デザイン、使い勝手の良さ、
室内の広さ、低燃費・・・etc.と、
いまだ一線級の魅力を持つ
軽自動車のキング・・・
MH21S/MH22S ワゴンR!
中古相場をチェックしてみると
30~40万ぐらいでそこまで距離を
走ってないのを探せるような
お値ごろなのがいろいろありますが
「部品屋の立場」からすると
MH21SやMH22SのワゴンRには
弱点といえる故障が多い
高額修理になってしまう部品が
いくつかあります・・・
今回はMH21S・MH22Sの
ワゴンRを中古で買うなら注意したい
弱点、トラブルが多い部分を
解説していきますよ~!
◆目次
弱点①:エアコンのコンプレッサー
MH21S・MH22S ワゴンRの
エアコンのコンプレッサー、
部品屋人生でいったい
何個売ったんだろう・・・
っていうくらいトラブルが多く
ド定番の高額修理になる
弱点部品といえるコンプレッサー。
エアコンのガスを圧縮する
このコンプレッサーですが
MH21S/MH22SのワゴンRでは
焼付きやガラガラ異音といった
不具合が春~夏~秋には頻発し
特に夏場は「稼ぎ頭」といえるぐらい
整備工場さんなどから注文がきます。
(=それだけ壊れているっていうこと)
で、このエアコンのコンプレッサー、
注意したいのが
修理代が高いということ。
上の画像にもあるように
エアコンはシステムで成り立っていて
コンプレッサーが焼付いたり
異音がでたりと故障したからといって
コンプレッサーだけを
交換すればいいっていうような
単純な話しじゃありません・・・
主に故障の原因になるのが
エキスパンションバルブという
髪の毛の細さ程度しかない
霧吹き器のノズル部分だったり、
リキッドタンクとよばれる
フィルターの役目がある部分で
スラッジなどが詰まり
異常高圧⇒コンプレッサーが故障
といった流れになることが多いので
コンプレッサーや関連したパーツの
部品代+工賃+ガス代と加わっていくと
10万オーバー覚悟の状況です!
焼付きやロックでコンプレッサー内部の削れカスがシステム内に回っちゃうとコンデンサーの交換や、配管も全部外して清掃など大事になっちゃいます・・・
弱点②:エンジン不調、アイドリング不調
MH21S・MH22SのワゴンRで
けっこう少なくないのが
アイドリング不調のトラブル。
アイドリング中に
ウワァ~ン、ウワァ~ンと
エンジンの回転が上下したり
アクセルを開けていないと
エンストしてしまったりなんていう
アイドリング不調がよくでます。
このトラブルの原因になるのが
①ISCV(アイドルスピードコントロールバルブ)
②ECU(エンジンコンピューター)
【ISCVってこんな部品】
まず、アイドリング不調は
アイドリングを調整する
ISCVが壊れ異常信号をECUに出し
それを受け取ったECUも壊れ・・・
と、“壊しあう”ことで
アイドリング不調になりますが
症状を改善するためには
2つの部品を同時交換しないと
いつまでたっても直らないという
無限ループな困った状況にあります。
ISCVは新品で約3万、
ECUは新品定価が約7万と、
10万コースの高額修理に
見舞われるリスクが!
このアイドリング不調も
いつ発生してもおかしくないだけに
ワゴンRで注意したいポイントです。
弱点③:ターボ(タービン)
MH21S MH22SワゴンRの
ターボ車はタービンの故障も注意。
経年劣化によって異音がでたり
ブーストがかからずパワー不足、
白煙がモクモクでたりなどの
不具合に見舞われたら大変です。
新品定価はターボ単品で約12万!
安価なリビルト品でも
部品代で5万コース覚悟ですし
工賃やらオイル代がプラスされると
けっこうな修理代に・・・
整備工場さんからMH21S/MH22Sの
リビルトターボの問い合わせは
日々の仕事で少なくありませんが
話しを聞いていると
オイル交換があまりされてなかった
メンテナンス不足が原因なことが
多いな~って感じます。
注意点①:エンジンの中はキレイ?!
MH21SやMH22SのワゴンRを
中古で買う前に要注意なのが
エンジン内部が上の画像のように
汚らしくなってないかということ。
オイル交換をサボっていると
こんなふうに内部にスラッジがたまり
エンジンの焼付きや
さきほども話題に挙げた
ターボの不具合につながっていきます。
整備工場さんから軽自動車とか中古エンジンの問い合わせを受けた時に在庫状況を調べていると、15万kmとか距離を走っていてもエンジンの中がホントにキレイでオイル交換ちゃんとしてたんだろうな~っていうのもあれば、5~6万kmぐらいでもスラッジやオイル焼けで中が汚くてなんじゃこりゃっていうのもあります!
そのためお目当ての
MH21S・MH22SのワゴンRがあるなら
必ず確認しておきたいのが
オイルフィラーキャップを開けて
キャップの裏やエンジン内部が
汚れていないかということ。
ヘドロみたいなスラッジがついてたらちょっとヤバイです、そのクルマ!
もしこれをしっかり確認せず
エンジンの中がひどい個体を
あなたが中古で買ってしまったら
後々エンジン焼付きや
ターボ車ならタービンブローの
リスクが降りかかってきます!
エンジンは中古で探しても
状態のいいまともなものは
10万ぐらいは覚悟ですし、
交換工賃まで考えると
どうなるかはわかりますよね?
また、オイル交換もされず
「乗りっぱなし」にされてたような
愛情なく乗られていた
中古車をつかんでしまったら
後になってからいろいろと
トラブルが出る可能性があるので
用心したいところ・・・
中古車のいわゆる
「当たり」「ハズレ」って
愛情もって乗られていたかが
大きく関与していると思います。
オイル交換のような
基本的なメンテナンスさえ
されていなかったようなクルマだと
下駄がわりにラフに運転されて
大切にされてなかったなんてことも
想像できてしまいます。
そんな状況ではなにかとヤレや
劣化がでてしまいがちですので、
ハズレの中古車をつかまないためにも
エンジンの中がキレイかどうかや
オイル交換とかが定期的にされてたかを
当たり、ハズレの判断材料の一つとして
チェックするのがおススメです^^
あと自分が中古車を買うときにチェックするポイントは座席のサポート部分とかにひどいシワやヨレ、擦れたり劣化がないかってのはよく見ます。
こういった部分も前述したような
「愛されていたかどうか」
「丁寧に乗られていたか」
「前のオーナーの人柄」
がわかるポイントだと思っていますので。
注意点②:ターボ車にバッテリーあがりやオーバーヒートの危険性
MH21Sのターボ車には注意したい
サービスキャンペーンがあります。
クランクプーリーの締付不足で
異音やバッテリーあがり、
オーバーヒートになる危険性
【スズキ リコール等情報】
https://www.suzuki.co.jp/about/recall/2007/1011c/index.html
H15年9/11~17年8/3の期間に
生産されたMH21Sのターボ車は
発電機のオルタネーターや
冷却水を循環させるウォーターポンプの
駆動ベルトがかかっている部分である
クランクプーリーのボルトの締付が甘く
異音やガタがでてしまったり
ベルトが駆動しなくなってしまって
オルタネーターの発電不良
⇒バッテリーあがり
ウォーターポンプ作動不良
⇒オーバーヒート
などのトラブルに発展する
危険性があることから
サービスキャンペーンが
発令された経緯があります。
MH21S/ターボ車
ワゴンRやワゴンR RRの
6万7000台以上が対象となり
バッテリーあがりで走行不能や
オーバーヒートでエンジン故障と
恐いトラブルに発展するだけに
あなたが狙っている
MH21S ワゴンRの中古車が
該当する車両であれば
改善措置を受けたかどうかを
しっかり確認するのはMUSTと
言えそうです。
注意点③:電動格納ドアミラーの保証期間延長
お目当てのMH21S・MH22Sの
ワゴンRに電動格納ドアミラーが
装着されていたら注意です!
【ワゴンR他 保証期間変更】
https://www.suzuki.co.jp/about/recall/2014/0130/index.html
H15年9/11~19年5/8の
期間に生産されたMH21S、
H19年2/1~20年10/7の
期間に生産されたMH22Sの
電動格納ドアミラーには、
ミラー内部の部品が破損し
閉じたり開けたりできなくなる
不具合が発生した場合
従来3年または6万㎞までの
保証期間だったものに対して
10年または10万㎞まで
保証期間が延長されています。
ただ、延長はされたとはいえ
タイムリミットを迎えているので
故障しても保証されませんが・・・
ここで覚えておきたいのは
わざわざ保証期間が延長されたほど
電動格納ドアミラーに
トラブルが出やすいということ。
そして実際に日々の仕事の中でも
電格ドアミラーの問い合わせが
非常に多い状況です。
新品で交換するとなると
片側4万程度はかかるだけに
あなたが狙っている
MH21S/MH22SのワゴンRに
電動格納のドアミラー仕様なら
ご用心ください・・・!
MH21S/MH22Sの中古車を買ったら、駐車するたびにドアミラーを閉めたり開けたりするのはおススメしません。ホント毎日のように異音やガタツキといった電動格納の不良によるドアミラーのお問い合わせが来るぐらい壊れまくってるような元々耐久性に難ありな感じですので・・・
⇒MH21S/MH22S ワゴンRの中古、故障リスクを回避するには
ここまでお話してきたように
MH21S/MH22SワゴンRは
年数がたってきているので
弱点といって過言ではない
アイドリング不調やタービン、
エアコンのコンプレッサー、
電動格納ドアミラーの他にも
距離を走った中古車であれば
いつ故障が起きてもおかしくない
状況なのは認識しておきたいところ。
たとえば・・・
・セルモーター(スターター)
・オルタネーター(発電機)
・MTやオートマ
・センサー部品
・電装品etc.
と、経年劣化によって
故障が避けられない部品が
いろいろ潜んでいますが
MH21SやMH22SワゴンRを
中古で買ってからすぐに故障する
可能性もゼロではありません。
このようなリスクを回避するために
検討して損はないのが「保証」。
中古車販売店が独自に保証を
設定しているケースもありますし、
カーセンサーやグーといった媒体が
中古車に有償で保証をつけることも。
万一の不具合が発生した際に
保証でカバーしてもらえれば
修理代を自腹で払うことなく
クルマを直してもらえちゃうので
多少のコストがかかったとしても
保険として保証をつけるという
選択肢もアリだと思います。
※一般ユーザーさんからメールで問い合わせが来る時に「中古車を買って2週間ですが故障してしてしまいましたが修理代の見積もりが20万近くって言われ・・・保証を付けてなかったので自費で修理になります。そのため安いリビルト品を探してます」なんてメッセージが添えられてることも少なくありませんので!
※また、中古車販売店の保証に加え自動車保険でも「故障保証」を月々わずかな費用で受けられるものもあるので検討する価値ありだと思います^^
⇒ワゴンRの中古を買う前にもう一つだけ確認しておきたいこと
MH21SやMH22Sの
中古車で気をつけたい
・エアコンの故障
・ターボ(タービン)の故障
・アイドリング不調
・電動ドアミラーの故障
などトラブルが多い弱点のことを
部品屋の視点でお伝えし、
リスク回避のこともお話ししました。
あと残るは狙っている
狙っているワゴンRの中古を
どうすれば少しでも安く買えるか
っていうことですよね^^
中古車の場合は新車と違って
値引きといった概念がありませんし
もし値引きしてくれる中古車があれば
それは元々その分を見越して
車両価格が高めに設定されていると
考えてもいいと思います。
ではどうやって狙っている
ワゴンRを安く買うか。
それはやっぱり
いま乗っているクルマを
高く買い取ってもらうこと
に尽きると思います。
自分もいまの部品屋の会社を
立ち上げて1年たった時に
やっと軌道に乗ってきたから
クルマ買い替えるか~と思って
ネットの中古車情報を見てたら
前から欲しかった
V35スカイラインクーペの中古が
クルマで小一時間くらいの
近所にいいのがでてたんです^^
走行距離も1万㎞ちょっと、
ブレーキキャリパーが
対向4POTにカスタムされてて!
その時に乗ってた車は
新車で買って13年のアコード。
たしか13万㎞位走ってて
まあ過走行の部類ではあったんですが
6MTのスポーツグレードで
根強い人気があるモデルだから
10万や15万にはなるかな~
なんて考えてたんです。
で、スカイラインを見に行った時に
お店の人に下取りを聞いてみると
10年超えてるクルマは
ウチでは買取できないんですよね
なんてことを言われ!
※乗ってきた車を見もせずバッサリでしたし!
まさか下取りがゼロとは
想像もしてなかったんで
これはけっこうショックで・・・
でも見に行ったクルマ
バリモノだったしどうしても欲しい、
だけど月々のローンは安くしないと
軌道に乗ったとはいえまだ綱渡りな
起業1年目なだけに恐いし。
そこで役に立ったのが無料一括査定。
買取できないなんて言われた
いままで乗ってきた13年落ちの車が
ホントに価値がないのか
ネットの一括査定で
ためしに確認してみたんです。
で、何社か回答きたのが
30万~40万!
これだけでもゼロ円からすると
とんでもなくいいですよね^^
でもこの時は結局
45万で買い取ってもらえました!
買取してくれた業者さん、
アコードの中古車を若いお客さんから
探してとバックオーダー受けてて
ちょうど自分のアコードが
そのお客さんの希望にあうとのことで
どうしても売って欲しいと。
で、45万で買い取ってもらえたから
無事お目当てのスカイラインクーペに
乗り換えすることができました^^
この後もいろいろ乗換えましたが
結局のところ一括査定をお願いするのが
一番高く売れる印象があります。
もしあなたも狙っている
MH21SやMH22SのワゴンRがあるなら
1~2分くらいの入力で
買取相場がチェックできるので
試してみる価値、アリだと思います。
いま乗っているクルマが
想像以上に買取相場が高ければ
高いうちに買い取ってもらって
お目当てのワゴンRの中古に
予定を前倒で乗り換えることも
できちゃいますしね^^
まずはあなたも愛車の買取相場、
チェックしてはいかがでしょうか!?
愛車を一括査定に依頼してみる
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