プラド150ディーゼルの弱点や故障。【部品屋の視点】で解説するよ

150系プラド ディーゼル 欲しい

ランクルの血を引く
どんな悪路もものともしない
圧倒的な走行性能を持ちながら

ラグジュアリーなデザインや
高級サルーンのような洗練された
室内空間や乗り心地、

そしてガソリンに比べ
低回転からあふれ出すパワーと
燃費の良さや燃料代の安さも魅力的な

150系ランクルプラドのディーゼル!

150系プラド インテリア150系プラド 質感

 

そんなプラド150ディーゼルの
中古相場をチェックしてみると、

10万km前後とけっこう走ってても
300万ぐらいしてたりだとか

そこまで走ってないのは
すぐ400万はオーバーとか
人気の高さを如実に表している
強気な中古相場ですよね!?

でも買うときに高いっていうことは乗り換えで手放すときにも高く売れる傾向にあってリセールが期待できる、いい値段で売れるっていうメリットがあるともいえますよね^^

150系プラド 中古

 

この絶大な人気を誇る
150系プラドのディーゼルですが

いずれにしても心配なのは
中古で買ってから急に故障しないか
っていうことじゃないでしょうか?!

今回はプラド150ディーゼルを
中古で狙っているなら注意したい
故障や弱点といった部分を

「部品屋の視点」
解説していきますよ~!

 





 

 

弱点①:ディーゼル車であることが弱点!?

 

150系プラドのディーゼルは
「ディーゼル車」であることが
弱点です!・・・なんてこと言うと、

ディーゼルだからいいのに
何を言ってるのこの人は!?

 

って思われちゃうかもしれませんが
普段仕事で部品を卸す仕事をしてると

ディーゼル車の「怖さ」
感じる出来事がちょこまかあります。

クリーンディーゼル トラブル

 

クリーンディーゼルの車は
普通のガソリンなど車にはない

・噴射ポンプ

・コモンレール

・インジェクター

・DPF(微粒子捕集フィルター)

などクリーンディーゼル特有の
部品が数多く採用されていますが

これらの部品が故障すると
20万や30万がすぐ飛ぶような
どえらい修理代に発展して

燃費がよくて浮いた燃料代など
一瞬にして水の泡となります・・・

クリーンディーゼル 注意点

クリーンディーゼルは
従来のディーゼル車よりも
超高圧で燃料を供給したり

非常に高い精度で制御したりと
何かと過酷な使用環境にあり

経年劣化によるトラブルは
フツーのガソリン車に比べると

リスクが高いといっても
過言ではありません。

で、困ったことにこの手の
クリーンディーゼル関係の部品は
元々新品定価が高いことに加え

安価なリビルト品などがまだ少なく
どうしても修理代が高くなりがちです。

このようなことから故障した際に
「修理代で高くつく」というのが

クリーンディーゼルの最大の弱点
と言っても過言ではありません!

 

※先日某メーカーの
ディーラー担当者と話をしている時に

排ガスを浄化する「尿素」が白く結晶化して
エンジンチェックランプが点灯する不具合で
入庫しているクルマがあるということで。

どうやらそのオーナーさん、
長時間のアイドリングや普段走る時も
スピード出さずに低回転ばかりで走ってるそうで
その結果として尿素が結晶化してしまったらしく。

こんなトラブルもあるようなので
長時間のアイドリングは控え
たまにはエンジン回転数を上げて走ることも
意識するのがいいかもしれませんね^^

 

 

弱点②:エアコンの故障

カーエアコン参考画像

次にプラド150ディーゼルで
春~秋には整備工場さんから
お問い合わせがちょこまかくる
弱点な部品なのが・・・

・エアコンのコンプレッサー

エアコンのガスを圧縮するのが
このコンプレッサーですが、

経年劣化によるコンプレッサーの
焼付きや異音といったトラブルが
避けられない状況にあり

特に150系プラドのディーゼルは
2015年登場と年数がたってきてるだけに

いつ壊れてもおかしくない
状況であるといえます。

カーエアコン参考画像

 

エアコンをよく使う時期である
春~秋にかけて特に故障が多く

このエアコンのコンプレッサーの
お問い合わせも増えますが、

注意したいのが
修理代が高いっていうこと。

上の画像にもあるように
エアコンはシステムで成り立っていて

コンプレッサーが焼付いたり
異音がでたりと故障したからといって

コンプレッサーそれだけを
交換すればいいっていうような
単純な話しじゃありません・・・

カーエアコンシステム部品 参考画像

主に故障の原因になるのが
エキスパンションバルブという
髪の毛の細さ程度しかない
霧吹き器のノズル部分だったり、

リキッドタンクとよばれる
フィルターの役目がある部分で
スラッジなどが詰まり

異常高圧⇒コンプレッサーが故障
といった流れになることが多いので

コンプレッサーや関連したパーツの
部品代+工賃+ガス代と加わっていくと
10万や20万が飛んでいきます!
焼付きやロックでコンプレッサー内部の削れカスが
システム内に回っちゃうとコンデンサーの交換や、
配管も全部外して清掃など大事になっちゃいます・・・

 

 

弱点③:オルタネーター(発電機)

オルタネーター 発電機

プラド150ディーゼルの中古で
注意したいお次の部品は・・・
オルタネーター!

こちらも整備工場さんから
ちょこまかお問い合わせが
最近増えてきています。

オルタネーターはバッテリーに
電気を供給する発電機ですが

発電時はキンキンに熱くなるため
経年劣化による故障が避けられません。

こちらも熱の影響なのか
エアコンのコンプレッサーと同じく

特に夏場の暑い時期は
整備工場さんからのお問合せが多く

オルタネーターを交換となれば
安価なリビルト品で交換しても
5万コースは覚悟の高額修理ですし、

そもそもオルタネーターが故障して
発電不良になればバッテリーがあがって
走行不能、立往生に見舞われ

レッカー呼んだりしたり
バッテリーも交換して・・・など
なにかと費用がかさみがちです!

 

 

注意点①:エンジンの中はキレイ?!

エンジン内部の汚れ

 

ディーゼル車である
150系プラドの中古を買うなら
購入前に必ず確認したいのが

エンジン内部が上の画像のように
汚なくなってないかということ。

オイル交換をサボっていると
こんなふうに内部にスラッジがたまり

エンジンが焼付いてしまったり
とんでもない状況に発展する危険性が!

整備工場さんから軽自動車とか中古エンジンの問い合わせを受けた時に在庫状況を調べていると、15万kmとか距離を走っていてもエンジンの中がホントにキレイでオイル交換ちゃんとしてたんだろうな~っていうのもあれば、5~6万kmぐらいでもスラッジやオイル焼けで中が汚くてなんじゃこりゃっていうのもあります!

 

そのため狙っている
プラド150ディーゼルの中古があるなら
購入前に必ず確認したいのが

オイルフィラーキャップを開けて
キャップの裏やエンジンの内部
汚れていないかということ。

エンジン内部の汚れ
キャップの裏にヘドロみたいな
スラッジがついてたらヤバイです、そのクルマ!

もしこれをしっかり確認せず
エンジンの中がひどい個体を
あなたが中古で買ってしまったら

後々エンジン焼付きなど高額故障の
リスクがあなたに降りかかってきます!

また、基本的なメンテナンスである
エンジンオイルの交換すらされず
「乗りっぱなし」にされてたような

愛情なく乗られていた
中古車をつかんでしまったら

後になってからいろいろと
トラブルが出る可能性があるので
用心したいところ・・・

中古車のいわゆる
「当たり」「ハズレ」って
愛情もって乗られていたかが
大きく関与していると思います。

オイル交換のような
基本的なメンテナンスさえ
されていなかったようなクルマだと

下駄がわりにラフに運転されて
大切にされてなかったなんてことも
想像できてしまいます。

そんな状況ではなにかとヤレ
劣化がでてしまいがちですので、

ハズレをつかまないためにも
エンジンの中がキレイかどうかや

オイル交換とかがされてたかを
当たり、ハズレの判断材料の一つとして
チェックするのがおススメです^^

 

また余談ですがディーゼル車は
距離を走れば避けられないのが

吸気系などの「スス」の堆積。

クリーンディーゼル 吸気系 汚れ

 

燃料添加剤の定期的な投入や
ワコーズのRECSのような
吸気系クリーニングをしないと

数万km程度でも上の画像のように
どんどんススが堆積していきます。

これによってパワーダウンし
クリーンディーゼル本来の
力強さがなくなったり

燃費が悪くなったり
エンジンから不快な振動がでたりと
様々なデメリットが発生します。

エンジン内部の汚れは
前述のようにオイルキャップを
外せばすぐに見ることができますが
吸気系の汚れは簡単に見れません。

そのためエンジン内部はキレイでも
吸気系は汚れているものと覚悟し

プラド150ディーゼルの
中古を購入した後は

自分でメンテナンスしてあげるのが
おススメです^^

150系プラド ディーゼル 評価

 

 

注意点②:尿素水インジェクターが錆て外れる不具合

 

排気管のフロントパイプに
取付けられている尿素水を噴射する
インジェクター固定部の材質が不適切で

サビによって亀裂が入り
尿素水インジェクターが脱落する
危険性があることから

プラド150ディーゼルに
リコールがアナウンスされています!

 

【国土交通省リコール情報】
https://www.mlit.go.jp/report/press/jidosha08_hh_002602.html

プラド150ディーゼル リコール

平成27年6/5~28年1/26
の期間に生産された

GDJ150W、GDJ151W
各150系プラドのディーゼルが
このリコールに該当していて

改善措置としては、

フロントパイプを良品に交換する

といった措置がとられていますが

このトラブルは実際に
少なくとも4件も発生して
リコールに発展しているので

あなたが狙っている
プラド150ディーゼルの中古が
リコールに該当する車両なら

改善措置を受けたかどうか
しっかり確認したいところです!

 

でもリコールの改善措置なんて
別に確認なんかしなくたって
ちゃんとやってんじゃないの?

 

そう思うかもしれませんが
それがですね、そうでもないんです。

普段整備工場さんから
部品の問い合わせがきた時に
依頼された部品を調べてると

あれ?これリコールになってるけど!?

なんてことがちょこまかあります。

どういう経緯で
リコールの改善措置を受けていない
状況になってしまったかは不明ですが

こういったやり取りも
日々の仕事の中で少なくありません。

あなたが狙っている
プラド150ディーゼルの中古が
リコールに該当するなら購入前に

ちゃんとリコールの対策がされたか
履歴を確認しておくのが安心です。

 

 

注意点③:燃料漏れの危険性

 

燃料パイプの締め付けが不適切で
エンジンの振動などによって

・燃料漏れ

・エンスト

の危険性があることから
リコールがアナウンスされています!

 

【国土交通省リコール情報】
https://www.mlit.go.jp/report/press/jidosha08_hh_003492.html
トヨタ 燃料漏れ リコール

このトラブルは他車種も合わせ
実際に9件も発生していますし

高温になるエンジン部分で
燃料漏れが発生するという

車両火災の危険性もある
非常に恐い内容なだけに

あなたが狙っている
プラド150ディーゼルの中古が
リコールに該当しているなら

前述のリコールも含め
こちらの改善措置も受けたかどうか
しっかり確認するのが安心です。

 

 

注意点④:プラド150ディーゼルはぶつけると高くつく!

板金修理

 

プラド150ディーゼルの中古を
買ったらホントに注意したいのが

「ぶつけると修理代が高い」

ということ!

クルマはぶつけて壊せば
修理代が高くつくものですが、

それでもドアやバンパーなど
同色の中古部品が見つかれば

鈑金・塗装で修理するよりも
大幅に修理代を圧縮できます。

しかしプラド150ディーゼルは
ドアやバンパー、ヘッドライト、
フェンダーなど

ありとあらゆる外装部品の中古が
なかなか見つからない状況です。

なぜ見つからないかというと、
海外市場でも需要が高く大人気なので

20万㎞オーバーとかの
過走行車でボロボロだったとしても
事故車でグッチャリいってても

解体ヤードにクルマが入庫すると
すぐに外人バイヤーさんなどが

廃車になったプラド150ディーゼルを
クルマ丸ごと輸出してしまうので

「部品取り」されることもなく
どんどん国外へ流出してしまい

その結果としてバンパーなどの
中古部品が流通しないという
困った状況にあります・・・・。
ランクル系はホント海外需要がすごいらしく・・・!

 

そんな状況だから珍しい色、
あまり見かけない車体色だと
ホント絶望的です・・・!

このような事情があって
150系プラドをぶつけて壊すと

高い新品部品で板金塗装など
修理代が高くなりがちです!

ちなみに気になる
新品の定価はというと・・・

フロントバンパー:約6万
グリルは約4万!

前フェンダー:約3.5万+塗装代

リヤバンパー:約5万3000

LEDヘッドライト:約11万

ドアミラー:約3万3000

 

う~ん・・・マンダム・・・

元々が高級車である
150系ランクルプラドなだけに
部品代もハイプライス・・・

だからあなたも
150系プラド ディーゼルの
中古車を買ったらぶつけると高くつく
というのは覚えておきたいポイントです!

板金修理

 

 

⇒プラド150系の中古、故障リスクを回避するには

150系プラド 維持費

 

ここまでお話してきたように
クリーンディーゼル車である
プラド150のディーゼルは

いろいろ注意したい弱点ともいうべき
不具合の多い部品がありますが

距離を走った中古車であれば
いつ故障が起きてもおかしくない
状況なのは認識しておきたいところ。

前述したディーゼル関係や
エアコンのコンプレッサー、
発電機のオルタネーター以外にも

・セルモーター(スターター)
セルモーターの参考画像

・ATミッション
オートマ 参考画像

・センサー部品
センサー部品の参考画像

・電装品etc.

と、経年劣化によって
故障が避けられない部品が
いろいろ潜んでいますが

あなたが150系プラドの中古を
買ってからすぐに故障する
可能性もゼロではありません。
こればっかりはホントわかりません・・・

 

このようなリスクを回避するために
検討して損はないのが「保証」

中古車販売店が独自に保証を
設定しているケースもありますし、

カーセンサーやグーといった媒体が
中古車に有償で保証をつけることも。

万一の不具合が発生した際に
保証でカバーしてもらえれば

修理代を自腹で払うことなく
クルマを直してもらえちゃうので

多少のコストがかかったとしても
保険として保証をつけるという
選択肢もアリだと思います。

一般ユーザーさんからメールで問い合わせが来る時に
「中古車を買って2週間ですが故障してしまって・・・」
「保証を付けてなかったので自費で修理になります・・・」
「そのため安いリビルト品を探してます・・・」
なんてメッセージが添えられてることも少なくありませんので!

 

※また、中古車販売店の保証に加え
自動車保険でも「故障保証」を月々わずかな費用で
受けられるものもあるので検討する価値ありだと思います^^

 

 

⇒150系プラド ディーゼルの中古を買う前にもう一つだけ確認しておきたいこと

150系プラド ディーゼル 価格

 

プラド150ディーゼルの
中古を買うなら気をつけたい

・ディーゼル関係の故障

・エアコンの故障

・オルタネーターの故障

・エンジンの中はキレイか?

・フロントパイプのリコール

・燃料漏れのリコール

・ぶつけると高くつく

 

などこれらの弱点や
注意点を部品屋の視点でお伝えし、
リスク回避のこともお話ししました。

あと残るは狙っている
プラド150ディーゼルの中古を

どうすれば少しでも安く買えるか
っていうことですよね^^

ランドクルーザープラド 中古

中古車の場合は新車と違って
値引きといった概念がありませんし
もし値引きしてくれる中古車があれば

それは元々その分を見越して
車両価格が高めに設定されていると
考えてもいいと思います。

ではどうやって狙っている
プラド150ディーゼルの
中古を安く買うか。

それはやっぱり

いま乗っているクルマを
高く買い取ってもらうこと

に尽きると思います。

中古車 買取

自分もいまの部品屋の会社を
立ち上げて1年たった時に

やっと軌道に乗ってきたから
クルマ買い替えるか~と思って
ネットの中古車情報を見てたら

前から欲しかった
スカイラインクーペの中古が

クルマで小一時間くらいの
近所にいいのがでてたんです^^

走行距離も1万㎞ちょっと、
ブレーキキャリパーが
対向4POTにカスタムされてて!

その時に乗ってた車は
新車で買って13年のアコード。

たしか13万㎞位走ってて
まあ過走行の部類ではあったんですが

6MTのスポーツグレードで
根強い人気があるモデルだから

10万や15万にはなるかな~
なんて考えてたんです。

で、スカイラインを見に行った時に
お店の人に下取りを聞いてみると

10年超えてるクルマは
ウチでは買取できないんですよね

なんてことを言われ!
乗ってきた車を見もしないでバッサリでしたし・・・

 

まさか下取りがゼロとは
想像もしてなかったんで
これはけっこうショックで・・・

でも見に行ったクルマ
バリモノだったしどうしても欲しい、

だけど月々のローンは安くしないと
軌道に乗ったとはいえまだ綱渡りな
起業1年目なだけに恐いし。

そこで役に立ったのが無料一括査定。

買取できないなんて言われた
いままで乗ってきた13年落ちの車が
ホントに価値がないのか

ネットの一括査定で
ためしに確認してみたんです。

で、何社か回答きたのが
30万~40万!

これだけでもゼロ円からすると
とんでもなくいいですよね^^

でもこの時は結局
45万で買い取ってもらえました!

買取してくれた業者さん、
アコードの中古車を若いお客さんから
探してとバックオーダー受けてて

ちょうど自分のアコードが
そのお客さんの希望にあうとのことで
どうしても売って欲しいと。

で、45万で買い取ってもらえたから
無事お目当てのスカイラインクーペに
乗り換えすることができました^^

CPV35

この後もいろいろと乗り換えましたが
一括査定が結局一番高く売れる印象があります。
オークション的なのもやってみましたが
思ったほど値があがらないことが多くて・・・

もしあなたも狙っている
プラド150ディーゼルの中古があるなら

1~2分くらいの入力で
買取相場がチェックできるので
試してみる価値、アリだと思います。

いま乗っているクルマが
想像以上に買取相場が高ければ
高いうちに買い取ってもらって

お目当てのプラド150ディーゼルに
予定を前倒しで乗り換えることも
できちゃいますしね^^

まずはあなたも愛車の買取相場、
チェックしてはいかがでしょうか!?

愛車を一括査定に依頼してみる
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