リアルミッドシップスポーツ・・・
SW20 トヨタ MR2!
直4の名機3SGを後ろに積み
その一歩間違えば牙をむく
ピーキーな特性を乗りこなす優越感、
“コクピット”という言葉が
しっくりくる囲まれ感のある
ドライバーズシートに
見た目的にも非常にショートな
マニュアルのシフトノブは
当時非常に憧れたもんです・・・
憧れたと言えば、トムスのエアインテークなんか
まさにF1って感じで超カッコよかった・・・
そんなSW20 MR2の
中古相場をチェックしてみると、
10万kmはまだ距離浅、
20万km前後走った過走行車や
事故歴(修復歴)アリでも
コミコミ100万~はしていますし、
いじってないノーマル車の後期で
MT、ターボのGT-Sなんかだと
軽く300万オーバーみたいな
その希少価値を物語るような
プレミア価格になってますよね~!
買うときに高いっていうことは、乗換えとかで売る時にも高く買い取ってもらえる傾向にあってリセールが期待できるっていうことですけど^^
ミッドシップのスポーツカーという
もはや孤高の存在のMR2ですが
SW20のMR2は最終後期のⅤ型でも
1999年式(平成11年)と
年数がたってきているだけに
あなたもMR2の中古を
狙っているなら気になるのは
買ってから故障や不具合がでないか
っていうことじゃないでしょうか。
今回はSW20 トヨタMR2の
中古を狙っているなら注意したい
故障や弱点といった部分を
故障が多い箇所や弱点を
部品屋の視点でお伝えします!
◆目次
弱点①:エアコンのコンプレッサー
エアコンのガスを圧縮するのが
このコンプレッサーですが
年数や距離を走った
MR2の中古車では
経年劣化による不具合・トラブルは
避けることができずいつ壊れても
おかしくない状況です・・・
焼付きやガラガラ異音といった
不具合が春~夏~秋に多く
特に夏場は整備工場さんなどから
けっこう注文をいただきます。
(=それだけ壊れているっていうこと)
で、このエアコンのコンプレッサー、
注意したいのが
修理代が高いということ。
上の画像にもあるように
エアコンはシステムで成り立っていて
コンプレッサーが焼付いたり
異音がでたりと故障したからといって
コンプレッサーだけを
交換すればいいっていうような
単純な話しじゃありません・・・
主に故障の原因になるのが
エキスパンションバルブという
髪の毛の細さ程度しかない
霧吹き器のノズル部分だったり、
リキッドタンクとよばれる
フィルターの役目がある部分で
スラッジなどが詰まり
異常高圧⇒コンプレッサーが故障
といった流れになることが多いので
コンプレッサーや関連したパーツの
部品代+工賃+ガス代と加わっていくと
10万や20万が飛んでいく状況です!
焼付きやロックでコンプレッサー内部の削れカスが
システム内に回っちゃうとコンデンサーの交換や、
配管も全部外して清掃など大事になっちゃいます・・・
※また、年式的に関連パーツの欠品や
安価なリビルト品のコンプレッサーも年々品薄になってきて
・・・と、部品供給面での心配な部分もあるのが厄介です!
弱点②:オルタネーター(発電機)
次にSW20 MR2の中古で
注意したい弱点な部品なのが
オルタネーター!
オルタネーターはバッテリーに
電気を供給する発電機ですが
発電時はキンキンに熱くなるため
経年劣化による故障が避けられません。
ヤケドするほどキンキンになります!
この熱の影響なのか
こちらもコンプレッサーと同じく
特に夏場の暑い季節には
整備工場さんからお問合せが多く
修理交換となれば
安価なリビルト品で交換しても
5万コースは覚悟ですし、
そもそもオルタネーターが故障して
発電不良になればバッテリーがあがって
レッカーを呼んだりしたり
バッテリーも交換して・・・など
なにかと費用がかさみがちです!
※ミッドシップレイアウトという熱がこもりやすいせいか
けっこう定番でお問い合わせをいただく状況です・・・
弱点③:ラジエターからの水漏れ
経年劣化によるトラブルが避けられず
こちらも整備工場さんなどから
お問い合わせが
ちょこまかくるラジエター。
安価な社外新品のラジエターで
修理・交換するにしても
ラジエター本体だけでなく
ホース類などの周辺パーツ代、
冷却水代、交換工賃と加わって
10万コースは覚悟の高額修理に!
で、このラジエターのトラブルは
厄介なことに走行距離が浅くとも
年数がたったことによる経年劣化で
急にトラブルが発生するので
注意したいところです・・・!
私自身も、10年選手だけど3万kmの距離浅な中古車で急に水漏れが発生し困った経験が・・・昨日までは何ともなかったのに朝乗ろうと駐車場に行ったら地面にクーラントが漏れてて・・・(泣)
急にきます、ラジエターの水漏れ!
注意点①:エンジンの中はキレイ?!
SW20 MR2の中古を
購入するなら注意したい、
買う前に必ず確認したいのが
エンジン内部が上の画像のように
汚なくなってないかということ。
オイル交換をサボっていると
こんなふうに内部にスラッジがたまり
エンジンが焼付いてしまったり
とんでもない状況に発展する危険性が!
整備工場さんから軽自動車とか中古エンジンの問い合わせを受けた時に在庫状況を調べていると、15万kmとか距離を走っていてもエンジンの中がホントにキレイでオイル交換ちゃんとしてたんだろうな~っていうのもあれば、5~6万kmぐらいでもスラッジやオイル焼けで中が汚くてなんじゃこりゃっていうのもあります!
そのためお目当ての
SW20 MR2の中古があるなら
購入前に必ず確認したいのが
オイルフィラーキャップを開けて
キャップの裏やエンジンの内部が
汚れていないかということ。
ドロドロなヘドロみたいなスラッジがついてたら
ちょっとヤバイです、そのクルマ!
もしこれをしっかり確認せず
エンジンの中がひどい個体を
あなたが中古で買ってしまったら
後々エンジン焼付きやなど
高額故障のリスクがあなたに
降りかかってきます!
※特に3S-GTEを搭載したMR2 GT-Sはターボ車ゆえにオイル交換が定期的に行われてなかった車両をつかんでしまうとタービンブローなど超高額修理に巻き込まれる危険性が!
また、オイル交換もされず
「乗りっぱなし」にされてたような
愛情なく乗られていたMR2の
中古車をつかんでしまったら
後になってからいろいろと
トラブルが出る可能性があるので
用心したいところ・・・
中古車のいわゆる
「当たり」「ハズレ」って
愛情もって乗られていたかが
大きく関与していると思います。
オイル交換のような
基本的なメンテナンスさえ
されていなかったようなクルマだと
下駄がわりにラフに運転されて
大切にされてなかったなんてことも
想像できてしまいます。
そんな状況ではなにかとヤレや
劣化がでてしまいがちですので、
ハズレをつかまないためにも
エンジンの中がキレイかどうかや
オイル交換とかがされてたかを
当たり、ハズレの判断材料の一つとして
チェックするのがおススメです^^
あと自分が中古車を買うときにチェックするポイントは
座席のサポート部分とかにひどいシワやヨレ、
擦れたり劣化がないかってのはよく見ます。
こういった部分も前述したような
「愛されていたかどうか」
「丁寧に乗られていたか」
がわかるポイントだと思っていますので。
注意点②:MR2はぶつけると高くつく!
SW20 MR2の中古を
買ったらホントに注意したいのが
「ぶつけると修理代が高い」
ということ!
クルマはぶつけて壊せば
修理代が高くつくものですが、
それでもドアやバンパーなど
同色の中古部品が見つかれば
鈑金・塗装で修理するよりも
大幅に修理代を圧縮できます。
しかしMR2はドアやバンパー、
ヘッドライト、ドアミラーなど
いろいろと外装部品の中古が
まず見つからない状況です。
SW20のMR2は街中でも
だいぶ見かける機会が無くなり
その絶対数の少なさもさることながら
この手のスポーツカーは
事故車や廃車が解体ヤードに入庫すると
ショップさんや外人バイヤーさんなどが
ソッコーでクルマ丸ごと押さえてしまい
なかなか部品取りになる機会がないので
その結果として中古バンパーなどが
見つかりにくくなっています。
あっても程度が悪いのに超プレミア価格になってたり!
こんな状況からMR2をぶつけて壊すと
高額な新品の部品代や塗装代などで
10万や20万がすぐに飛んでいくような
修理代に見舞われます・・・
SW20のMR2をはじめ
この手の希少なスポーツカー系は
安価な中古パーツが
なかなか見つからないので
ぶつけると高くつくというのは
覚えておきたいポイントです!
でも、修理代はかかっても
直せるならまだしも
年数がたったクルマは
新品部品の生産終了や納期未定
といったこともあるだけに
SW20 MR2の中古車を買ったら
くれぐれもぶつけて壊さないように
ご注意くださいませ・・・!
注意点③:テールランプのヒビ割れ
SW20の中古を買うなら
購入前にしっかりチェックしたいのが
テールランプにヒビ割れ、
クラックがないかっていうこと。
けっこう整備工場さんや
個人ユーザーさんから
ヒビ割れして水漏れしてるから
中古のテールランプ探してと
お問い合わせがちょこまか来ます。
構造や材質の問題なのか
経年劣化でヒビが入りやすいようで
仲のいい解体ヤードのオヤジさんに
このことを聞いてみたら
どうやらSW20のMR2では
定番トラブルらしく。。。
でも、前述したように
MR2の中古パーツはさがしても
なかなか見つかりません・・・
ヤフオクとかみると10万とかぶったまげ価格ででてたりしますよね!
あなたも買ってから苦労しないために
お目当てのSW20 MR2の中古があるなら
テールランプにヒビや欠けがないか、
水滴とか入ってないか確認するのが
安心と言えます。
注意点④:カスタムされたSW20の中古車
SW20 MR2の
中古車情報を見ていると
エアロや車高調、マフラー、
アルミなどバリッとキマってて
いいね~、わかってるね~^^
と思ってしまうような
カスタム&チューニングされた
中古車もよくでていますが・・・
というか、なにかしらカスタムされた
MR2の中古車がほとんどと言っても
過言ではない状況ですが、
そんなカスタムされた
SW20 MR2の中古を購入するなら
必ず確認したいのが
・車検対応のカスタムか
・純正部品は残っているか
ということ。
日々の仕事の中で
整備工場さんから車検がらみで
・サスペンション1台分
・センターとリヤのマフラー
・ヘッドライト
といったお問い合わせがよく来ます。
マフラーは音量だけでなく
認証がとれていないと車検が
通せなかったり厳しくなってますし、
ヘッドライトはイカリングとか
スゴイのが装着されててNGだから
安い中古を探して~ときたり、
いまダウンサスが入っているけど
最低地上高が足りてないし
ノーマルのバネは
お客さん持ってないって言うから
1台分探してよ~って感じで。
で、MR2はタダで部品取りになる
クルマではないので中古パーツが
まず見つかりません・・・
【※車検対応マフラーでも要注意!】
先日、仲のいい整備工場さんからマフラーのお問い合わせがきたのですが、お客さんのクルマには車検対応のマフラーがついてはいるものの経年劣化で音量が大きくなってしまい交換しないと車検がダメだから中古でマフラー探して~とお問い合わせがきたことが!
【※ヘッドライトやテールランプの「塗装」にも注意!】
整備工場さんから意外と多いのが、表面を黒く塗装してブラックアウトされたヘッドライトの塗装が落とせなくて車検に通せないから安い中古ヘッドライト探して~っていうお問い合わせ。
ヘッドライトやテールランプを塗装してブラックアウトしているカスタム車両はこんな落とし穴があるので注意したいところです・・・
新品で部品を交換するとなれば
すぐに5万や10万が飛んでいくだけに
車検に対応していない
カスタムがされた中古車だったり
純正部品が残っていない場合は、
あなたが購入した後に
車検や故障した時など困った状況に
見舞われかねません・・・
※余談ですがターボ車のMR2 GT-Sで注意したいのが「大気開放型のブローオフバルブ」。アクセルオフやクラッチを踏むたびにプシャ~ンと、快音を響かせてくれる大気開放のブローオフバルブですが環境保護の関係で大気開放のブローオフバルブは車検が通らなくなっているので要注意。
以前、MR2 GT-Sを中古で買った若いお客さんが初めての車検で、買ったときから大気開放のブローオフバルブがついてて車検に通らないから純正ブローオフバルブの中古ってある?・・・とショップさんから問い合わせが来ましたが、中古はもちろん見つからなかったし純正の新品は生産終了だかで入手できずで、結局ショップさんの方で溶接やら切った張ったして何とか車検適合するようにしたらしいです。。。
カスタム・チューニングされた
MR2 SW20の中古を買うなら
・車検に対応しているか
・純正部品は残っているか
といったことは
確認しておくのが安心です!
※個人的に困ったのは「社外アルミ」。以前カスタムされたC7のコルベットを買ったんですが車検がきたときにホイール替えないと車検通らないよ~って言われて困ったことが。”なんちゃらフォージド”ってかっこいいホイールだったんですが、認証マークがないだかなんかで車検NGらしくって。。。こんなこともあるので社外アルミもご注意くださいませ~^^
⇒SW20 MR2の中古、故障リスクを回避するには
年数のたった、距離を走った
SW20 MR2の中古車は
いつ故障が起きてもおかしくないのは
認識しておきたいところですが
弱点のところでお話した
エアコンのコンプレッサーや
オルタネーター以外にも
高額修理になる部品として例えば・・・
・セルモーター(スターター)
・MTやATミッション
・パワステ関係
パワステラックの問い合わせも結構来ますね~!
・ドアミラーやリトラヘッドライト
・センサー部品
など、経年劣化によって
故障が避けられない部品が
いろいろ潜んでいますが
あなたがSW20 MR2の
中古を買ってからすぐに故障する
可能性もゼロではありません。
こればっかりはホントわかりません・・・
このようなリスクを回避するために
検討して損はないのが「保証」。
中古車販売店が独自に保証を
設定しているケースもありますし、
カーセンサーやグーといった媒体が
中古車に有償で保証をつけることも。
万一の不具合が発生した際に
保証でカバーしてもらえれば
修理代を自腹で払うことなく
クルマを直してもらえちゃうので
多少のコストがかかったとしても
保険として保証をつけるという
選択肢もアリだと思います。
一般ユーザーさんからメールで問い合わせが来る時に
「中古車を買って2週間ですが故障してしまって・・・」
「保証を付けてなかったので自費で修理になります・・・」
「そのため安いリビルト品を探してます・・・」
なんてメッセージが添えられてることも少なくありませんので!
※また、中古車販売店の保証に加え
自動車保険でも「故障保証」を月々わずかな費用で
受けられるものもあるので検討する価値ありだと思います^^
⇒SW20 MR2の中古を買う前にもう一つだけ確認しておきたいこと
SW20 MR2を中古で
狙っているなら気をつけたい
・エアコンの故障
・オルタネーターの故障
・ラジエターの水漏れ
・エンジンの中はキレイか
・ぶつけると高くつく
・テールランプのヒビ割れ
・カスタムされたSW20の中古車
などトラブルが多い弱点のことを
部品屋の視点でお伝えし、
リスク回避のこともお話ししました。
あと残るは狙っている
SW20 MR2の中古車を
どうすれば少しでも安く買えるか
っていうことですよね^^
中古車の場合は新車と違って
値引きといった概念がありませんし
もし値引きしてくれる中古車があれば
それは元々その分を見越して
車両価格が高めに設定されていると
考えてもいいと思います。
ではどうやって狙っている
SW20 MR2の中古を安く買うか。
それはやっぱり
いま乗っているクルマを
高く買い取ってもらうこと
に尽きると思います。
自分もいまの部品屋の会社を
立ち上げて1年たった時に
やっと軌道に乗ってきたから
クルマ買い替えるか~と思って
ネットの中古車情報を見てたら
前から欲しかった
V35スカイラインクーペの中古が
クルマで小一時間くらいの
近所にいいのがでてたんです^^
走行距離も1万㎞ちょっと、
ブレーキキャリパーが
対向4POTにカスタムされてて!
その時に乗ってた車は
新車で買って13年のアコード。
たしか13万㎞位走ってて
過走行の部類ではあったんですが
6MTのスポーツグレードで
根強い人気があるモデルだから
10万や15万にはなるかな~
なんて考えてたんです。
で、スカイラインを見に行った時に
お店の人に下取りを聞いてみると
10年超えてるクルマは
ウチでは買取できないんですよね
なんてことを言われ!
まさか下取りがゼロとは
想像もしてなかったんで
これはけっこうショックで・・・
乗ってきたクルマを見もせずに言われましたし!
でも見に行ったスカイラインの中古
バリモノだからどうしても欲しい、
だけど月々のローンは安くしないと
軌道に乗ったとはいえまだ綱渡りな
起業1年目なだけに恐いし。
そこで役に立ったのが無料一括査定。
買取できないなんて言われた
いままで乗ってきた13年落ちの車が
ホントに価値がないのか
ネットの一括査定で
ためしに確認してみたんです。
で、何社か回答きたのが
30万~40万!
これだけでもゼロ円からすると
とんでもなくいいですよね^^
でもこの時は結局
45万で買い取ってもらえました!
買取してくれた業者さん、
アコードの中古車を若いお客さんから
探してとバックオーダー受けてて
ちょうど自分のアコードが
そのお客さんの希望にあうとのことで
どうしても売って欲しいと。
で、45万で買い取ってもらえたから
無事お目当てのスカイラインクーペに
乗り換えすることができました^^
この後もいろいろと乗り換えましたが
一括査定が結局一番高く売れる印象があります。
オークション的なのもやってみましたが
思ったほど値があがらないことが多くて・・・
もしあなたも狙っている
SW20の中古があるなら
1~2分くらいの入力で
買取相場がチェックできるので
試してみる価値、アリだと思います。
いま乗っているクルマが
想像以上に買取相場が高ければ
高いうちに買い取ってもらって
お目当てのSW20のMR2に
予定を前倒で乗り換えることも
できちゃいますしね^^
まずはあなたも愛車の買取相場、
チェックしてはいかがでしょうか!?
愛車を一括査定に依頼してみる
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