SAIの中古で心配な故障や弱点を【部品屋の視点】で解説するよ!

トヨタSAI 後期型

 

比較的コンパクトなサイズと
ラグジュアリーな雰囲気が魅力の
ハイブリッドセダン・・・

トヨタ SAI!

インテリアも斬新さと高級感が融合し
他にはない美しい雰囲気で素敵・・・

SAI 内装

 

人気のトヨタSAIなだけに
中古車相場をチェックしてみると
コミコミ100万以下のものは

軒並み前期型の10万kmあたりとか
事故歴があるやつだったり・・・

コミコミ150万ぐらいの予算なら
そこまで走ってないSAIの中古が
選べるような状況でしょうか。

でもいずれにしてもSAIを中古で
あなたも狙っているなら

気になるのが買ってから急に
故障や不具合がでないかって
いうことじゃないでしょうか?!

今回はそんなトヨタSAIを
中古で狙っているなら注意したい
故障や弱点といった部分を

「部品屋の視点」
解説していきますよ~!

 





 

 

弱点①:SAIはハイブリッド車であることが弱点!?

トヨタ SAI 中古車 注意点

 

トヨタ SAIは

ハイブリッド車なことが弱点です!

・・・なんていうことを言うと

 

ハイブリッドだからいいのに
何を言ってるのこの人!?

 

って思われちゃうかもしれませんが
普段の仕事で部品を卸す仕事をしてると

ハイブリッド車の「怖さ」
感じる出来事がちょこまかあります。

ハイブリッドシステム 参考画像

 

ご存知の通りハイブリッド車は
普通のガソリンなど車にはない

・駆動用モーター

・ハイブリッド用バッテリー

・インバーター

・電動エアコン

といったハイブリッド特有の部品が
数多く採用されていますが

これらの部品が故障すると
どえらい修理代に発展して

燃費がよくて浮いたガソリン代など
一瞬にして吹飛ぶような状況に!

先日も某ハイブリッドの
ミニバンに乗る一般ユーザーさんから

悲痛なメッセージとともに
部品の問い合わせがあったのですが
その内容はというと・・・

駆動用バッテリーと、インバーターが故障して、ディーラーで82万と言われました。あまりにも高いので安い中古はありますでしょうか。宜しくお願いします。

 

いや~82万って・・・

これは極端な例かもですが
ハイブリッドの関連部品が故障すると
20万や30万はすぐ飛ぶので

故障した際に「高くつく」というのが
ハイブリッドの最大の弱点と言っても
過言ではありません!

 

 

弱点②:ラジエターからの水漏れ

ラジエター 参考画像

経年劣化によるトラブルが避けられず
こちらも整備工場さんなどから

お問い合わせが
ちょこまかくるラジエター。

安価な社外新品のラジエターで
修理・交換するにしても

ラジエター本体だけでなく
ホース類などの周辺パーツ代、

冷却水代、交換工賃と加わって
10万コースは覚悟の高額修理に!

 

で、このラジエターのトラブルは
厄介なことに走行距離が浅くとも

年数がたったことによる経年劣化
急にトラブルが発生するので
注意したいところです・・・!

私自身も、10年選手だけど3万kmの距離浅な中古車で急に水漏れが発生し困った経験が・・・昨日までは何ともなかったのに朝乗ろうと駐車場に行ったら地面にクーラントが漏れてて・・・(泣)

急にきます、ラジエターの水漏れ!

マセラティ クアトロポルテ 不具合

 

 

注意点①:オイルが減る不具合

2AZエンジン トラブル

 

トヨタSAIを中古で狙っているなら
要注意なトラブルがあります。

それは・・・

エンジンオイルが減ってしまう
2AZエンジンに出された保証延長。

 

【トヨタ リコール情報】

2AZ トラブル 保証延長

 

H21年10月~26年10月
の期間に生産されたSAIは、

フットブレーキを踏まずに
エンジンブレーキで減速するような
運転をしているとエンジンオイルが
負圧によって燃焼室まで吸い上げられ

オイルが燃やされ減ってしまうため
保証期間延長がアナウンスされた
経緯があるんです!

改善措置として、

・ECUのアップデート

・ピストンやピストンリング
オイルノズルを改良品に交換

といった大がかりなことまで
「無償対応」されています。

でも、ここで注意したいのが
無償対応は時限措置ということ。

新車登録から9年以内は
エンジンオイルが減る症状に対し
無償で改善措置が受けられますが

現在では期間を経過してしまい
タダで直してもらえません・・・

オイルが減るという
エンジン焼付きにつながりかねない
危険な不具合・トラブルですし、

自費で改善措置を受けるとなったら
大変な出費に見舞われるので
要注意なポイントであります!

このトラブルが原因なのか
普段の仕事でもちょこまかと

・中古のエンジン探してくれ

・リビルトエンジンいくら?

って問合せが来ます。

そのため狙っているSAIの中古が
このトラブルに該当する個体なら

エンジンオイルの減りがないか、
改善措置を受けた個体かどうか
確認しておくのが安心です。

 

 

注意点②:SAIの前期型に走行不能の危険性があるリコール

トヨタサイ トラブル

 

走行不能になる危険性があるとして
発令されたリコールにも注意です!

 

【国土交通省リコール情報】
https://www.mlit.go.jp/report/press/jidosha08_hh_002107.html

 

平成21年10/1~25年8/2
の期間に生産された
トヨタ SAIは、

燃料ポンプのモーターの
設定回転数が不適切なことから
ブラシが早期に減ってしまい

燃料供給ができなくなることで
走行不能になる危険性があるため

スピンドルグリル顔になる前の
前期型SAIにリコールがでています!

 

AZK10 SAI リコール

 

改善措置としては

燃料ポンプを新品に交換する

対策用の配線を追加する

といった措置がとられていますが、

このトラブルは他車種も含め
少なくとも52件も発生して
リコールに発展していますし

対象となる台数は
6万台オーバーと膨大なので
改善措置を受けていない車両が
潜んでいる可能性もあります。

走行不能、立ち往生といった
危険なトラブルなだけに

狙っているSAIの中古車が
リコールに該当する個体なら

改善措置を受けたかどうかは
しっかり確認したいところです!

トヨタ SAI 中古 注意

 

でもリコールの改善措置なんて
別に確認なんかしなくたって
ちゃんとやってんじゃないの?

 

そう思うかもしれませんが
それがですね、そうでもないんです。

普段整備工場さんから
部品の問い合わせがきた時に
依頼された部品を調べてると

あれ?これリコール対象ですよ

なんてことがちょこまかあります。

どういう経緯で
リコールの改善措置を受けていない
状況になってしまったかは不明ですが

こういったやり取りも
日々の仕事の中で少なくないので

お目当ての中古車を買う前に
ちゃんとリコールの対策がされているか
履歴を確認しておくのが安心です。

 

 

注意点③:SAIはぶつけると高くつく!

板金修理

 

SAIを中古で買ったら
注意したいポイントとして

「ぶつけると修理代が高い」

というのも覚えておきたいポイント。

クルマはぶつけて壊せば
修理代が高くつくものですが、

それでもドアやバンパーなど
同色の中古部品が見つかれば

鈑金・塗装で修理するよりも
大幅に修理代を圧縮できます。

しかしSAIのドアやバンパー、
ヘッドライト、ドアミラーなど

ありとあらゆる外装部品の中古が
なかなか見つからない状況です。

なぜ見つからないかというと、
プリウスをはじめハイブリッド車は
海外市場でも需要が高く大人気!

そのため20万㎞オーバーとかの
過走行車でボロボロだったとしても
事故でグッチャリいってても

解体ヤードにクルマが入庫すると
すぐに外人バイヤーさんなどが

廃車になったSAIを
クルマ丸ごと輸出してしまうので

「部品取り」されることなく
どんどん国外へ流出してしまい

その結果として中古部品がないという
困った状況にあります・・・・。
なんでもモンゴルでの需要がスゴイんだとか。。。

 

このような事情があって
SAIはぶつけて壊すと

高い新品部品で板金塗装となり
修理代が高くなりがちです!

※特に後期型のデザインが変更されたSAIは絶対数の少なさも影響してさらに厳しい状況です!

トヨタ SAI 後期 中古

 

このような状況なので
あなたもSAIの中古車を買ったら

ぶつけて壊さないように
注意したいところです・・・!

整備工場さんなどからテールランプとか、ドアミラーとかお問い合わせがちょこまか来ますが、ホント中古部品が見つからないことが多くって・・・

 

 

注意点④:カスタムされたSAIの中古車

 

ローダウンや社外アルミなど
センスよくキマってて

いいね~、わかってるね~^^

と思ってしまうような
カスタム&ドレスアップされた
SAIの中古車を購入するなら

・車検に適合したカスタムか

・カスタムされた部分の
純正部品は残されているか

っていうことは要注意です!

もし車検に適合しない
カスタムがいろいろとされていて
純正パーツも残されていなかったら

車検を通す際や故障した際に
非常に困った状況に陥ります。

SAIは前述したように
純正の中古パーツを探しても
なかなか見つからない状況ですし、

新品の純正部品は
思いのほか高額です。

 

【※車検対応マフラーでも要注意!】
先日、仲のいい整備工場さんからマフラーのお問い合わせがきたのですが、お客さんのクルマには車検対応のマフラーがついてはいるものの経年劣化で音量が大きくなってしまい交換しないと車検がダメだから中古でマフラー探して~とお問い合わせがきたことが!

 

【※ヘッドライトやテールランプの「塗装」にも注意!】
整備工場さんから意外と多いのが、表面を黒く塗装してブラックアウトされたヘッドライトの塗装が落とせなくて車検に通せないから安い中古ヘッドライト探して~っていうお問い合わせ。

ヘッドライトやテールランプを塗装してブラックアウトしているカスタム車両はこんな落とし穴があるので注意したいところです・・・

 

そのためカスタムした部分を
元に戻さないと車検が通せないと
指摘されてしまった場合など

泣く泣く高額な新品で
部品交換する羽目に・・・

このようなリスクがあるだけに
ローダウンなどカスタムされた
SAIの中古車を買うなら

・車検に適合したカスタムか

・カスタムされた部分の
純正部品は残されているか

ということは
しっかり確認してから
購入するのが安心です^^

 

※個人的に困ったのは「社外アルミ」。以前カスタムされたC7のコルベットを買ったんですが車検がきたときにホイール替えないと車検通らないよ~って言われて困ったことが。”なんちゃらフォージド”ってかっこいいホイールだったんですが、認証マークがないだかで車検NGらしくって。。。こんなこともあるので社外アルミもご注意くださいませ~^^

コルベット C7 評価

 

 

⇒SAIの中古車、故障リスクを回避するには

トヨタSAI 維持費

 

最初にお話しした通り
AZK10のSAIは

「ハイブリッド」であるということが
最大の弱点ともいえます。

ハイブリッド関連部品に
不具合やトラブルが発生すれば

フツーのガソリン車では考えられない
30万や40万といったような

超高額な修理代の請求書が
空からヒラヒラと舞い降ります。

年数や距離を走った中古車であれば
いろいろな部品にいつ故障が起きても
おかしくない状況があるだけに
認識しておきたいところです。

そしてあなたがSAIを中古で買って
すぐに故障する可能性もゼロでは
ありません・・・。
こればっかりはホントわかりません・・・

トヨタ SAI 乗り心地

 

このようなちょっと恐い
故障リスクを回避するために
検討して損はないのが「保証」

中古車販売店が独自に保証を
設定しているケースもありますし、

カーセンサーやグーといった媒体が
中古車に有償で保証をつけることも。

万一の不具合が発生した際に
保証でカバーしてもらえれば

修理代を自腹で払うことなく
クルマを直してもらえちゃうので

多少のコストがかかったとしても
保険として保証をつけるという
選択肢もアリだと思います。

※一般ユーザーさんからメールで問い合わせが来る時に「中古車を買って2週間ですが故障してしてしまいましたが修理代の見積もりが20万近くって言われ・・・保証を付けてなかったので自費で修理になります。そのため安いリビルト品を探してます」なんてメッセージが添えられてることも少なくありませんので!

 

※また、中古車販売店の保証に加え自動車保険でも「故障保証」を月々わずかな費用で受けられるものもあるので検討する価値ありだと思います^^

 

 

⇒SAIの中古を買う前にもう一つだけ確認しておきたいこと

SAI 中古車

 

SAIを中古で買うなら
注意したいポイントなどを

部品屋の視点でお伝えし、
リスク回避のこともお話ししました。

あとは狙っている
SAIの中古車があるなら

どうすれば少しでも安く買えるか
っていうことですよね^^

トヨタSAI 評価

 

中古車の場合は新車と違って
値引きといった概念がありませんし
もし値引きしてくれる中古車があれば

それは元々その分を見越して
車両価格が高めに設定されていると
考えてもいいと思います。

ではどうやって狙っている
SAIの中古を安く買うか。

それはやっぱり

いま乗っているクルマを
高く買い取ってもらうこと

に尽きると思います。

中古車 買取

 

自分もいまの部品屋の会社を
立ち上げて1年たった時に

やっと軌道に乗ってきたから
クルマ買い替えるか~と思って
ネットの中古車情報を見てたら

前から欲しかった
V35スカイラインクーペの中古が

クルマで小一時間くらいの
近所にいいのがでてたんです^^

走行距離も1万㎞ちょっと、
ブレーキキャリパーが
対向4POTにカスタムされてて!

その時に乗ってた車は
新車で買って13年のアコード。

たしか13万㎞位走ってて
まあ過走行の部類ではあったんですが

6MTのスポーツグレードで
根強い人気があるモデルだから

10万や15万にはなるかな~
なんて考えてたんです。

で、スカイラインを見に行った時に
お店の人に下取りを聞いてみると

10年超えてるクルマは
ウチでは買取できないんですよね

なんてことを言われ!
乗ってきた車を見もしないでバッサリでしたし。。。

 

まさか下取りがゼロとは
想像もしてなかったんで
これはけっこうショックで・・・

でも見に行ったクルマ
バリモノだったしどうしても欲しい、

だけど月々のローンは安くしないと
軌道に乗ったとはいえまだ綱渡りな
起業1年目なだけに恐いし。

そこで役に立ったのが無料一括査定。

買取できないなんて言われた
いままで乗ってきた13年落ちの車が
ホントに価値がないのか

ネットの一括査定で
ためしに確認してみたんです。

で、何社か回答きたのが
30万~40万!

これだけでもゼロ円からすると
とんでもなくいいですよね^^

でもこの時は結局
45万で買い取ってもらえました!

買取してくれた業者さん、
アコードの中古車を若いお客さんから
探してとバックオーダー受けてて

ちょうど自分のアコードが
そのお客さんの希望にあうとのことで
どうしても売って欲しいと。

で、45万で買い取ってもらえたから
無事お目当てのスカイラインクーペに
乗り換えすることができました^^

CPV35

 

この後もいろいろ乗換えましたが
結局のところ一括査定をお願いするのが
一番高く売れる印象があります。
オークション的なのもやってみましたが思ったほど値があがらないことが多くて・・・

もしあなたも狙っている
SAIの中古車があるなら

1~2分くらいの入力で
買取相場がチェックできるので
試してみる価値、アリだと思います。

いま乗っているクルマが
想像以上に買取相場が高ければ
高いうちに買い取ってもらって

お目当てのトヨタSAIの中古に
予定を前倒で乗り換えることも
できちゃいますしね^^

まずはあなたも愛車の買取相場、
チェックしてはいかがでしょうか!?

愛車を一括査定に依頼してみる
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