MK32S スペーシアの中古、弱点や故障を【部品屋の視点】で解説するよ

スペーシアカスタム 中古車

 

スタイリッシュな
軽ハイトワゴン・・・

スズキ スペーシア!

中古車相場をチェックしてみると
人気の軽ハイトワゴンである
MK32Sのスペーシアなだけに

100万前後の予算で考えても
距離が6~7万㎞とか走ってたり!

そんな人気のMK32Sスペーシアを
中古車をあなたも狙っているなら

気になるのは買ってから
急に故障や不具合がでないかって
ことじゃないでしょうか?!

「部品屋の立場」
からするとスペーシアには

弱点といえる故障やトラブルが多い
高額修理になってしまう部品が
いくつかあります・・・

今回はMK32S スペーシアの
中古で買うなら注意したい

弱点、トラブルが多い部分
解説していきますよ~!

 





 

 

弱点①:エアコンのコンプレッサー

カーエアコン

MK32Sのスペーシアで注意したい
エアコンのコンプレッサー。

エアコンのガスを圧縮するのが
このコンプレッサーですが

MK32Sのスペーシアは
年数がたってきているだけに

焼付きやガラガラ異音といった
不具合が春~夏~秋には頻発し

特に夏場は「稼ぎ頭」といえるぐらい
整備工場さんなどから注文がきます。
(=それだけ壊れているっていうこと)

カーエアコン参考画像

 

で、このエアコンのコンプレッサー、

注意したいのが
修理代が高いということ。

上の画像にもあるように
エアコンはシステムで成り立っていて

コンプレッサーが焼付いたり
異音がでたりと故障したからといって

コンプレッサーだけを
交換すればいいっていうような
単純な話しじゃありません・・・

カーエアコンシステム部品 参考画像

主に故障の原因になるのが
エキスパンションバルブという

髪の毛の細さ程度しかない
霧吹き器のノズル部分だったり、

リキッドタンクとよばれる
フィルターの役目がある部分で
スラッジなどが詰まり

異常高圧⇒コンプレッサーが故障
といった流れになることが多いので

コンプレッサーや関連したパーツの
部品代+工賃+ガス代と加わっていくと
10万オーバー覚悟の状況です!
焼付きやロックでコンプレッサー内部の削れカスが
システム内に回っちゃうとコンデンサーの交換や、
配管も全部外して清掃など大事になっちゃいます・・・

 

 

弱点②:ターボ(タービン)

ターボの参考画像

 

あなたが狙っている
MK32S スペーシアの中古が
ターボ車なら注意したいのが
タービンの故障。

経年劣化によって異音がでたり
ブーストがかからずパワー不足、

白煙がモクモクでたりなどの
不具合に見舞われたら大変!

新品定価はターボ単品で10万オーバー!

安価なリビルト品でも
部品代で5万コース覚悟ですし

工賃やらオイル代がプラスされると
けっこうな修理代に・・・

整備工場さんから
MK32Sのスペーシアの
リビルトターボの問い合わせが
ちょこちょこ来ますが、

話しを聞いていると
オイル交換があまりされてなかった
メンテナンス不足が原因なことが
多いな~って感じがします・・・。

 

 

注意点①:エンジンの中はキレイ?!

エンジン内部の汚れ

 

MK32Sのスズキスペーシアを
中古で買う前に要注意なのが

エンジン内部が上の画像のように
汚なくなってないかということ。

オイル交換をサボっていると
こんなふうに内部にスラッジがたまり
エンジンが焼付いてしまったり

さきほども話題に挙げた
ターボの不具合につながっていきます。

整備工場さんから軽自動車とか中古エンジンの問い合わせを受けた時に在庫状況を調べていると、15万kmとか距離を走っていてもエンジンの中がホントにキレイでオイル交換ちゃんとしてたんだろうな~っていうのもあれば、5~6万kmぐらいでもスラッジやオイル焼けで中が汚くてなんじゃこりゃっていうのもあります!

 

そのためお目当ての
スペーシアの中古車があるなら
必ず確認しておきたいのが

オイルフィラーキャップを開けて
キャップの裏やエンジンの内部
汚れていないかということ。

エンジン内部の汚れ
ヘドロみたいなスラッジがベッタリついてたら
ちょっとヤバイです、そのクルマ!

 

もしこれをしっかり確認せず
エンジンの中がひどい個体を
あなたが中古で買ってしまったら

後々エンジン焼付きや
ターボ車ならタービンの故障などの
リスクがあなたに降りかかってきます!

また、オイル交換もされず
「乗りっぱなし」にされてたような

愛情なく乗られていた
中古車をつかんでしまったら

後になってからいろいろと
トラブルが出る可能性があるので
用心したいところ・・・

中古車のいわゆる
「当たり」「ハズレ」って
愛情もって乗られていたかが
大きく関与していると思います。

オイル交換のような
基本的なメンテナンスさえ
されていなかったようなクルマだと

下駄がわりにラフに運転されて
大切にされてなかったなんてことも
想像できてしまいます。

そんな状況ではなにかとヤレ
劣化がでてしまいがちですので、

ハズレの中古車をつかまないためにも
エンジンの中がキレイかどうかや

オイル交換とかが定期的にされてたかを
当たり、ハズレの判断材料の一つとして
チェックするのがおススメです^^

あと自分が中古車を買うときにチェックするポイントは
座席のサポート部分とかにひどいシワやヨレ、
擦れたり劣化がないかってのはよく見ます。

こういった部分も前述したような
「愛されていたかどうか」
「丁寧に乗られていたか」
がわかる
ポイントだと思っていますので。

オイル交換

 

 

注意点②:走行不能のトラブルに注意

クランクプーリー 補器類ベルト

 

MK32Sのスペーシアには
注意したいリコールがあります。

エンジン補機ベルトが切れて
エンスト⇒走行不能の危険性!

 

【スズキリコール情報】
https://www.suzuki.co.jp/recall/car/2018/1115b/

 

H25年2月~26年4月の期間に
生産されたスペーシアは注意。

クルマの発電機である
オルタネーターや、

エンジンの冷却水を送る
ウォーターポンプを駆動させる
補機類ベルトの耐久性が不足していて

ベルトが切れて走行中にエンストし
再始動できず走行不能に陥る
危険性があることから

リコールがアナウンスされた
経緯があるんです!

スズキ エンジン補機ベルト リコール

 

対象になるMK32Sスペーシアは
ベルトを対策品に交換する
改善措置がとられていますが

このトラブルは他車種も含め
920件も発生してリコールに
発展しているだけに

あなたが狙っている
スペーシアの中古車が該当するなら

改善措置を受けたかどうか
しっかり確認したいところです。

 

でもリコールとかの改善措置って
別に確認なんかしなくたって
ちゃんとやってんじゃないの?

 

と思うかもしれませんが
それがですね、そうでもないんです。

普段整備工場さんから
部品の問い合わせがきた時に
依頼された部品を調べてると

あれ?これリコール対象ですよ

ディーラーに行けば
タダで交換してもらえますよ

なんて案内することが
ちょこまかあるんです。

どういう経緯で
リコールの改善措置を受けていない
状況になってしまったかは不明ですが

こういったやり取りも
日々の仕事の中で少なくないので

お目当ての中古車を買う前に
ちゃんとリコールの対策がされたか
履歴を確認しておくのが安心です。

 

 

注意点③:リヤゲートはぶつけちゃダメ、絶対!

スペーシア 注意点

あなたがスペーシアを
買ってから注意したいのが
上に跳ね上がるハッチである
リヤゲートをぶつけちゃダメってこと。

上の画像の赤い丸の部分のとおり
リヤバンパーが非常に薄いので

後ろまわりをぶつけると
バンパーだけでなくリヤゲートまで
グッチャリいってしまう危険性が!

で、このリヤゲートを
ぶつけて壊すと高いんです・・・

鈑金修理するにしても
5万や10万は飛んでいきますし、

鈑金できないくらいぶつけると
新品のリヤゲート代+塗装代、

さらにガラスの脱着代など
どんどんプラスされていって
恐ろしい金額に・・・

そのため整備工場さんや
板金修理工場さんから

修理代を安く仕上げるために
中古のリヤゲートを探してと
お問い合わせもよく来ますが

不思議とスペーシアの
リヤゲートなど外装部品の
中古はなかなか見つからず・・・

新品リヤゲートに塗装して
ガラスを脱着してとやっていくと
20万コースも覚悟の高額修理に!

このような状況があるので
あなたもスペーシアを中古で買ったら
注意したいポイントであります!

板金修理

 

 

⇒MK32S スペーシアの中古、故障リスクを回避するには

 

ここまでお話してきたように
MK32Sのスペーシアには

いろいろ注意したい弱点ともいうべき
不具合の多い部品があります。

それだけでなく
距離を走った中古車であれば
いろいろな部品でいつ故障が起きても
おかしくない状況です。

例えば・・・

・セルモーター(スターター)
セルモーターの参考画像

・オルタネーター(発電機)
オルタネーター 発電機

・CVTやATミッション
CVT 参考画像

・センサー部品
センサー部品の参考画像

・電装品etc.

 

と、経年劣化によって
故障が避けられない部品が
いろいろ潜んでいますが

あなたがMK32Sのスペーシアを
中古で買ってからすぐに故障する
可能性もゼロではありません。
※こればっかりはホントわかりません・・・

このようなリスクを回避するために
検討して損はないのが「保証」

中古車販売店が独自に保証を
設定しているケースもありますし、

カーセンサーやグーといった媒体が
中古車に有償で保証をつけることも。

万一の不具合が発生した際に
保証でカバーしてもらえれば

修理代を自腹で払うことなく
クルマを直してもらえちゃうので

多少のコストがかかったとしても
保険として保証をつけるという
選択肢もアリだと思います。

一般ユーザーさんからメールで問い合わせが来る時に
「中古車を買って2週間ですが故障してしまって・・・」
「保証を付けてなかったので自費で修理になります・・・」
「そのため安いリビルト品を探してます・・・」
なんてメッセージが添えられてることも少なくありませんので!

 

 

⇒スペーシアの中古を買う前にもう一つだけ確認しておきたいこと

スペーシアカスタム MK32S

 

MK32S スペーシアの
中古車で気をつけたい

・エアコンの故障

・ターボ(タービン)の故障

・エンジン内部の汚れ

・走行不能になるリコール

 

などトラブルが多い弱点のことを
部品屋の視点でお伝えし、
リスク回避のこともお話ししました。

あと残るは狙っている
MK32S スペーシアの中古を

どうすれば少しでも安く買えるか
っていうことですよね^^

中古車の場合は新車と違って
値引きといった概念がありませんし
もし値引きしてくれる中古車があれば

それは元々その分を見越して
車両価格が高めに設定されていると
考えてもいいと思います。

ではどうやって狙っている
MK32Sのスペーシアを安く買うか。

それはやっぱり

いま乗っているクルマを
高く買い取ってもらうこと

に尽きると思います。

中古車 買取

 

自分もいまの部品屋の会社を
立ち上げて1年たった時に

やっと軌道に乗ってきたから
クルマ買い替えるか~と思って
ネットの中古車情報を見てたら

前から欲しかった
スカイラインクーペの中古が

クルマで小一時間くらいの
近所にいいのがでてたんです^^

走行距離も1万㎞ちょっと、
ブレーキキャリパーが
対向4POTにカスタムされてて!

その時に乗ってた車は
新車で買って13年のアコード。

たしか13万㎞位走ってて
まあ過走行の部類ではあったんですが

6MTのスポーツグレードで
根強い人気があるモデルだから

10万や15万にはなるかな~
なんて考えてたんです。

で、スカイラインを見に行った時に
お店の人に下取りを聞いてみると

10年超えてるクルマは
ウチでは買取できないんですよね

なんてことを言われ!

 

まさか下取りがゼロとは
想像もしてなかったんで
これはけっこうショックで・・・
乗ってきたクルマを見ずに言われましたし!

でも見に行ったスカイラインの中古
バリモノだからどうしても欲しい、

だけど月々のローンは安くしないと
軌道に乗ったとはいえまだ綱渡りな
起業1年目なだけに恐いし。

そこで役に立ったのが無料一括査定。

買取できないなんて言われた
いままで乗ってきた13年落ちの車が
ホントに価値がないのか

ネットの一括査定で
ためしに確認してみたんです。

で、何社か回答きたのが
30万~40万!

これだけでもゼロ円からすると
とんでもなくいいですよね^^

でもこの時は結局
45万で買い取ってもらえました!

買取してくれた業者さん、
アコードの中古車を若いお客さんから
探してとバックオーダー受けてて

ちょうど自分のアコードが
そのお客さんの希望にあうとのことで
どうしても売って欲しいと。

で、45万で買い取ってもらえたから
無事お目当てのスカイラインクーペに
乗り換えすることができました^^

CPV35

 

この後もいろいろと乗り換えましたが
一括査定が結局一番高く売れる印象があります。
オークション的なのもやってみましたが
思ったほど値があがらないことが多くて・・・

もしあなたも狙っている
MK32Sのスペーシアがあるなら

1~2分くらいの入力で
買取相場がチェックできるので
試してみる価値、アリだと思います。

いま乗っているクルマが
想像以上に買取相場が高ければ
高いうちに買い取ってもらって

お目当てのMK32S スペーシアに
予定を前倒しで乗り換えることも
できちゃいますしね^^

まずは愛車の買取相場を
チェックしてはいかがでしょうか?!

愛車を一括査定に依頼してみる
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