50エスティマの故障、弱点を【部品屋の視点】で解説するよ!

エスティマ 中古 注意点

 

色あせない美しさを放つ
スタイリッシュミニバン・・・

50エスティマ!

この50エスティマの
中古相場をチェックしてみると

前期型なら60万あたりの予算で
そこまで距離の走っていない中古車が

いろいろと選ぶことができるような
お買い得感がある状況ですが

気になるのは50エスティマを
買ってから故障しないかということ。

今回はそんな50エスティマの
故障や弱点を「部品屋の視点」
解説していきますよ~!

 





 

 

弱点①:エスティマ50の前期型のヘッドライトの水漏れ

50エスティマ ヘッドライト故障

 

上の画像のヘッドライトの形をした
前期型の50エスティマの弱点なのが
「ヘッドライトの水漏れ」

普段から整備工場さんなどから
この前期型のヘッドライトの
お問い合わせが多く

・水が入ってライトがつかない

・水が入ってるので車検NG

ということでヘッドライトを
安い中古で探して~とよくきます。

でも困ったことに
水漏れのトラブルが多いせいか
中古を探してもなかなか見つからず

新品で買うと片側15万コースと
刺激的な値段なんです・・・

※特にエスティマSパッケージの
ヘッドライトはホント中古が見つかりません!
(品番も違うんですよね~アエラスとかと)

 

まれにレンズ表面を磨いた
リビルトヘッドライトの
在庫がでる場合がありますが

表面を磨く以外にも
リビルトの工場サイドで独自に

フェンダーがかぶさるあたりの
ヘッドライト上部に防水対策として
コーキングが施されているので

どうやらこの辺りの合わせ面から
水が入りやすいと思われます。

ちなみに中期型以降である
下の画像のライトになってからは
水漏れトラブルはまず聞かないので

50エスティマの前期を
中古で狙っているなら注意です。

50エスティマ 中期
この画像のヘッドライトの形状になる中期型以降であれば、水漏れの心配はないですね^^

 

 

弱点②:オルタネーター(発電機)

 

50エスティマはクルマの発電機である
「オルタネーター」の故障も多く

整備工場さんからの問合せが
少なくありません。

オルタネーターってこんな部品:参考画像
オルタネーター 発電不良

 

さらに厄介なのは
50エスティマの発電機である
オルタネーターには

特に上の画像の矢印部分、
ベルトがかかる「プーリー」に
クラッチ機構が組み込まれていて

ひどいベルト鳴きなどの
不具合・トラブルも多い状況です。

また、オルタネーターが故障すれば
発電不良でバッテリーがあがり、

走行中にエンストしたり
ウンともスンとも言わなくなって

エンジンもかからなず走行不能と
非常に困った状況に陥ります。

そしてこのオルタネーターは
発電する際にはキンキンに熱くなり
ヤケドするくらいの発熱を繰り返すので

どうしても熱の影響による
経年劣化で内部の電子部品が
パンクする故障も避けられませんが、

安価なリビルト品で交換しても
5万コースは覚悟の状況ですし、

発電不良⇒バッテリーあがりで
走行不能になってしまえば

レッカー代の費用なんかも
降りかかってきてしまいます。。。

 

 

弱点③:エアコンの故障

カーエアコン参考画像

エスティマ50の
中古を買ったら注意したい

春~秋には整備工場さんからの
お問い合わせが少なくない
弱点な部品なのが・・・

・エアコンのコンプレッサー

エアコンのガスを圧縮するのが
このコンプレッサーですが、

経年劣化によるコンプレッサーの
焼付きや異音といったトラブルが
避けられない状況にあり

年数のたった、距離を走った
エスティマ50の中古車では

いつ壊れてもおかしくない
状況であるといえます。

カーエアコン参考画像

 

エアコンをよく使う時期である
春~秋にかけて特に故障が多く

このエアコンのコンプレッサーの
お問い合わせも増えますが、

注意したいのが
修理代が高いということ。

上の画像にもあるように
エアコンはシステムで成り立っていて

コンプレッサーが焼付いたり
異音がでたりと故障したからといって

コンプレッサーそれだけを
交換すればいいっていうような
単純な話しじゃありません・・・

カーエアコンシステム部品 参考画像

主に故障の原因になるのが
エキスパンションバルブという
髪の毛の細さ程度しかない
霧吹き器のノズル部分だったり、

リキッドタンクとよばれる
フィルターの役目がある部分で
スラッジなどが詰まり

異常高圧⇒コンプレッサーが故障
といった流れになることが多いので

コンプレッサーや関連したパーツの
部品代+工賃+ガス代と加わっていくと
10万や20万が飛んでいきます!
焼付きやロックでコンプレッサー内部の削れカスが
システム内に回っちゃうとコンデンサーの交換や、
配管も全部外して清掃など大事になっちゃいます・・・

 

 

弱点④:ラジエターからの水漏れ

ラジエター 参考画像

こちらも整備工場さんなどから
お問い合わせちょこまかくる

経年劣化によるトラブルが避けられない
ラジエターからの水漏れ。

このラジエターのトラブルは
厄介なことに走行距離が浅くとも

年数がたったことによる経年劣化
急にトラブルが発生するので
注意したいところです・・・!

で、安価な社外品の
ラジエターで交換しても

部品代、クーラント代、工賃で
10万コースは覚悟の高額修理
なってしまいます・・・!

 

私自身も、10年選手だけど3万kmの距離浅な中古車で急に水漏れが発生し困った経験が・・・昨日までは何ともなかったのに朝乗ろうと駐車場に行ったら地面にクーラントが漏れてて・・・(泣)

急にきます、ラジエターの水漏れ!

マセラティ クアトロポルテ 不具合

 

 

注意点①:2.4リッター車のエンジンオイルが減るトラブル

2AZエンジン トラブル

 

あなたが狙っている
50エスティマの中古が
2.4リッターエンジン搭載の

ACR50W:FF

ACR55W:4WD

 

これら各モデルなら
買う前に絶対に確認しておきたい
要注意なリコールがあります。

それは、エンジンオイルが減る
2AZエンジンに出されたリコール。

 

【トヨタリコール情報】

2AZ トラブル 保証延長

 

H17年12月~25年4月
生産された2.4リッターの
50エスティマが該当し、

フットブレーキを踏まずに
エンジンブレーキで減速するような
運転をしているとエンジンオイルが
負圧によって燃焼室まで吸い上げられ

オイルが燃やされ減ってしまうという
ちょっと恐い不具合・トラブル。

改善措置として

・ECUのデータ書き換え

・ピストンやピストンリング
オイルノズルを改良品に交換

といった大がかりなことまで
「無償対応」されています。

でも、ここで注意したいのが
無償対応は時限措置ということ。

新車登録から9年以内は
エンジンオイルが減る症状に対し
無償で改善措置が受けられましたが

現在では延長された期間も
経過してしまっているので
タダで直してはもらえません・・・

オイルが減るという
エンジン焼付きにつながりかねない
危険な不具合・トラブルですし、

自費で改善措置を受けるとなったら
大変な出費に見舞われるので
要注意なポイントであります!

 

このトラブルが原因なのか
普段の仕事でもちょこまかと

・中古のエンジン探してくれ

・リビルトエンジンいくら?

って問合せが来ます。

そのため狙っている
50エスティマの中古が
2.4Lエンジン搭載モデルなら

エンジンオイルの減りがないか、
改善措置を受けた個体かどうか
確認しておくのが安心です。

 

 

注意点②:エンジンの中がキレイか要チェック!

エンジン内部の汚れ

 

エスティマ50の中古を
購入する前に注意したい、
必ず確認したいのが

エンジン内部が上の画像のように
汚なくなってないかということ。

オイル交換をサボっていると
こんなふうに内部にスラッジがたまり

エンジンが焼付いてしまったり
とんでもない状況に発展する危険性が!

整備工場さんから軽自動車とか中古エンジンの問い合わせを受けた時に在庫状況を調べていると、15万kmとか距離を走っていてもエンジンの中がホントにキレイでオイル交換ちゃんとしてたんだろうな~っていうのもあれば、5~6万kmぐらいでもスラッジやオイル焼けで中が汚くてなんじゃこりゃっていうのもあります!

 

そのためお目当ての
エスティマ50の中古車があるなら

オイルフィラーキャップを開けて
キャップの裏やエンジンの内部
汚れていないか要確認です。

エンジン内部の汚れ
ヘドロみたいなスラッジがベッタリついてたら
ちょっとヤバイです、そのクルマ!

 

もしこれをしっかり確認せず
エンジンの中がひどい個体を
あなたが中古で買ってしまったら

後々エンジン焼付きなどの
リスクがあなたに降りかかってきます!

また、オイル交換もされず
「乗りっぱなし」にされてたような

足グルマで愛情なく乗られていた
中古車をつかんでしまったら

後になってからいろいろと
トラブルが出る可能性があるので
用心したいところ・・・

エスティマ50 燃費

 

中古車のいわゆる
「当たり」「ハズレ」って
愛情もって乗られていたかが
大きく関与していると思います。

オイル交換のような
基本的なメンテナンスさえ
されていなかったようなクルマだと

下駄がわりにラフに運転されて
大切にされてなかったなんてことも
想像できてしまいます。

そんな状況ではなにかとヤレ
劣化がでてしまいがちですので、

ハズレの中古車をつかまないためにも
エンジンの中がキレイかどうかや

オイル交換とかが定期的にされてたかを
当たり、ハズレの判断材料の一つとして
チェックするのがおススメです^^

あと自分が中古車を買うときにチェックするポイントは
座席のサポート部分とかにひどいシワやヨレ、
擦れたり劣化がないかってのはよく見ます。

こういった部分も前述したような
「愛されていたかどうか」
「丁寧に乗られていたか」
がわかる
ポイントだと思っていますので。

オイル交換

 

 

注意点③:カスタムされたエスティマ50の中古車

50エスティマ カスタム

 

エスティマ50の
中古車情報を見ていると

エアロやローダウン、マフラー、
アルミなどバリッとキマってて

いいね~、わかってるね~^^

と思ってしまうような
カスタム&ドレスアップされた
中古車もよくでていますが、

そんなカスタムされた
エスティマ50を中古で購入するなら

・車検に適合したカスタムか

・カスタムされた部分の
純正部品は残されているか

といったことは確実に
確認しておきたいところです。

もし車検に適合しない
カスタムがいろいろとされていて
純正パーツも残されていなかったら

車検を通す際に
非常に困った状況に陥ります。

エスティマ50の
純正の中古パーツを探しても

モノによっては
なかなか見つからない状況ですし、

新品の純正部品は
思いのほか高額です。

そのためカスタムした部分を
元に戻さないと車検が通せないと
指摘された場合や故障した時など

泣く泣く高額な新品で
部品交換する羽目に・・・

エスティマ50 カスタム

 

例えばマフラー。

エスティマ50 改造車

まずセンターマフラーの
新品定価は・・・
約7万8000

次にリヤマフラーは
約2万9700

と、いい値段しています・・・

【※車検対応マフラーでも要注意!】
先日、仲のいい整備工場さんからマフラーのお問い合わせがきたのですが、お客さんのクルマには車検対応のマフラーがついてはいるものの経年劣化で音量が大きくなってしまい交換しないと車検がダメだから中古でマフラー探して~とお問い合わせがきたことが!

 

そしてヘッドライトも
イカリングとかカスタムされてたり
社外品が装着されてたら注意です。

カスタムヘッドライト

 

社外ヘッドライトが車検でアウトだから
安い中古、探してよ~

なんてお問い合わせが
いろいろなクルマで少なくないですし

エスティマ50の
HIDヘッドライトは
ASSYの純正定価が驚愕の

約15万8000円!

と、かなりの金額になっています。

 

【※ヘッドライトやテールランプの「塗装」も注意!】
表面を黒く塗装してブラックアウトされたヘッドライトの塗装が落とせなくて車検に通せないから安い中古ヘッドライト探して~とお問い合わせがきたことが!

ヘッドライトやテールランプを塗装してブラックアウトしているカスタム車両はこんな落とし穴があるので注意したいところです・・・

 

このようなリスクがあるだけに
排気系をはじめカスタムされた
エスティマ50の中古車を買うなら

・車検に適合したカスタムか

・カスタムされた部分の
純正部品は残されているか

ということは
しっかり確認してから
購入するのが安心です^^

※個人的に困ったのは「社外アルミ」。以前カスタムされたC7のコルベットを買ったんですが車検がきたときにホイール替えないと車検通らないよ~って言われて困ったことが。”なんちゃらフォージド”ってかっこいいホイールだったんですが、認証マークがないだかで車検NGらしくって。。。こんなこともあるので社外アルミもご注意くださいませ~^^

コルベット C7 評価

 

 

⇒エスティマ50の中古、故障リスクを回避するには

エスティマ50 後期 中古

 

50エスティマの中古車は
年数がたってきているだけに

これまでお話してきた
弱点な部品以外にも

距離を走った中古車であれば
いつ故障が起きてもおかしくない
状況なのは認識したいところですが

たとえば・・・

・セルモーター(スターター)
セルモーターの参考画像

・CVTやオートマ
CVT 参考画像

・パワステ関係
パワステギヤボックス 参考画像

・ドアミラーやスライドドア
エスティマ50 故障
モーターが壊れて動かないから中古で安いの探して~って
お問い合わせがけっこう来ます・・・!

・センサー部品
センサー部品の参考画像

・ナビなど電装品

 

と、経年劣化によって
故障が避けられない部品は
弱点以外にもいろいろありますが

あなたが50エスティマを
中古で買ってからすぐに故障する
可能性もゼロではありません。
こればっかりはホントわかりません・・・

エスティマ50 中古車 注意点

 

このようなリスクを回避するために
検討して損はないのが「保証」

中古車販売店が独自に保証を
設定しているケースもありますし、

カーセンサーやグーといった媒体が
中古車に有償で保証をつけることも。

万一の不具合が発生した際に
保証でカバーしてもらえれば

修理代を自腹で払うことなく
クルマを直してもらえちゃうので

多少のコストがかかったとしても
保険として保証をつけるという
選択肢もアリだと思います。

一般ユーザーさんからメールで問い合わせが来る時に
「中古車を買って2週間ですが故障してしまって・・・」
「保証を付けてなかったので自費で修理になります・・・」
「そのため安いリビルト品を探してます・・・」
なんてメッセージが添えられてることも少なくありませんので!

 

※また、中古車販売店の保証に加え
自動車保険でも「故障保証」を月々わずかな費用で
受けられるものもあるので検討する価値ありだと思います^^

 

 

⇒50エスティマの中古を買う前にもう一つだけ確認しておきたいこと

50エスティマ 欲しい

 

50エスティマで注意したい

・ヘッドライトの水漏れ

・オルタネーターの故障

・エアコンの故障

・2AZエンジンの不具合

・カスタムされた中古車

といったことを
部品屋の視点でお伝えし、
リスク回避のこともお話ししました。

あと残るは狙っている
50エスティマの中古車を

どうすれば少しでも安く買えるか
とういうことですよね^^

50エスティマ 価格

 

中古車の場合は新車と違って
値引きといった概念がありませんし
もし値引きしてくれる中古車があれば

それは元々その分を見越して
車両価格が高めに設定されていると
考えてもいいと思います。

ではどうやって狙っている
50エスティマの中古を安く買うか。

それはやっぱり

いま乗っているクルマを
高く買い取ってもらうこと

に尽きると思います。

中古車 買取

 

自分もいまの部品屋の会社を
立ち上げて1年たった時に

やっと軌道に乗ってきたから
クルマ買い替えるか~と思って
ネットの中古車情報を見てたら

前から欲しかった
V35スカイラインクーペの中古が

クルマで小一時間くらいの近所に
いいのがでていたんです^^

走行距離も1万㎞ちょっと、
ブレーキキャリパーが
対向4POTにカスタムされてて!

その時に乗ってた車は
新車で買って13年のアコード。

たしか13万㎞位走ってて
まあ過走行の部類ではあったんですが

6MTのスポーツグレードで
根強い人気があるモデルだから

10万や15万にはなるかな~
なんて考えてたんです。

で、スカイラインを見に行った時に
お店の人に下取りを聞いてみると

10年超えてるクルマは
ウチでは買取できないんですよね

なんてことを言われ!
乗ってきた車も見ずにバッサリでしたし・・・

 

まさか下取りがゼロとは
想像もしてなかったんで
これはけっこうショックで・・・

でも見に行ったクルマ
バリモノだったしどうしても欲しい、

だけど月々のローンは安くしないと
軌道に乗ったとはいえまだ綱渡りな
起業1年目なだけに恐いし。

そこで役に立ったのが無料一括査定。

買取できないなんて言われた
いままで乗ってきた13年落ちの車が
ホントに価値がないのか

ネットの一括査定で
ためしに確認してみたんです。

で、何社か回答きたのが
30万~40万!

これだけでもゼロ円からすると
とんでもなくいいですよね^^

でもこの時は結局
45万で買い取ってもらえました!

買取してくれた業者さん、
アコードの中古車を若いお客さんから
探してとバックオーダー受けてて

ちょうど自分のアコードが
そのお客さんの希望にあうとのことで
どうしても売って欲しいと。

で、45万で買い取ってもらえたので
無事お目当てのスカイラインクーペに
乗り換えすることができました^^

CPV35

 

この後もいろいろと乗り換えましたが
一括査定が結局一番高く売れる印象があります。
オークション的なのもやってみましたが
思ったほど値があがらないことが多くて・・・

もしあなたも狙っている
50エスティマの中古があるなら

1~2分くらいの入力で
買取相場がチェックできるので
試してみる価値、アリだと思います。

いま乗っているクルマが
想像以上に買取相場が高ければ
高いうちに買い取ってもらって

お目当ての50エスティマの中古車に
予定を前倒で乗り換えることも
できちゃいますしね^^

まずはあなたも愛車の買取相場、
チェックしてはいかがでしょうか!?

愛車を一括査定に依頼してみる
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