ミニバンいらずの圧倒的な広さを誇る
軽ハイトワゴンと言えばの・・・
ダイハツタント&タントカスタム!
3代目のLA600S/LA610Sは
広々とした使い勝手の良さや
低燃費の経済性はもちろんのこと
外観もインテリアも洗練され
質感が大幅にアップしてるし、
スマートアシスト:スマアシが
採用されたグレードが用意されたりと
全方位にグレードアップされた
LA600S/LA610Sのタント^^
そんなLA600S/LA610Sタントの
中古相場をチェックしてみると
コミコミ50万以下から探せますが
安い中古車は軒並み
10万kmオーバーとかの過走行車や
事故歴(修復歴)アリっていうの
ばかりって感じでしょうか。
そこまで走ってないのを探すと
普通のタントだと80万ぐらい、
タントカスタムだと100万~
って感じの人気の高さがうかがえる
中古相場ですよね!?
そんなLA600S/LA610Sの
タント・タントカスタムですが
いずれにしても心配なのは
中古で買ってから急に故障しないか
っていうことじゃないでしょうか?!
今回はLA600S/LA610Sのタントを
中古で狙っているなら注意したい
故障や弱点といった部分を
「部品屋の視点」で
解説していきますよ~!
◆目次
弱点①:エアコンの故障
LA600S/LA610Sのタントの
中古を狙っているなら注意したい
春~秋には整備工場さんから
お問い合わせが多い=壊れてる
弱点な部品なのが・・・
・エアコンのコンプレッサー
エアコンのガスを圧縮するのが
このコンプレッサーですが、
経年劣化によるコンプレッサーの
焼付きや異音といったトラブルが
避けられない状況にあり
特に前期モデルは2013年式~
と、年数がたってきてるので
いつ壊れてもおかしくない
状況であるといえます。
エアコンをよく使う時期である
春~秋にかけて特に故障が多く
このエアコンのコンプレッサーの
お問い合わせも増えますが、
注意したいのが
修理代が高いっていうこと。
上の画像にもあるように
エアコンはシステムで成り立っていて
コンプレッサーが焼付いたり
異音がでたりと故障したからといって
コンプレッサーそれだけを
交換すればいいっていうような
単純な話しじゃありません・・・
主に故障の原因になるのが
エキスパンションバルブという
髪の毛の細さ程度しかない
霧吹き器のノズル部分だったり、
リキッドタンクとよばれる
フィルターの役目がある部分で
スラッジなどが詰まり
異常高圧⇒コンプレッサーが故障
といった流れになることが多いので
コンプレッサーや関連したパーツの
部品代+工賃+ガス代と加わっていくと
10万や20万が飛んでいきます!
焼付きやロックでコンプレッサー内部の削れカスが
システム内に回っちゃうとコンデンサーの交換や、
配管も全部外して清掃など大事になっちゃいます・・・
弱点②:オルタネーター(発電機)
次にLA600S/LA610Sの
タント・タントカスタムの中古で
注意したい弱点な部品なのが
オルタネーター!
このオルタネーターはバッテリーに
電気を供給する発電機ですが
発電時はキンキンに熱くなるため
経年劣化による故障が避けられません。
こちらも熱の影響なのか
エアコンのコンプレッサーと同じく
特に夏場の暑い時期は
整備工場さんからのお問合せが多く
オルタネーターを交換となれば
安価なリビルト品で交換しても
5万コース覚悟の高額修理ですし、
そもそもオルタネーターが故障して
発電不良になればバッテリーがあがって
走行不能、立往生に見舞われ
レッカー呼んだりしたり
バッテリーも交換して・・・と
なにかと費用がかさみがちです!
注意点①:エンジンの中はキレイ?!
LA600S/LA610Sの
タント、タントカスタムの
中古を購入するなら注意したい、
買う前に必ず確認したいのが
エンジン内部が上の画像のように
汚なくなってないかということ。
オイル交換をサボっていると
こんなふうに内部にスラッジがたまり
エンジンが焼付いてしまったり
とんでもない状況に発展する危険性が!
整備工場さんから軽自動車とか中古エンジンの問い合わせを受けた時に在庫状況を調べていると、15万kmとか距離を走っていてもエンジンの中がホントにキレイでオイル交換ちゃんとしてたんだろうな~っていうのもあれば、5~6万kmぐらいでもスラッジやオイル焼けで中が汚くてなんじゃこりゃっていうのもあります!
そのためお目当ての
ダイハツタントの中古があるなら
購入前に必ず確認したいのが
オイルフィラーキャップを開けて
キャップの裏やエンジンの内部が
汚れていないかということ。
ドロドロなヘドロみたいなスラッジがついてたら
ちょっとヤバイです、そのクルマ!
もしこれをしっかり確認せず
エンジンの中がひどい個体を
あなたが中古で買ってしまったら
後々エンジン焼付きなど高額故障の
リスクがあなたに降りかかってきます!
また、オイル交換もされず
「乗りっぱなし」にされてたような
愛情なく乗られていた
中古車をつかんでしまったら
後になってからいろいろと
トラブルが出る可能性があるので
用心したいところ・・・
中古車のいわゆる
「当たり」「ハズレ」って
愛情もって乗られていたかが
大きく関与していると思います。
オイル交換のような
基本的なメンテナンスさえ
されていなかったようなクルマだと
下駄がわりにラフに運転されて
大切にされてなかったなんてことも
想像できてしまいます。
そんな状況ではなにかとヤレや
劣化がでてしまいがちですので、
ハズレをつかまないためにも
エンジンの中がキレイかどうかや
オイル交換とかがされていたかを
当たり、ハズレの判断材料の一つとして
チェックするのがおススメです^^
※また、あなたが狙っているタントがターボ車なら
エンジンオイルのメンテナンスが適切にされていなかった場合
タービンが焼付いたり、白煙がでたり、パワーがでなくなったりと
いろいろと不具合が発生するリスクがあります。
タービンがブローして修理するとなれば
安価なリビルト品で交換しても10万オーバー覚悟の
高額修理になるので要注意です!!
注意点②:危険なブレーキの不具合
LA600S/LA610Sの
タント、タントカスタムに
ブレーキの効きが悪くなる
危険性があることから
リコールがアナウンスされた
経緯があります!
【国土交通省リコール情報】
https://www.mlit.go.jp/report/press/jidosha08_hh_003321.html
ブレーキの効きをサポートする
「ブレーキブースター」に
雨水などが入ってしまい
サビが発生して穴が開き
ブレーキの効きが悪くなる
危険性があることから
リコールがアナウンスされた
経緯があります。
平成25年9/26~28年10/4
に生産されたタントが
このリコールに該当していて
改善措置としては、
止水材を対策品に交換
ブレーキブースターに
錆がでているものは新品に交換
サビが出ていないものは
防錆処理を施す
といった措置が取られています。
このトラブルは他車種も合わせ
少なくとも30件も発生して
リコールになっていますし、
ブレーキの効きが悪くなるという
非常に怖い不具合なだけに
あなたが狙っている
LA600S/LA610Sのタントが
リコールに該当する車両なら
改善措置を受けたか
しっかり確認するのが安心です。
でもリコールの改善措置なんて
別に確認なんかしなくたって
ちゃんとやってんじゃないの?
そう思うかもしれませんが
それがですね、そうでもないんです。
普段整備工場さんから
部品の問い合わせがきた時に
依頼された部品を調べてると
あれ?これリコール対象ですよ!
なんて回答することが
ちょこまかあります。
どういう経緯で
リコールの改善措置を受けていない
状況になってしまったかは不明ですが
こういったやり取りも
日々の仕事の中で少なくないので
お目当ての中古車を買う前に
ちゃんとリコールの対策がされているか
履歴を確認しておくのが安心です。
注意点③:CVTに不具合⇒走行不能の危険性
平成25年10/19~26年2/26
の期間に生産された
LA600S:前輪駆動車
平成25年10/28~26年2/20
の期間に生産された
LA610S:4WD車
これら各モデルのタントは、
CVTのトルクコンバーター内部の
ベアリングの製造が不適切なことから
異常摩耗して破損、
この破損したベアリングの破片が
トルクコンバーター内部に飛散し
異音がでたりエンストして発進でず
走行不能になる危険性があることから
リコールがアナウンスされています!
【国土交通省リコール情報】
https://www.mlit.go.jp/report/press/jidosha08_hh_002581.html
改善措置としては
トルクコンバーターを良品に交換する
といった措置がとられていますが、
このトラブルも他車種を合わせ
少なくとも実際に36件も発生して
リコールに発展していますし、
高速や流れの速い幹線道路などを
走行中にこのトラブルが原因で
エンストしようものなら
後ろから突っ込まれる事故になる
危険性もある不具合なだけに
あなたが狙っている
LA600S/LA610S タントの中古が
リコールに該当する車両なら
こちらも改善措置を受けたかどうか
しっかり確認したいところです!
注意点④:タントはぶつけると高くつく!
タントやタントカスタムの中古を
買ったらホントに注意したいのが
「ぶつけると修理代が高い」
ということ!
クルマはぶつけて壊せば
修理代が高くつくものですが、
それでもドアやバンパーなど
同色の中古部品が見つかれば
鈑金・塗装で修理するよりも
大幅に修理代を圧縮できます。
しかしタントやタントカスタムは
ドアやバンパー、ヘッドライト、
リヤゲートなど外装部品の中古が
みんなぶつけてしまうからなのか
なかなか見つからない状況です。
あったとしても状態が悪かったり・・・
そんな状況だから珍しい色、
あまり見かけない車体色だと
ホント絶望的です・・・!
で、特に注意したいのは
「リヤゲート」をぶつけて壊すと
大変な目にあうということ。
ハッチバックのクルマ特有の
上に開くこのリアのハッチゲート。
この画像からもわかるように
ダイハツタントのリヤバンパーは
非常~に薄いデザインなので
後ろまわりをぶつけると
リヤゲートもグッチャリといく
危険性がありますが
このリヤゲート修理代が
刺激的に高いんです・・・
運よく同じ色の中古が見つかっても
10万前後が飛んでいきますし、
タイミング悪く中古で同色の
リヤゲートが見つからず
さらには板金修理できないほど
ガッツリと凹ませた時には
新品のリヤゲートに塗装して
ガラスを脱着して・・・と、
20万コースも覚悟みたいな!
このような状況なのであなたも
LA600S/LA610Sのタントや
タントカスタムを中古で買ったら
ぶつけると高くつくというのは
覚えておきたいポイントであります。
でも、タントの「スマアシ」がついたグレードならバック時の自動ブレーキがついているからリヤゲートなんてぶつけることないんじゃないの??
はい、確かにスマアシのついたタントには
後退時の自動ブレーキ機能がありますが
それでも100%防いではくれません・・・
普段の仕事の中で
板金屋さんなどから
この手の先進装備が装着された
新しいクルマのリヤゲートとか
中古で安いのがないか
探して~とお問い合わせが来ますが
よくよく聞いてみると
自分でぶつけて壊してしまった
ってことが意外と少なくありません。
このように誤発進抑制機能などの
先進機能がついているからといって
100%防げるわけではないので
ぶつけて壊さないように
注意したいところです!
先日も取引先の方が、某アイサイト最新Verを搭載した車でバック駐車しようとした際にあやうく後ろのクルマに突っ込むところだったと・・・!
その駐車場は狭くて輪止めのない駐車場で、左前の壁とかに気を取られて後方のチェックを怠っていたから、後ろのクルマにあと1cmでぶつかるところだったと!(指一本分しか隙間がなく、ホント焦ったとのことで・・・)
ここで興味深いのが、いつもならこんな状況なら事前に警告音とか進まなくなったりと安全機能が働くのに、この時には何も反応しなかったらしく・・・
安全装備があっても100%カンペキはないだけに、駐車時などぶつけないよう注意したいところです!
⇒タント LA600Sの中古、故障リスクを回避するには
ここまでお話してきたように
LA600S/LA610Sのタントや
タントカスタムには
いろいろ注意したい弱点というべき
不具合の多い部品がありますが
距離を走った中古車であれば
いつ故障が起きてもおかしくない
状況なのは認識しておきたいところ。
弱点のところでお話した
エアコンのコンプレッサーや
発電機であるオルタネーター
以外にもたとえば・・・
・セルモーター(スターター)
・CVTミッション
・パワステ関係
・電動ドアミラーやスライドドア
特に前期型はドアミラーのモーターが壊れっちゃって作動不良もけっこうあります!不具合が多いからか中古ドアミラーを探してもなかなか見つからず新品で交換となると3万コース覚悟です!
・センサー部品
・電装品etc.
と、経年劣化によって
故障が避けられない部品が
いろいろ潜んでいますが
あなたがタントやタントカスタムを
中古で買ってからすぐに故障する
可能性もゼロではありません。
こればっかりはホントわかりません・・・
このようなリスクを回避するために
検討して損はないのが「保証」。
中古車販売店が独自に保証を
設定しているケースもありますし、
カーセンサーやグーといった媒体が
中古車に有償で保証をつけることも。
万一の不具合が発生した際に
保証でカバーしてもらえれば
修理代を自腹で払うことなく
クルマを直してもらえちゃうので
多少のコストがかかったとしても
保険として保証をつけるという
選択肢もアリだと思います。
一般ユーザーさんからメールで問い合わせが来る時に
「中古車を買って2週間ですが故障してしまって・・・」
「保証を付けてなかったので自費で修理になります・・・」
「そのため安いリビルト品を探してます・・・」
なんてメッセージが添えられてることも少なくありませんので!
⇒LA600S/LA610S タントの中古を買う前にもう一つだけ確認しておきたいこと
LA600SやLA610Sタントの
中古車を買うなら気をつけたい
・エアコンの故障
・オルタネーターの故障
・エンジンの中はキレイか?
・危険なブレーキの不具合
・CVTのリコール
・ぶつけると高くつく
など弱点や注意点のことを
部品屋の視点でお伝えし、
リスク回避のこともお話ししました。
あと残るは狙っている
LA600S/LA610Sタントの中古を
どうすれば少しでも安く買えるか
っていうことですよね^^
中古車の場合は新車と違って
値引きといった概念がありませんし
もし値引きしてくれる中古車があれば
それは元々その分を見越して
車両価格が高めに設定されていると
考えてもいいと思います。
ではどうやって狙っている
タントの中古を安く買うか。
それはやっぱり
いま乗っているクルマを
高く買い取ってもらうこと
に尽きると思います。
自分もいまの部品屋の会社を
立ち上げて1年たった時に
やっと軌道に乗ってきたから
クルマ買い替えるか~と思って
ネットの中古車情報を見てたら
前から欲しかった
スカイラインクーペの中古が
クルマで小一時間くらいの
近所にいいのがでてたんです^^
走行距離も1万㎞ちょっと、
ブレーキキャリパーが
対向4POTにカスタムされてて!
その時に乗ってた車は
新車で買って13年のアコード。
たしか13万㎞位走ってて
まあ過走行の部類ではあったんですが
6MTのスポーツグレードで
根強い人気があるモデルだから
10万や15万にはなるかな~
なんて考えてたんです。
で、スカイラインを見に行った時に
お店の人に下取りを聞いてみると
10年超えてるクルマは
ウチでは買取できないんですよね
なんてことを言われ!
乗ってきた車を見もしないでバッサリでしたし・・・
まさか下取りがゼロとは
想像もしてなかったんで
これはけっこうショックで・・・
でも見に行ったクルマ
バリモノだったしどうしても欲しい、
だけど月々のローンは安くしないと
軌道に乗ったとはいえまだ綱渡りな
起業1年目なだけに恐いし。
そこで役に立ったのが無料一括査定。
買取できないなんて言われた
いままで乗ってきた13年落ちの車が
ホントに価値がないのか
ネットの一括査定で
ためしに確認してみたんです。
で、何社か回答きたのが
30万~40万!
これだけでもゼロ円からすると
とんでもなくいいですよね^^
でもこの時は結局
45万で買い取ってもらえました!
買取してくれた業者さん、
アコードの中古車を若いお客さんから
探してとバックオーダー受けてて
ちょうど自分のアコードが
そのお客さんの希望にあうとのことで
どうしても売って欲しいと。
で、45万で買い取ってもらえたから
無事お目当てのスカイラインクーペに
乗り換えすることができました^^
この後もいろいろと乗り換えましたが
一括査定が結局一番高く売れる印象があります。
オークション的なのもやってみましたが
思ったほど値があがらないことが多くて・・・
もしあなたも狙っている
タントの中古車があるなら
1~2分くらいの入力で
買取相場がチェックできるので
試してみる価値、アリだと思います。
いま乗っているクルマが
想像以上に買取相場が高ければ
高いうちに買い取ってもらって
お目当てのタントやタントカスタムに
予定を前倒しで乗り換えることも
できちゃいますしね^^
まずはあなたも愛車の買取相場、
チェックしてはいかがでしょうか!?
愛車を一括査定に依頼してみる
↓ ↓ ↓