スズキハスラーの弱点や故障を【部品屋の視点】で解説するよ

スズキハスラー 中古車

 

ワイルドさとカワイイが融合した
スタイリッシュな軽SUV・・・

スズキハスラー!

エネチャージをはじめとした低燃費、
先進の安全サポートによる安心感、

さらにはその見た目を裏切らない
悪路走破性を持ち合わせながら

街中でもオシャレな雰囲気が魅力的な
MR31S/MR41Sのスズキハスラー^^

MR31S MR41S 中古車

 

そんなハスラーの中古相場を
チェックしてみると・・・

50万クラスの安いのだと
10万kmオーバーの過走行とか
修復歴ありなのが多いですよね?!

コミコミ80~90万ぐらいの
予算で考えればそこまで走ってない

ハスラーの中古がいろいろと
選べるな~って状況ですが

いずれにしても気になるのは
買ってから故障や不具合がでないか
っていうことじゃないでしょうか。

 

全国の整備工場さんから
部品の問い合わせを受ける
「部品商」の仕事をする中で

故障が多い箇所や弱点を
部品屋の視点でお伝えします!

 





 

 

弱点①:エアコンのコンプレッサー

カーエアコン

MR31S/MR41Sハスラーの
エアコンのコンプレッサーは

春から夏場にかけて
整備工場さんからお問い合わせが多い
=故障が多い弱点部品のひとつ。

エアコンのガスを圧縮する
このコンプレッサーですが

スズキハスラーは
焼付きやガラガラ異音といった
不具合が春~夏~秋に多い状況。

カーエアコン参考画像

 

で、このエアコンのコンプレッサー、

注意したいのが
修理代が高いということ。

上の画像にもあるように
エアコンはシステムで成り立っていて

コンプレッサーが焼付いたり
異音がでて故障したからといって

コンプレッサーだけを
交換すればいいっていうような
単純な話しじゃありません・・・

カーエアコンシステム部品 参考画像

主に故障の原因になるのが
エキスパンションバルブという
髪の毛の細さ程度しかない
霧吹き器のノズル部分だったり、

リキッドタンクとよばれる
フィルターの役目がある部分で
スラッジなどが詰まり

異常高圧⇒コンプレッサーが故障
といった流れになることが多いので

コンプレッサーや関連したパーツの
部品代+工賃+ガス代と加わっていくと
10万オーバー覚悟の状況です!
焼付きやロックでコンプレッサー内部の削れカスがシステム内に回っちゃうとコンデンサーの交換や、配管も全部外して清掃など大事になっちゃいます・・・

 

 

弱点②:ターボ(タービン)

ターボの参考画像

 

あなたが狙っている
ハスラーの中古がターボ車なら
タービンの故障も注意です。

経年劣化によって異音がでたり
ブーストがかからずパワー不足、

白煙がモクモクでたりなどの
不具合に見舞われたら大変!

新品定価はターボ単品で約12万!

安価なリビルト品でも
部品代で5万コース覚悟ですし

工賃やらオイル代がプラスされると
けっこうな修理代に・・・

整備工場さんからハスラーの
リビルトターボの問い合わせが
ちょこまか来ますが

話しを聞いてみると
オイル交換があまりされてなかった
メンテナンス不足が原因になって

ターボが故障しているのが
多いな~って感じがします・・・。

 

 

注意点①:エンジンの中はキレイ?!

エンジン内部の汚れ

 

ハスラーを中古で買うなら
非常に注意したいポイントなのが

エンジン内部が上の画像のように
汚なくなってないかということ。

オイル交換をサボっていると
こんなふうに内部にスラッジがたまり
エンジンが焼付いてしまったり

さきほども話題に挙げた
ターボの不具合につながっていきます。

整備工場さんから軽自動車とか中古エンジンの問い合わせを受けた時に在庫状況を調べていると、15万kmとか距離を走っていてもエンジンの中がホントにキレイでオイル交換ちゃんとしてたんだろうな~っていうのもあれば、5~6万kmぐらいでもスラッジやオイル焼けで中が汚くてなんじゃこりゃっていうのもあります!

 

そのためお目当ての
ハスラーの中古車があるなら
必ず確認しておきたいのが

オイルフィラーキャップを開けて
キャップの裏やエンジンの内部
汚れていないかということ。

エンジン内部の汚れ
ヘドロみたいなスラッジがベッタリついてたらちょっとヤバイです、そのクルマ!

 

もしこれをしっかり確認せず
エンジンの中がひどい個体を
あなたが中古で買ってしまったら

後々エンジン焼付きなどの
リスクがあなたに降りかかってきます!

また、オイル交換もされず
「乗りっぱなし」にされてたような

愛情なく乗られていた
中古車をつかんでしまったら

後になってからいろいろと
トラブルが出る可能性があるので
用心したいところ・・・

中古車のいわゆる
「当たり」「ハズレ」って
愛情もって乗られていたかが
大きく関与していると思います。

オイル交換のような
基本的なメンテナンスさえ
されていなかったようなクルマだと

下駄がわりにラフに運転されて
大切にされてなかったなんてことも
想像できてしまいます。

そんな状況ではなにかとヤレ
劣化がでてしまいがちですので、

ハズレの中古車をつかまないためにも
エンジンの中がキレイかどうかや

オイル交換とかが定期的にされてたかを
当たり、ハズレの判断材料の一つとして
チェックするのがおススメです^^

あと自分が中古車を買うときにチェックするポイントは座席のサポート部分とかにひどいシワやヨレ、擦れたり劣化がないかってのはよく見ます。

こういった部分も前述したような
「愛されていたかどうか」
「丁寧に乗られていたか」
がわかる
ポイントだと思っていますので。

オイル交換

 

 

注意点②:オーバーヒートや走行不能のトラブルに注意

補器類ベルト トラブル

 

MR31Sのハスラーは
注意したいリコールがあります。

 

エンジン補機ベルトが切れて
オーバーヒートや走行不能の危険性!

 

【スズキリコール情報】
https://www.suzuki.co.jp/recall/car/2018/1115b/

 

平成25年12月~26年4月
期間に生産された
MR31Sのスズキハスラーは

クルマの発電機である
オルタネーターや、

エンジンの冷却水を送る
ウォーターポンプを駆動させる
補機類ベルトの耐久性が不足していて

ベルトが切れて走行中にエンストし
再始動できず走行不能に陥ったり
オーバーヒートの危険性があることから

リコールがアナウンスされた
経緯があるんです!

 

エンジン補機ベルト リコール

 

対象になるMR31Sのハスラーは
ベルトを対策品に交換する
改善措置がとられていますが

このトラブルは他車種も含め
920件も発生してリコールに
発展しているだけに

あなたが狙っている
ハスラーの中古が該当するなら

改善措置を受けたかどうか
しっかり確認したいところです。

 

でもリコールとかの改善措置って
別に確認なんかしなくたって
ちゃんとやってんじゃないの?

 

と思うかもしれませんが
それがですね、そうでもないんです。

普段整備工場さんから
部品の問い合わせがきた時に
依頼された部品を調べてると

あれ?これリコール対象ですよ

ディーラーに行けば
タダで交換してもらえますよ

なんて案内することが
ちょこまかあるんです。

どういう経緯で
リコールの改善措置を受けていない
状況になってしまったかは不明ですが

こういったやり取りも
日々の仕事の中で少なくないので

お目当ての中古車を買う前に
ちゃんとリコールの対策がされたか
履歴を確認しておくのが安心です。

 

 

注意点③:4WD車のオイル漏れ

 

4WDのハスラーを
中古で狙っているなら
注意したいポイントがあります。

それはリヤアクスルから
デフオイルが漏れるトラブル!

 

【スズキリコール関連情報】
https://www.suzuki.co.jp/recall/car/2016/0728/

 

リヤアクスルってこんな部分
リヤデフ参考画像

 

平成25年12/13~27年5/8
の期間に生産された
MR31Sのハスラー4WD

 

平成27年4/28~5/9
の期間に生産された
MR41Sのハスラー4WD

 

これら各モデルの
ハスラーの4WD車は

密閉するためのシール材の
形状や材質が不適切で

密閉性が低下しデフオイルが
漏れる危険性があることから

サービスキャンペーン
アナウンスされた経緯があります。

 

リアアクスル オイル漏れ

 

改善措置としては、

全車両オイルシールを対策品に交換

既にオイルが漏れていて
ブレーキにオイルがついている場合
ブレーキシューも新品に交換する

といった措置がとられているので

あなたが狙っている
4WDのハスラーの中古車が
このトラブルに該当するなら

改善措置を受けたか
しっかり確認するのが安心です。

この改善措置を受けていない
ハスラーを中古で買ってから

オイルが漏れてブレーキにかかって
効きが悪くなったら大変ですので!

 

 

注意点④:エンストや走行不能の危険性

スズキ ISG トラブル

 

平成27年4/28~8/4
期間に生産された
MR41Sのハスラーは、

ISG(モーター付き発電機)の
故障診断プログラムが不適切なことから

クルマの使用過程でアース端子に
サビなどがでて電気抵抗が上昇すると

ISG(モーター付き発電機)の
電気回路が故障したと誤判断してしまい

発電停止⇒鉛バッテリーがあがって
エンスト、始動不能、走行不能に陥る
危険性があることから

リコールがアナウンスされた
経緯があるんです!

 

【国土交通省リコール情報】
https://www.mlit.go.jp/report/press/jidosha08_hh_003751.html

 

ISG リコール

 

改善措置としては

ISGのプログラムを
対策データに書き換える

といった措置が取られていますが、

このトラブルは他車種も合わせ
少なくとも実際に206件も発生して
リコールに発展していますし

バッテリーあがりで
エンスト、走行不能になるという

シチュエーションによっては
後ろから突っ込まれる事故になる
危険性もある恐いトラブルなだけに

あなたが狙っている
ハイブリッドのハスラーの中古が
リコールに該当する車両なら

こちらも改善措置を受けたかどうか
しっかり確認するのが安心です!

 

 

⇒初代ハスラーの中古、故障リスクを回避するには

 

ここまでお話してきたように
MR31S・MR41Sのハスラーには

いろいろ注意したい弱点ともいうべき
不具合の多い部品があります。

また、距離を走った中古車であれば
いつ故障が起きてもおかしくない
状況なのは認識しておきたいところ。

例えば・・・

・セルモーター(スターター)
セルモーターの参考画像

・オルタネーター(発電機)
オルタネーター 発電機

・CVTやMTミッション
CVT 参考画像

・センサー部品
センサー部品の参考画像

・ナビなど電装品

 

と、経年劣化によって
故障が避けられない部品が
いろいろ潜んでいますが

あなたがスズキハスラーを
中古で買ってからすぐに故障する
可能性もゼロではありません。
こればっかりはホントわかりません・・・

 

このようなリスクを回避するために
検討して損はないのが「保証」

中古車販売店が独自に保証を
設定しているケースもありますし、

カーセンサーやグーといった媒体が
中古車に有償で保証をつけることも。

万一の不具合が発生した際に
保証でカバーしてもらえれば

修理代を自腹で払うことなく
クルマを直してもらえちゃうので

多少のコストがかかったとしても
保険として保証をつけるという
選択肢もアリだと思います。

 

※一般ユーザーさんからメールで問い合わせが来る時に「中古車を買って2週間ですが故障してしてしまいましたが修理代の見積もりが20万近くって言われ・・・保証を付けてなかったので自費で修理になります。そのため安いリビルト品を探してます」なんてメッセージが添えられてることも少なくありませんので!

 

※また、中古車販売店の保証に加え自動車保険でも「故障保証」を月々わずかな費用で受けられるものもあるので検討する価値ありだと思います^^

 

 

⇒初代ハスラーの中古を買う前にもう一つだけ確認しておきたいこと

ハスラー 欲しい

 

MR31S/MR41Sのハスラーを
中古で購入するなら気をつけたい

・エアコンの故障

・ターボ(タービン)の故障

・エンジン内部の汚れ

・走行不能になるリコール

・4WD車のオイル漏れ

 

などトラブルが多い弱点のことを
部品屋の視点でお伝えし、
リスク回避のこともお話ししました。

あと残るは狙っている
スズキハスラーの中古を

どうすれば少しでも安く買えるか
とういうことですよね^^

中古車の場合は新車と違って
値引きといった概念がありませんし
もし値引きしてくれる中古車があれば

それは元々その分を見越して
車両価格が高めに設定されていると
考えてもいいと思います。

ではどうやって狙っている
スズキハスラーを安く買うか。

それはやっぱり

いま乗っているクルマを
高く買い取ってもらうこと

に尽きると思います。

中古車 買取

 

自分もいまの部品屋の会社を
立ち上げて1年たった時に

やっと軌道に乗ってきたから
クルマ買い替えるか~と思って
ネットの中古車情報を見てたら

前から欲しかった
V35スカイラインクーペの中古が

クルマで小一時間くらいの
近所にいいのがでてたんです^^

走行距離も1万㎞ちょっと、
ブレーキキャリパーが
対向4POTにカスタムされてて!

その時に乗ってた車は
新車で買って13年のアコード。

たしか13万㎞位走ってて
まあ過走行の部類ではあったんですが

6MTのスポーツグレードで
根強い人気があるモデルだから

10万や15万にはなるかな~
なんて考えてたんです。

で、スカイラインを見に行った時に
お店の人に下取りを聞いてみると

10年超えてるクルマは
ウチでは買取できないんですよね

なんてことを言われ!

 

まさか下取りがゼロとは
想像もしてなかったんで
これはけっこうショックで・・・
乗ってきたクルマを見ずに言われましたし!

でも見に行ったスカイラインの中古
バリモノだからどうしても欲しい、

だけど月々のローンは安くしないと
軌道に乗ったとはいえまだ綱渡りな
起業1年目なだけに恐いし。

そこで役に立ったのが無料一括査定。

買取できないなんて言われた
いままで乗ってきた13年落ちの車が
ホントに価値がないのか

ネットの一括査定で
ためしに確認してみたんです。

で、何社か回答きたのが
30万~40万!

これだけでもゼロ円からすると
とんでもなくいいですよね^^

でもこの時は結局
45万で買い取ってもらえました!

買取してくれた業者さん、
アコードの中古車を若いお客さんから
探してとバックオーダー受けてて

ちょうど自分のアコードが
そのお客さんの希望にあうとのことで
どうしても売って欲しいと。

で、45万で買い取ってもらえたから
無事お目当てのスカイラインクーペに
乗り換えすることができました^^

CPV35

 

この後もいろいろ乗換えましたが
結局のところ一括査定をお願いするのが
一番高く売れる印象があります。
オークション的なのもやってみましたが思ったほど値があがらないことが多くて・・・

もしあなたも狙っている
ハスラーがあるなら

1~2分くらいの入力で
買取相場がチェックできるので
試してみる価値、アリだと思います。

いま乗っているクルマが
想像以上に買取相場が高ければ
高いうちに買い取ってもらって

お目当てのスズキハスラーに
予定を前倒しで乗り換えることも
できちゃいますしね^^

まずは愛車の買取相場だけでも
チェックしてはいかがでしょうか!?

愛車を一括査定に依頼してみる
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