのか
エアコンのコンプレッサーと同じく
特に夏場の暑い時期は
整備工場さんからのお問合せが多く
修理交換となれば
安価な社外新品で交換しても
5万コース覚悟の高額修理ですし、
そもそもオルタネーターが故障して
発電不良になればバッテリーがあがって
レッカー呼んだりしたり
バッテリーも交換して・・・など
なにかと費用がかさみがちです!
弱点③:ラジエターからの水漏れ
S-MXでトラブルが避けられない
弱点部品と言えるのが
ラジエターからの水漏れ。
同系統のクルマと言える
RF1の初代ステップワゴンも
このラジエターのトラブルが
多いこと、多いこと・・・(苦笑)
ラジエターを製造している工場の技術者曰はく、RF1系のステップワゴンやS-MXのラジエターは強度が弱い部分があって・・・とのことらしいです!
ラジエターから水漏れが発生し
修理となると安価な社外品の
ラジエターで交換しても
ラジエターホースなど関連パーツ代、
クーラント代、工賃と加われば
5万や10万が飛んでいきます。
距離が浅くとも年数がたったことによる
経年劣化で急にトラブルに見舞われるのが
厄介なところであります・・・
仕事でも重宝したS-MX、走行距離20万kmオーバーでしたが奇跡的にラジエターから水漏れが発生することもなく走ってくれましたが、ホント「運」の問題というか走行距離が5万kmぐらいでも漏れるクルマは漏れちゃうんですよね・・・
注意点①:エンジンの中はキレイ?!
S-MXの中古を買うなら特に注意したい、
購入前に必ず確認したいのが
エンジン内部が上の画像のように
汚なくなってないかということ。
オイル交換をサボっていると
こんなふうに内部にスラッジがたまり
エンジンが焼付いてしまったり
とんでもない状況に発展する危険性が!
整備工場さんから中古エンジンの問い合わせを受けた時に在庫状況を調べていると、15万kmとか距離を走っていてもエンジンの中がホントにキレイでオイル交換ちゃんとしてたんだろうな~っていうのもあれば、5~6万kmぐらいでもスラッジやオイル焼けで中が汚くてなんじゃこりゃっていうのもあります!
そのため狙っている
S-MXの中古があるなら
購入前に必ず確認したいのが
オイルフィラーキャップを開けて
キャップの裏やエンジンの内部が
汚れていないかということ。
キャップの裏にヘドロみたいなスラッジがついてたらヤバイです、そのクルマ!
もしこれをしっかり確認せず
エンジンの中がひどい個体を
あなたが中古で買ってしまったら
後々エンジン焼付きなど高額故障の
リスクがあなたに降りかかってきます!
また、基本的なメンテナンスである
エンジンオイルの交換すらされず
「乗りっぱなし」にされてたような
愛情なく乗られていた
中古車をつかんでしまったら
後になってからいろいろと
トラブルが出る可能性があるので
用心したいところ・・・
中古車のいわゆる
「当たり」「ハズレ」って
愛情もって乗られていたかが
大きく関与していると思います。
オイル交換のような
基本的なメンテナンスさえ
されていなかったようなクルマだと
下駄がわりにラフに運転されて
大切にされてなかったなんてことも
想像できてしまいます。
そんな状況ではなにかとヤレや
劣化がでてしまいがちですので、
ハズレをつかまないためにも
エンジンの中がキレイかどうかや
オイル交換とかがされてたかを
当たり、ハズレの判断材料の一つとして
チェックするのがおススメです^^
あと自分が中古車を買うときにチェックするポイントは座席のサポート部分とかにひどいシワやヨレ、擦れたり劣化がないかってのはよく見ます。
こういった部分も前述したような
「愛されていたかどうか」
「丁寧に乗られていたか」
がわかるポイントだと思っていますので。
注意点②:S-MXはぶつけると高くつく!
S-MXの中古を買ったら
ホントに注意したいのが
「ぶつけると修理代が高い」
ということ!
クルマはぶつけて壊せば
修理代が高くつくものですが、
それでもドアやバンパーなど
同色の中古部品が見つかれば
鈑金・塗装で修理するよりも
大幅に修理代を圧縮できます。
しかしS-MXはドアやバンパー、
ヘッドライト、ドアミラー、
テールランプなど
ありとあらゆる外装部品の中古が
なかなか見つからない状況です。
なぜ見つからないかというと、
年数がたったクルマゆえに
絶対数が少なくなったので
いろいろと中古部品も流通しないという
厳しい状況にあります・・・・。
そのためぶつけて壊すと
高い新品部品や板金塗装など
修理代が高くなりがちです!
で、S-MXで特に注意したいのは
「リヤゲート」をぶつけて壊すと
大変な目にあうということ。
ハッチバックのクルマ特有の
上に開くこのリアのハッチゲート。
この画像からもわかるように
S-MXのリヤバンパーは
あまり厚みがなく薄いので
後ろまわりをぶつけると
リヤゲートもグッチャリといく
危険性がありますが
このリヤゲート修理代が
刺激的に高いんです・・・
運よく同じ色の中古が見つかっても
10万前後が飛んでいきますし、
タイミング悪く中古で同色の
リヤゲートが見つからず
さらには板金修理できないほど
ガッツリと凹ませた時には
新品のリヤゲートに塗装して
ガラスを脱着して・・・と、
20万コースも覚悟みたいな!
このような状況なので
S-MXを中古で買ったら
ぶつけると高くつくというのは
覚えておきたいポイントであります。
※先日も仲のいい整備工場さんから「フロントバンパーと右のヘッドライト探してよ~」ってお問い合わせが来ましたが案の定というか全く見つからずで・・・
注意点③:マフラーのサビ、腐食
S-MXで整備工場さんから
お問合わせが意外と少なくないのが
マフラーがサビでボロボロになって
腐食してしまい排気漏れしてるから
安い中古のマフラーを
探してくれっていうお問い合わせ。
でもS-MXの中古のマフラーを探しても
いいのがなかなか見つかりません!
見つかってもサビがひどかったりで
まともなモノがなかなかでないから
結局高い新品で交換する羽目に!
5万や10万が飛んでいくような・・・
でもマフラーならサビても
交換すれば済む話ですが
もっと注意したいのは
車体などにひどいサビや腐食が
ないかっていうこと。
S-MXに限らずですが
北海道や東北などの
降雪地で走っていた場合は
ちゃんとメンテナンスされていないと
融雪剤などの塩害によって腹下に
サビや腐食がでてしまいます。
こんなことが関係してかネットで
S-MXの中古車情報を見ていると
「関東仕入の車両」
「本州仕入れ」
「道内未使用」
なんてわざわざ記載している
中古車屋さんもあるほど。
でも、関東仕入のクルマであっても
冬にスキーやスノボによく行ってたなら
油断はできません。
あなたも「これは!」と思う
1台を見つけたらお店の人に頼んで
リフトアップしてもらうなど
ボディ下面や足回り、マフラーなど
サビのチェックは
しっかりしたいところです。
もしサビサビな状態なら
買ってから苦労するのが
目に見えてますので・・・
※特にS-MXは年数がたっているだけに経年劣化による錆がどうしても避けられません。個人的にも15年落ちだけど走行距離1万5000kmのとあるスポーツセダンの中古車を買ったことがありますが、デフオイル交換をしてもらいにイエローハットに行ってリフトアップしてもらったらけっこう腹下がサビててショックを受けたことが・・・外見はピッカピカでも年数がたてばけっこう錆びるもんなんだな~って!
なのであなたもお目当てのS-MXの中古車があるなら外観のキレイさだけでなく床下もしっかりチェックするのがおススメです^^
注意点④:カスタムされたS-MXの中古車
S-MXの中古車情報を見ていると
エアロやローダウン、マフラー、
アルミなどセンスよくキマってて
いいね~、わかってるね~^^
と思ってしまうような
カスタム&ドレスアップされた
中古車もよくでていますが、
そんなカスタムされた
S-MXの中古車を購入するなら
注意したいのが
・車検に適合したカスタムか
・カスタムされた部分の
純正部品は残されているか
っていうこと。
もし車検に適合しない
カスタムがいろいろとされていて
純正パーツも残されていなかったら
車検を通す際や故障した際に
非常に困った状況に陥ります。
S-MXは前述したように
純正の中古パーツを探しても
なかなか見つからない状況ですし、
新品の純正部品は
思いのほか高額です。
そのためカスタムした部分を
元に戻さないと車検が通せないと
指摘されてしまった場合など
泣く泣く高額な新品で
部品交換する羽目に・・・
交換しなきゃいけない部品の新品が生産終了とか納期未定なんてことになってたら目も当てられません・・・
このようなリスクがあるだけに
マフラーやローダウンなど
カスタムされたS-MXの中古を買うなら
・車検に適合したカスタムか
・カスタムされた部分の
純正部品は残されているか
ということは
しっかり確認してから
購入するのが安心ですよ^^
※個人的に困ったのは「社外アルミ」。以前カスタムされたC7のコルベットを買ったんですが車検がきたときにホイール替えないと車検通らないよ~って言われて困ったことが。”なんちゃらフォージド”ってかっこいいホイールだったんですが、認証マークがないだかで車検NGらしくって。。。こんなこともあるので社外アルミもご注意くださいませ~^^
⇒S-MXの中古、故障リスクを回避するには
ここまでお話してきたように
S-MXの中古車には
いろいろ注意したい弱点ともいうべき
不具合の多い部品がありますが
距離を走った中古車であれば
いつ故障が起きてもおかしくない
状況なのは認識しておきたいところ。
前述したエアコンのコンプレッサーや
発電機であるオルタネーター以外にも
たとえば・・・
・セルモーター(スターター)
・デストリビューター
年々いろいろな車種でこのデスビのリビルト品の在庫が少なくなってきてるのが厄介なところです・・・
・ATミッション
・パワステ関係
・センサー部品
・ドアミラーやパワーウインド関係
・ナビなどの電装品etc.
と、経年劣化によって
故障が避けられない部品が
いろいろ潜んでいますが
あなたがS-MXの中古を
買ってから急に故障する可能性も
ゼロではありません。。。
こればっかりはホントわかりません・・・
このようなリスクを回避するために
検討して損はないのが「保証」。
中古車販売店が独自に保証を
設定しているケースもありますし、
カーセンサーやグーといった媒体が
中古車に有償で保証をつけることも。
万一の不具合が発生した際に
保証でカバーしてもらえれば
修理代を自腹で払うことなく
クルマを直してもらえちゃうので
多少のコストがかかったとしても
保険として保証をつけるという
選択肢もアリだと思います。
※一般ユーザーさんからメールで問い合わせが来る時に「中古車を買って2週間ですが故障してしてしまいましたが修理代の見積もりが20万近くって言われ・・・保証を付けてなかったので自費で修理になります。そのため安いリビルト品を探してます」なんてメッセージが添えられてることも少なくありませんので!
※また、中古車販売店の保証に加え自動車保険でも「故障保証」を月々わずかな費用で受けられるものもあるので検討する価値ありだと思います^^
⇒S-MXの中古を買う前にもう一つだけ確認しておきたいこと
色あせない魅力にあふれる
S-MXの中古を購入するなら
気をつけたい
・エアコンの故障
・オルタネーターの故障
・ラジエターの水漏れ
・エンジンの中はキレイか?
・ぶつけると高くつく
・車体やマフラーのサビ腐食
・カスタムされたS-MXの中古車
など弱点や注意点のことを
部品屋の視点でお伝えし、
リスク回避のこともお話ししました。
あと残るは狙っている
S-MXの中古があるなら
どうすれば少しでも安く買えるか
っていうことですよね^^
中古車の場合は新車と違って
値引きといった概念がありませんし
もし値引きしてくれる中古車があれば
それは元々その分を見越して
車両価格が高めに設定されていると
考えてもいいと思います。
ではどうやって狙っている
S-MXの中古を安く買うか。
それはやっぱり
いま乗っているクルマを
高く買い取ってもらうこと
に尽きると思います。
自分もいまの部品屋の会社を
立ち上げて1年たった時に
やっと軌道に乗ってきたから
クルマ買い替えるか~と思って
ネットの中古車情報を見てたら
前から欲しかった
スカイラインクーペの中古が
クルマで小一時間くらいの
近所にいいのがでてたんです^^
走行距離も1万㎞ちょっと、
ブレーキキャリパーが
対向4POTにカスタムされてて!
その時に乗ってた車は
新車で買って13年のアコード。
たしか13万㎞位走ってて
まあ過走行の部類ではあったんですが
6MTのスポーツグレードで
根強い人気があるモデルだから
10万や15万にはなるかな~
なんて考えてたんです。
で、スカイラインを見に行った時に
お店の人に下取りを聞いてみると
10年超えてるクルマは
ウチでは買取できないんですよね
なんてことを言われ!
乗ってきた車を見もしないでバッサリでしたし・・・
まさか下取りがゼロとは
想像もしてなかったんで
これはけっこうショックで・・・
でも見に行ったクルマ
バリモノだったしどうしても欲しい、
だけど月々のローンは安くしないと
軌道に乗ったとはいえまだ綱渡りな
起業1年目なだけに恐いし。
そこで役に立ったのが無料一括査定。
買取できないなんて言われた
いままで乗ってきた13年落ちの車が
ホントに価値がないのか
ネットの一括査定で
ためしに確認してみたんです。
で、何社か回答きたのが
30万~40万!
これだけでもゼロ円からすると
とんでもなくいいですよね^^
でもこの時は結局
45万で買い取ってもらえました!
買取してくれた業者さん、
アコードの中古車を若いお客さんから
探してとバックオーダー受けてて
ちょうど自分のアコードが
そのお客さんの希望にあうとのことで
どうしても売って欲しいと。
で、45万で買い取ってもらえたから
無事お目当てのスカイラインクーペに
乗り換えすることができました^^
この後もいろいろ乗換えましたが
結局のところ一括査定をお願いするのが
一番高く売れる印象があります。
オークション的なのもやってみましたが思ったほど値があがらないことが多くて・・・
もしあなたも狙っている
S-MXの中古車があるなら
1~2分くらいの入力で
買取相場がチェックできるので
試してみる価値、アリだと思います。
いま乗っているクルマが
想像以上に買取相場が高ければ
高いうちに買い取ってもらって
お目当てのS-MXの中古に
予定を前倒で乗り換えることも
できちゃいますしね^^
まずはあなたも愛車の買取相場、
チェックしてはいかがでしょうか!?
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