ハイエンドミニバンにふさわしい
圧倒的な存在感とオーラを放つ
エリシオンプレステージ!
ゆったりとした乗り心地や、
V6エンジンはもちろんのこと
2.4Lの直4エンジンも
非常になめらかなフィールで
ラグジュアリーの一言・・・
そんなエリシオンプレステージの
中古相場をチェックしてみると、
コミコミ50万ぐらいの安いのだと
10万kmオーバーの過走行車とか
事故歴(修復歴)アリなのが
多いですよね~!
100万前後の予算で考えれば
そこまで走ってないのが見つかり
元々が400万クラスの
高級ミニバンからすると
お買い得な中古相場だな~と!
でもエリシオンプレステージは
年数がたってきているだけに
中古で狙っているなら気になるのは
買ってから急に故障とかしないか
ってことじゃないでしょうか!?
部品屋の立場としては
エリシオンプレステージには
故障や不具合が多い「弱点」といえる
注意したい部品があります!
◆目次
弱点①:エアコンの故障
まずエリシオンプレステージで
要注意なのがエアコンの
不具合・トラブル。
エアコンのガスを圧縮する
コンプレッサーが焼付いたり
異音がでたりで
春~秋に整備工場さんからの
お問い合わせが特に増えます!
で、困るのが新品より安価な
リビルト品の在庫が少ないんです。
問い合わせは多いのに
在庫がいつも無いもんだから
リビルト工場のオヤジさんに聞いたら
どうやらエリシオンプレステージの
不具合がでたコンプレッサーは
だいたい「内部が全損」した
グチャグチャな状況で
再生=オーバーホールできず
リビルト品が作れないとのこと。
エリシオンプレステージの中古車は
年数がたってきているだけに
経年劣化によるコンプレッサーの
トラブルが避けられず
いつ壊れてもおかしくない
状況にあるので要注意です!
で、このエアコンのコンプレッサー、
故障して修理となると困ったことに
修理代が高くつくのが恐いところ。
上の画像にもあるように
エアコンはシステムで成り立っていて
コンプレッサーが焼付いたり
異音がでたりと故障したからといって
コンプレッサーそれだけを
交換すればいいっていうような
単純な話しじゃありません・・・
主に故障の原因になるのが
エキスパンションバルブという
髪の毛の細さ程度しかない
霧吹き器のノズル部分だったり、
リキッドタンクとよばれる
フィルターの役目がある部分で
スラッジなどが詰まり
異常高圧⇒コンプレッサーが故障
といった流れになることが多いので
コンプレッサーや関連したパーツの
部品代+工賃+ガス代と加わっていくと
10万や20万が飛んでいきます!
焼付きやロックでコンプレッサー内部の削れカスが
システム内に回っちゃうとコンデンサーの交換や、
配管も全部外して清掃など大事になっちゃいます・・・
弱点②:セルモーター(スターター)
エンジンを始動させる
セルモーター(スターター)。
このセルモーターも
エリシオンプレステージで
ド定番と言えるほど
不具合・トラブルが多い部品です。
特に2.4L直4エンジンを搭載した
FFのRR1、4WDのRR2ともに
このセルモーターがよく壊れ
整備工場さんなどから
お問い合わせをいただくことが
非常に多いんですが、
なんでこんなに故障が多いのか
セルモーターをリビルトしている
工場の技術の者に聞いてみたところ
どうやら内部の構造が独特で
凝ったつくりになっていることが
影響して故障が多いのではとのこと。
セルモーターが故障すると
エンジンが始動できなくなりますが
安価なリビルト品で交換しても
5万コースの修理代は覚悟、
エンジンがかからなくなれば
整備工場まで運ぶレッカー代も
降りかかってきます!
弱点③:パワステポンプ
エリシオンプレステージの弱点として
パワステポンプの故障も注意です。
軽いハンドル操作をサポートする
油圧機構であるパワステポンプですが
エリシオンプレステージでは
こちらも定番で整備工場さんから
お問い合わせが多い部品。
=よく壊れている状況です。
経年劣化によって
・オイル漏れ
・ギャ~といった異音
・ハンドルが重い
といった不具合が避けられず
このパワステポンプを交換となれば
10万コースも覚悟の状況です。
※このパワステポンプがらみで
火災の危険性があるリコールが!
【国土交通省リコール情報】
https://www.mlit.go.jp/report/press/jidosha08_hh_001168.html
平成18年12/18~20年11/21
の期間に生産された
RR5:3.5L V6 前輪駆動車
平成18年12/21~20年11/20
の期間に生産された
RR6:3.5L V6 4WD車
これら各モデルの
エリシオンプレステージのV6は
パワステのゴム製配管の
耐熱性が不足していることから
排気管の熱によって劣化、亀裂が入り
パワステフルードが漏れたり
漏れたフルードが高熱の排気管にかかり
車両火災になる危険性があることから
リコールがアナウンスされた
経緯があるんです!
改善措置としては、
パワステのゴム製配管を
対策品に交換する
といった措置がとられていますが、
このトラブルは他車種も含め
少なくとも実際に22件も発生して
リコールに発展していますし
車両火災の危険性がある
ちょっと恐いトラブル内容なだけに
あなたが狙っている
エリシオンプレステージの中古が
リコールに該当する車両なら
改善措置を受けたかどうか
しっかり確認するのが安心です。
でもリコールとかの改善措置って
別に確認なんかしなくたって
ちゃんとやってんじゃないの?
と、思うかもしれませんが
それがですね、そうでもないんです。
普段整備工場さんから
部品の問い合わせがきた時に
依頼された部品を調べてると
あれ?これリコール対象ですよ
ディーラーに行けば
タダで交換してもらえますよ
なんて案内することが
ちょこまかあるんです。
どういう経緯で
リコールの改善措置を受けていない
状況になってしまったかは不明ですが
こういったやり取りも
日々の仕事の中で少なくないので
お目当ての中古車を買う前に
ちゃんとリコールの対策がされたか
履歴を確認しておくのが安心です。
注意点①:エンジンの中はキレイ?!
エリシオンプレステージの
中古を購入する前に注意したい、
必ず確認したいのが
エンジン内部が上の画像のように
汚なくなってないかということ。
オイル交換をサボっていると
こんなふうに内部にスラッジがたまり
エンジンが焼付いてしまったり
とんでもない状況に発展する危険性が!
整備工場さんから軽自動車とか中古エンジンの問い合わせを受けた時に在庫状況を調べていると、15万kmとか距離を走っていてもエンジンの中がホントにキレイでオイル交換ちゃんとしてたんだろうな~っていうのもあれば、5~6万kmぐらいでもスラッジやオイル焼けで中が汚くてなんじゃこりゃっていうのもあります!
そのためお目当ての
エリシオンプレステージの
中古車があるなら
オイルフィラーキャップを開けて
キャップの裏やエンジンの内部が
汚れていないか要確認です。
ヘドロみたいなスラッジがベッタリついてたら
ちょっとヤバイです、そのクルマ!
もしこれをしっかり確認せず
エンジンの中がひどい個体を
あなたが中古で買ってしまったら
後々エンジン焼付きなどの
リスクがあなたに降りかかってきます!
また、オイル交換もされず
「乗りっぱなし」にされてたような
愛情なく乗られていた
中古車をつかんでしまったら
後になってからいろいろと
トラブルが出る可能性があるので
用心したいところ・・・
中古車のいわゆる
「当たり」「ハズレ」って
愛情もって乗られていたかが
大きく関与していると思います。
オイル交換のような
基本的なメンテナンスさえ
されていなかったようなクルマだと
下駄がわりにラフに運転されて
大切にされてなかったなんてことも
想像できてしまいます。
そんな状況ではなにかとヤレや
劣化がでてしまいがちですので、
ハズレの中古車をつかまないためにも
エンジンの中がキレイかどうかや
オイル交換とかが定期的にされてたかを
当たり、ハズレの判断材料の一つとして
チェックするのがおススメです^^
あと自分が中古車を買うときにチェックするポイントは
座席のサポート部分とかにひどいシワやヨレ、
擦れたり劣化がないかってのはよく見ます。
こういった部分も前述したような
「愛されていたかどうか」
「丁寧に乗られていたか」
がわかるポイントだと思っていますので。
注意点②:エリシオンプレステージはぶつけると高くつく!
エリシオンプレステージの中古を
買ったらホントに注意したいのが
「ぶつけると修理代が高い」
ということ!
クルマはぶつけて壊せば
修理代が高くつくものですが、
それでもドアやバンパーなど
同色の中古部品が見つかれば
鈑金・塗装で修理するよりも
大幅に修理代を圧縮できます。
しかしエリシオンプレステージの
ドアやバンパー、ヘッドライト、
リヤゲートなど外装部品の中古が
みんなぶつけてしまうからなのか、
それとも絶対数の少なさからか
意外と見つからない状況です。
見つかっても状態が悪かったり!
そんな状況だから珍しい色、
あまり見かけない車体色だと
ホント絶望的です・・・!
で、特に注意したいのは
「リヤゲート」をぶつけて壊すと
大変な目にあうということ。
ハッチバックのクルマ特有の
上に開くこのリアのハッチゲート。
この画像からもわかるように
エリシオンプレステージの
リヤバンパーは薄いので
後ろまわりをぶつけると
リヤゲートもグッチャリといく
危険性がありますが
このリヤゲート修理代が
刺激的に高いんです・・・
運よく同じ色の中古が見つかっても
10万前後が飛んでいきますし、
タイミング悪く中古で同色の
リヤゲートが見つからず
さらには板金修理できないほど
ガッツリと凹ませた時には
新品のリヤゲートに塗装して
ガラスを脱着して・・・と、
20万コースも覚悟みたいな!
このような状況なのであなたも
エリシオンプレステージを買ったら
ぶつけると高くつくというのは
覚えておきたいポイントであります。
注意点③:カスタムされたエリシオンプレステージの中古車
エリシオンプレステージの
中古車情報を見ていると
ローダウンやアルミ、エアロ、
マフラーなどセンスよくキマってて
いいね~、わかってるね~^^
と思ってしまうような
カスタム&ドレスアップされた
中古車もよくでていますが、
そんなカスタムされた
エリシオンプレステージの
中古を買うなら注意したいのが
・車検に適合したカスタムか
・カスタムされた部分の
純正部品は残されているか
っていうこと。
もし車検に適合しない
カスタムがいろいろとされていて
純正パーツも残されていなかったら
車検を通す際や故障した際に
非常に困った状況に陥ります。
【※車検対応マフラーでも要注意!】
先日、仲のいい整備工場さんからマフラーのお問い合わせがきたのですが、お客さんのクルマには車検対応のマフラーがついてはいるものの経年劣化で音量が大きくなってしまい交換しないと車検がダメだから中古でマフラー探して~とお問い合わせがきたことが!
で、エリシオンプレステージの中古の純正マフラーは探してもなかなか無いんですよね~・・・
そのためカスタムした部分を
元に戻さないと車検が通せないと
指摘されてしまった場合などには
泣く泣く高額な新品で
部品交換する羽目に・・・
このようなリスクがあるだけに
ローダウンなどカスタムされた
エリシオンプレステージを買うなら
・車検に適合したカスタムか
・カスタムされた部分の
純正部品は残されているか
ということはしっかり確認してから
購入するのが安心ですよ^^
※個人的に困ったのは「社外アルミ」。以前カスタムされたC7のコルベットを買ったんですが車検がきたときにホイール替えないと車検通らないよ~って言われて困ったことが。”なんちゃらフォージド”ってかっこいいホイールだったんですが、認証マークがないだかで車検NGらしくって。。。こんなこともあるので社外アルミもご注意くださいませ~^^
⇒エリシオン プレステージの中古、故障リスクを回避するには
年数のたった、距離を走った
エリシオンプレステージの中古車は
経年劣化によって
いつ故障が起きてもおかしくないのは
認識しておきたいところです。
弱点のところでご紹介した
コンプレッサーやセルモーター、
パワステポンプの他にも
注意したい部品として例えば・・・
・オルタネーター(発電機)
・ATミッション
・ドアミラーやスライドドア
・ラジエター
・センサー部品
など、経年劣化によって
故障が避けられない部品が
いろいろ潜んでいますが
あなたがエリシオンプレステージの
中古を買ってからすぐに故障する
可能性もゼロではありません。
こればっかりはホントわかりません・・・
このようなリスクを回避するために
検討して損はないのが「保証」。
中古車販売店が独自に保証を
設定しているケースもありますし、
カーセンサーやグーといった媒体が
中古車に有償で保証をつけることも。
万一の不具合が発生した際に
保証でカバーしてもらえれば
修理代を自腹で払うことなく
クルマを直してもらえちゃうので
多少のコストがかかったとしても
保険として保証をつけるという
選択肢もアリだと思います。
一般ユーザーさんからメールで問い合わせが来る時に
「中古車を買って2週間ですが故障してしまって・・・」
「保証を付けてなかったので自費で修理になります・・・」
「そのため安いリビルト品を探してます・・・」
なんてメッセージが添えられてることも少なくありませんので!
※また、中古車販売店の保証に加え
自動車保険でも「故障保証」を月々わずかな費用で
受けられるものもあるので検討する価値ありだと思います^^
⇒エリシオンプレステージの中古を買う前にもう一つだけ確認しておきたいこと
エリシオンプレステージの
中古車で注意したい
・エアコンの故障
・セルモーターの故障
・パワステポンプの故障
・火災につながるオイル漏れ
・ぶつけると高くつく
・カスタムされた中古車
といったことを
部品屋の視点でお伝えし、
リスク回避のこともお話ししました。
あと残るは狙っている
エリシオンプレステージの中古を
どうすれば少しでも安く買えるか
っていうことですよね^^
中古車の場合は新車と違って
値引きといった概念がありませんし
もし値引きしてくれる中古車があれば
それは元々その分を見越して
車両価格が高めに設定されていると
考えてもいいと思います。
ではどうやって狙っている
エリシオンプレステージの
中古車を安く買うか。
それはやっぱり
いま乗っているクルマを
高く買い取ってもらうこと
に尽きると思います。
自分もいまの部品屋の会社を
立ち上げて1年たった時に
やっと軌道に乗ってきたから
クルマ買い替えるか~と思って
ネットの中古車情報を見てたら
前から欲しかった
V35のスカイラインクーペが
クルマで小一時間くらいの
近所にいいのがでてたんです^^
走行距離も1万㎞ちょっと、
ブレーキキャリパーが
対向4POTにカスタムされてて!
その時に乗ってた車は
新車で買って13年のアコード。
たしか13万㎞位走ってて
まあ過走行の部類ではあったんですが
6MTのスポーツグレードで
根強い人気があるモデルだから
10万や15万にはなるかな~
なんて考えてたんです。
で、スカイラインを見に行った時に
お店の人に下取りを聞いてみると
10年超えてるクルマは
ウチでは買取できないんですよね
なんてことを言われ!
まさか下取りがゼロとは
想像もしてなかったんで
これはけっこうショックで・・・
乗ってきた車を見もしないで言われましたし(泣)
でも見に行った中古車は
バリモノだからどうしても欲しいけど
だけど月々のローンは安くしないと
軌道に乗ったとはいえまだ綱渡りな
起業1年目なだけに恐いし。
そこで役に立ったのが
インターネットの無料一括査定。
買取できないと言われた
13年落ちの車にどれだけ価値があるか
ためしに確認してみると・・・
何社か回答きたのが
30万~40万!
これだけでもゼロ円からすると
とんでもなくいいですよね^^
でもこの時は結局
45万で買い取ってもらえました!
買取してくれた業者さん、
アコードの中古車を若いお客さんから
探してとバックオーダー受けてて
ちょうど自分のアコードが
そのお客さんの希望にあうとのことで
どうしても売って欲しいと。
で、結局45万で買い取ってもらえたから
無事お目当てのスカイラインクーペに
乗り換えすることができました^^
この後もいろいろクルマを乗り換えましたが
一括査定が結局一番高く売れる印象があります。
オークション的なのもやってみましたが
思ったほど値があがらないことが多くて。。。
もしあなたも狙っている
エリシオンプレステージの
中古車があるなら
1~2分くらいの入力で
買取相場がチェックできるので
試してみる価値、アリだと思います。
いま乗っているクルマが
想像以上に買取相場が高ければ
高いうちに買い取ってもらって
お目当てのエリシオンプレステージに
予定前倒しで乗り換えることも
できちゃいますしね^^
まずは愛車の買取相場だけでも
把握してみてはいかがでしょうか?!
愛車を一括査定に依頼してみる
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