150系オーリスの弱点や故障、「部品屋の視点」で解説するよ

150系トヨタオーリス 中古車

ヨーロピアンスタイリッシュな
洗練されたハッチバック・・・

150系トヨタオーリス!

その走りや使い勝手の良さだけでなく
ドアを開けて広がる景色も斬新で
上質なデザインが

ハンドルを握るたびにあなたに
大きな満足をもたらしてくれるはず。

150系トヨタオーリス 内装
150系トヨタオーリス 質感

そんな初代トヨタオーリスの
中古相場をチェックしてみると

安いのはコミコミで
30~40万ぐらいからありますが

初期型の距離を走ってるやつとか
修復歴(事故歴)ありっていうのが
多い感じですよね?!

80万ぐらいまで予算を上げると
後期型のそんなに走ってないのも
探せる感じでしょうか。

150系トヨタオーリス 維持費

でも150系オーリスの中古車は
年数がたってきているだけに

いずれにしても心配なのは
中古で買ってから急に故障しないか
っていうことじゃないでしょうか?!

 

今回は150系オーリスを
中古で狙っているなら注意したい
故障や弱点といった部分を

「部品屋の視点」
解説していきますよ~!

 





 

 

弱点①:エアコンのコンプレッサー

カーエアコン

エアコンのガスを圧縮するのが
このコンプレッサーですが

150系トヨタオーリスでは
焼付きやガラガラ異音といった
不具合が春~夏~秋には頻発し

特に夏場は整備工場さんなどから
けっこう注文をいただきます。
(=それだけ壊れているっていうこと)

カーエアコン参考画像

 

で、このエアコンのコンプレッサー、

注意したいのが
修理代が高いということ。

上の画像にもあるように
エアコンはシステムで成り立っていて

コンプレッサーが焼付いたり
異音がでたりと故障したからといって

コンプレッサーだけを
交換すればいいっていう
単純な話しじゃありません・・・

カーエアコンシステム部品 参考画像

主に故障の原因になるのが
エキスパンションバルブという
髪の毛の細さ程度しかない
霧吹き器のノズル部分だったり、

リキッドタンクとよばれる
フィルターの役目がある部分で
スラッジなどが詰まり

異常高圧⇒コンプレッサーが故障
といった流れになることが多いので

コンプレッサーや関連したパーツの
部品代+工賃+ガス代と加わっていくと
10万オーバー覚悟の状況です!
焼付きやロックでコンプレッサー内部の削れカスが
システム内に回っちゃうとコンデンサーの交換や、
配管も全部外して清掃など大事になっちゃいます・・・

 

 

弱点②:オルタネーター(発電機)

オルタネーター 発電機

次に150系トヨタオーリスの
中古で注意したい弱点な部品は
オルタネーター!

オルタネーターはバッテリーに
電気を供給する発電機ですが

発電時はキンキンに熱くなるため
経年劣化による故障が避けられません。

この熱の影響なのか
こちらもコンプレッサーと同じく
特に夏場は整備工場さんからの
お問合せが多く

修理交換となれば
安価なリビルト品で交換しても
5万コース覚悟の高額修理ですし、

そもそもオルタネーターが故障して
発電不良になればバッテリーがあがって
レッカー呼んだりしたり

バッテリーも交換して・・・など
なにかと費用がかさみがちです!

 

 

注意点①:エンジンの中はキレイ?!

エンジン内部の汚れ

150系トヨタオーリスの
中古を購入するなら注意したい、
買う前に必ず確認したいのが

エンジン内部が上の画像のように
汚なくなってないかということ。

オイル交換をサボっていると
こんなふうに内部にスラッジがたまり

エンジンが焼付いてしまったり
とんでもない状況に発展する危険性が!

エンジンいっちゃったから中古で安いの探してって
お問い合わせも意外と多いんで笑えない状況です!

そのためお目当ての
150系オーリスの中古車があるなら
購入前に必ず確認したいのが

オイルフィラーキャップを開けて
キャップの裏やエンジンの内部
汚れていないかということ。

エンジン内部の汚れ
ヘドロみたいなスラッジがベッタリついてたら
ちょっとヤバイです、そのクルマ!

もしこれをしっかり確認せず
エンジンの中がひどい個体を
あなたが中古で買ってしまったら

後々エンジン焼付きなどの
リスクがあなたに降りかかってきます!

また、オイル交換もされず
「乗りっぱなし」にされてたような

愛情なく乗られていた
中古車をつかんでしまったら

後になってからいろいろと
トラブルが出る可能性があるので
用心したいところ・・・

中古車のいわゆる
「当たり」「ハズレ」って
愛情もって乗られていたかが
大きく関与していると思います。

オイル交換のような
基本的なメンテナンスさえ
されていなかったようなクルマだと

下駄がわりにラフに運転されて
大切にされてなかったなんてことも
想像できてしまいます。

そんな状況ではなにかとヤレ
劣化がでてしまいがちですので、

ハズレの中古車をつかまないためにも
エンジンの中がキレイかどうかや

オイル交換とかが定期的にされてたかを
当たり、ハズレの判断材料の一つとして
チェックするのがおススメです^^

あと自分が中古車を買うときにチェックするポイントは
座席のサポート部分とかにひどいシワやヨレ、
擦れたり劣化がないかってのはよく見ます。

こういった部分も前述したような
「愛されていたかどうか」
「丁寧に乗られていたか」
がわかる
ポイントだと思っていますので。

オイル交換

 

 

注意点②:走行不能につながるトラブル

CVT 参考画像

CVTのクラッチの動作不良で
走行不能になる危険性

 

【国土交通省リコール情報】
http://www.mlit.go.jp/report/press/jidosha08_hh_002111.html
トヨタ CVT リコール

 

平成18年10月~20年10月
の期間に生産された

NZE151H 1.5L 前輪駆動

NZE154H 1.5L 4WD

ZRE152H 1.8L 前輪駆動

ZRE154H 1.8L 4WD

各150系トヨタオーリスは、

CVTの油圧クラッチ機構において
油圧を保持するための環状シール部の
寸法精度が不適切なため、

損傷してクラッチが作動不良となり
走行不能に至るおそれがあるため

リコールがアナウンスされた
経緯があるんです。

改善措置として
油圧の保持状態を点検し正常な場合

油圧クラッチ機構を
対策品に交換する

といった措置がとられ、
油圧保持状態が異常な場合は

対策品が組み込まれた
CVTに交換する

といった大がかりな措置まで
とられています!

このトラブルは実際に
他車種も合わせ74件も発生して
リコールになっているだけに

あなたが狙っている
150系オーリスの中古車が
リコールに該当する車両なら

改善措置を受けたかどうか
しっかり確認したいところです!

 

でもリコールの改善措置なんて
別に確認なんかしなくたって
ちゃんとやってんじゃないの?

 

そう思うかもしれませんが
それがですね、そうでもないんです。

普段整備工場さんから
部品の問い合わせがきた時に
依頼された部品を調べてると

あれ?これリコールになってるよ!?

なんてことがちょこまかあります。

どういう経緯で
リコールの改善措置を受けていない
状況になってしまったかは不明ですが

こういったやり取りも
日々の仕事の中で少なくありません。

走行不能に陥る
危険性がある内容なだけに

お目当てのオーリスの中古が
リコールに該当するなら購入する前に
ちゃんとリコールの対策がされたか
履歴を確認しておくのが安心です。

 

 

注意点③:150系オーリスはぶつけると高くつく!

板金修理

150系オーリスの中古を買ったら
ホントに注意したいのが

「ぶつけると修理代が高い」

ということ!

クルマはぶつけて壊せば
修理代が高くつくものですが、

それでもドアやバンパーなど
同色の中古部品が見つかれば

鈑金・塗装で修理するよりも
大幅に修理代を圧縮できます。

しかし150系オーリスの
ドアやバンパー、ヘッドライト、
リヤゲートなどの中古部品は

探してもなかなか見つかりません。

その理由は、
海外での需要が大きいので
国内で廃車になったオーリスは

過走行でボロボロでも
事故でグッチャリいってても

ヤードに入庫すると
外人バイヤーさんなどが
すぐに押さえてしまい

部品取りされることもなく
クルマ丸ごと輸出されてしまうので

バンパーなどの中古部品の流通が
ほとんどないんです・・・

で、特に注意したいのは
「リヤゲート」をぶつけて壊すと
大変な目にあうということ。

オーリス 注意点

ハッチバックのクルマ特有の
上に開くこのリアのハッチゲート。

後ろまわりをぶつけると
リヤゲートもグッチャリいく
危険性がありますが

このリヤゲートを壊すと修理代が
刺激的に高いんです・・・

運よく同じ色の中古が見つかっても
10万前後が飛んでいきますし、

タイミング悪く中古で
同色のリヤゲートが見つからず

さらには板金修理できないほど
ガッツリと凹ませた時には

新品のリヤゲートに塗装して
ガラスを脱着して・・・と、
20万コースも覚悟みたいな!

板金修理

このような状況なので
150系オーリスを中古で買ったら

ぶつけると高くつくというのは
覚えておきたいポイントであります!

 

 

注意点④:ホワイトパールの「色ハゲ」

150系オーリス 塗装劣化

ホワイトパールクリスタルシャイン
色番号:070の車体色は注意!

塗装が剥げるトラブル発生中!!

 

【トヨタリコール等情報】
https://toyota.jp/recall/kaisyu/190403.html

 

2012年3月~7月
の期間に生産された

NZE151H:1.5リッターFF車

NZE154H:1.5リッター4WD車

ZRE152H:1.8リッターFF車

ZRE154H:1.8リッター4WD車

 

これらホワイトパールの
150系オーリスは、

太陽光や雨水などの影響で
塗装がはがれるトラブルが
発生することから

保証期間の延長がアナウンスされ、

新車登録から10年以内に
塗装はがれが発生した場合に

無料で再塗装するという
措置が取られています。
※ボディパネルに限る。
バンパーやドアミラーなどは対象外

 

ただ、塗装に関する
保証期間が延長されたとはいえ

当然のことながら期間を過ぎれば
無償での対応はしてもらえません。

わざわざ保証期間が
延長されるほどトラブルが多いだけに

あなたが狙っている
150系オーリスの中古車が
ホワイトパールの塗装色なら

ドアやボンネットなど
クリアがはがれていたり
塗装が剥げていたりしないか
しっかりチェックしたいところです。

特に延長された保証期間も経過してしまった中古車なら
入念に塗装状態は確認しておくのが安心です!

 

 

故障リスクを回避するには

ここまでお話してきたように
150系トヨタオーリスには

いろいろ注意したい弱点ともいうべき
不具合の多い部品がありますが

距離を走った中古車であれば
いつ故障が起きてもおかしくない
状況なのは認識しておきたいところ。

前述したエアコンのコンプレッサーや
発電機であるオルタネーター以外にも

・セルモーター(スターター)
セルモーターの参考画像

・CVTや6MTミッション
CVT 参考画像

・電動ドアミラー
オーリス ドアミラー

・センサー部品
センサー部品の参考画像

・電装品etc.

と、経年劣化によって
故障が避けられない部品が
いろいろ潜んでいますが

あなたが150系のオーリスを
中古で買ってからすぐに故障する
可能性もゼロではありません。
こればっかりはホントわかりません・・・

 

このようなリスクを回避するために
検討して損はないのが「保証」

中古車販売店が独自に保証を
設定しているケースもありますし、

カーセンサーやグーといった媒体が
中古車に有償で保証をつけることも。

万一の不具合が発生した際に
保証でカバーしてもらえれば

修理代を自腹で払うことなく
クルマを直してもらえちゃうので

多少のコストがかかったとしても
保険として保証をつけるという
選択肢もアリだと思います。

一般ユーザーさんからメールで問い合わせが来る時に
「中古車を買って2週間ですが故障してしまって・・・」
「保証を付けてなかったので自費で修理になります・・・」
「そのため安いリビルト品を探してます・・・」
なんてメッセージが添えられてることも少なくありませんので!

 

 

⇒150系オーリスの中古を買う前にもう一つだけ確認しておきたいこと

トヨタオーリス 150系 欲しい

 

150系のトヨタオーリスの
中古車を買うなら気をつけたい

・エアコンの故障

・オルタネーターの故障

・エンジンの中はキレイか?

・CVTのトラブル

・リヤゲートはぶつけると高くつく

・パールホワイトの塗装劣化

など弱点や注意点のことを
部品屋の視点でお伝えし、
リスク回避のこともお話ししました。

あと残るは狙っている
150系オーリスの中古を

どうすれば少しでも安く買えるか
とういうことですよね^^

中古車の場合は新車と違って
値引きといった概念がありませんし
もし値引きしてくれる中古車があれば

それは元々その分を見越して
車両価格が高めに設定されていると
考えてもいいと思います。

ではどうやって狙っている
150系オーリスを安く買うか。

それはやっぱり

いま乗っているクルマを
高く買い取ってもらうこと

に尽きると思います。

中古車 買取

自分もいまの部品屋の会社を
立ち上げて1年たった時に

やっと軌道に乗ってきたから
クルマ買い替えるか~と思って
ネットの中古車情報を見てたら

前から欲しかった
スカイラインクーペの中古が

クルマで小一時間くらいの
近所にいいのがでてたんです^^

走行距離も1万㎞ちょっと、
ブレーキキャリパーが
対向4POTにカスタムされてて!

その時に乗ってた車は
新車で買って13年のアコード。

たしか13万㎞位走ってて
まあ過走行の部類ではあったんですが

6MTのスポーツグレードで
根強い人気があるモデルだから

10万や15万にはなるかな~
なんて考えてたんです。

で、スカイラインを見に行った時に
お店の人に下取りを聞いてみると

10年超えてるクルマは
ウチでは買取できないんですよね

なんてことを言われ!
乗ってきた車を見もしないでバッサリでしたし・・・

まさか下取りがゼロとは
想像もしてなかったんで
これはけっこうショックで・・・

でも見に行ったクルマ
バリモノだったしどうしても欲しい、

だけど月々のローンは安くしないと
軌道に乗ったとはいえまだ綱渡りな
起業1年目なだけに恐いし。

そこで役に立ったのが無料一括査定。

買取できないなんて言われた
いままで乗ってきた13年落ちの車が
ホントに価値がないのか

ネットの一括査定で
ためしに確認してみたんです。

で、何社か回答きたのが
30万~40万!

これだけでもゼロ円からすると
とんでもなくいいですよね^^

でもこの時は結局
45万で買い取ってもらえました!

買取してくれた業者さん、
アコードの中古車を若いお客さんから
探してとバックオーダー受けてて

ちょうど自分のアコードが
そのお客さんの希望にあうとのことで
どうしても売って欲しいと。

で、45万で買い取ってもらえたから
無事お目当てのスカイラインクーペに
乗り換えすることができました^^

CPV35

この後もいろいろと乗り換えましたが
一括査定が結局一番高く売れる印象があります。
オークション的なのもやってみましたが
思ったほど値があがらないことが多くて・・・

もしあなたも狙っている
150系オーリスの中古車があるなら

1~2分くらいの入力で
買取相場がチェックできるので
試してみる価値、アリだと思います。

いま乗っているクルマが
想像以上に買取相場が高ければ
高いうちに買い取ってもらって

お目当ての150系オーリスに
予定を前倒で乗り換えることも
できちゃいますしね^^

まずはあなたも愛車の買取相場、
チェックしてはいかがでしょうか!?

愛車を一括査定に依頼してみる
↓  ↓  ↓