トヨタ アリオンの弱点や故障。【部品屋の視点】で解説するよ

トヨタ アリオン 中古

 

スポーティと上質感を
5ナンバーサイズに凝縮した
洗練された1台・・・

トヨタ アリオン!

取り回しがよく運転しやすい
大きすぎないそのサイズや

ハイブリッドでなくても
想像以上に低燃費で経済的なのも
アリオンの魅力ですよね^^

トヨタ アリオン 内装

 

そんなトヨタ アリオンの
中古相場をチェックしてみると、

240系の初代アリオンだと
コミコミ50万以下でも
いろいろ探せますが

10万km前後の過走行車や
修復歴(事故歴)アリっていうのが
多い感じですよね!?

2代目の260系のアリオンなら
コミコミ50万ぐらいでも

そこまで距離を走っていない
前期型の中古車が見つかるような
お買い得な中古相場だな~と!

初代 トヨタ アリオン

5ナンバーセダンの中古車で
狙い目な1台と言えるアリオンですが

初代の240系は2001年に登場、
2代目の260系でも2007年~と
年数がたってきているだけに

気になるのは買ってから急に
故障や不具合がでないかって
いうことじゃないでしょうか?!

 

「部品屋の立場」からすると
トヨタ アリオンには注意したい

弱点といえる故障やトラブルが多い
高額修理になってしまう部品が
いくつかあります・・・

今回はトヨタ アリオンを
中古で買うなら注意したい

弱点、トラブルが多い部分
解説していきますよ~!

 





 

 

弱点①:エアコンの故障

カーエアコン参考画像

アリオンの中古で注意したい
春~秋には整備工場さんから
お問い合わせが多い=壊れてる
弱点な部品なのが・・・

・エアコンのコンプレッサー

エアコンのガスを圧縮するのが
このコンプレッサーですが、

経年劣化によるコンプレッサーの
焼付きや異音といったトラブルが
避けられない状況にあり

いつ壊れてもおかしくない
状況であるといえます。


カーエアコン参考画像

 

エアコンをよく使う時期である
春~秋にかけて特に故障が多く

このエアコンのコンプレッサーの
お問い合わせも増えますが、

注意したいのが
修理代が高いっていうこと。

上の画像にもあるように
エアコンはシステムで成り立っていて

コンプレッサーが焼付いたり
異音がでたりと故障したからといって

コンプレッサーそれだけを
交換すればいいっていうような
単純な話しじゃありません・・・

カーエアコンシステム部品 参考画像

主に故障の原因になるのが
エキスパンションバルブという
髪の毛の細さ程度しかない
霧吹き器のノズル部分だったり、

リキッドタンクとよばれる
フィルターの役目がある部分で
スラッジなどが詰まり

異常高圧⇒コンプレッサーが故障
といった流れになることが多いので

コンプレッサーや関連したパーツの
部品代+工賃+ガス代と加わっていくと
10万や20万が飛んでいきます!
焼付きやロックでコンプレッサー内部の削れカスがシステム内に回っちゃうとコンデンサーの交換や、配管も全部外して清掃など大事になっちゃいます・・・

 

 

弱点②:オルタネーター(発電機)

オルタネーター 発電機

次にトヨタアリオンの中古で
注意したい弱点な部品なのが
オルタネーター!

こちらも整備工場さんから
お問い合わせが多い
定番の故障部品といえます。

 

オルタネーターはバッテリーに
電気を供給する発電機ですが

発電時はキンキンに熱くなるため
経年劣化による故障が避けられません。

こちらも熱の影響なのか
エアコンのコンプレッサーと同じく

特に夏場の暑い時期は
整備工場さんからのお問合せが多く

オルタネーターを交換となれば
安価なリビルト品で交換しても
5万コース覚悟の高額修理ですし、

そもそもオルタネーターが故障して
発電不良になればバッテリーがあがって
走行不能、立往生に見舞われ

レッカー呼んだりしたり
バッテリーも交換して・・・と
なにかと費用がかさみがちです!

 

 

注意点①:エンジンの中はキレイ?!

エンジン内部の汚れ

 

アリオンの中古を
購入するなら注意したい、
買う前に必ず確認したいのが

エンジン内部が上の画像のように
汚なくなってないかということ。

オイル交換をサボっていると
こんなふうに内部にスラッジがたまり

エンジンが焼付いてしまったり
とんでもない状況に発展する危険性が!

整備工場さんから軽自動車とか中古エンジンの問い合わせを受けた時に在庫状況を調べていると、15万kmとか距離を走っていてもエンジンの中がホントにキレイでオイル交換ちゃんとしてたんだろうな~っていうのもあれば、5~6万kmぐらいでもスラッジやオイル焼けで中が汚くてなんじゃこりゃっていうのもあります!

 

そのためお目当ての
トヨタアリオンの中古車があるなら
購入前に必ず確認したいのが

オイルフィラーキャップを開けて
キャップの裏やエンジンの内部
汚れていないかということ。

エンジン内部の汚れ
ドロドロなヘドロみたいなスラッジがついてたらちょっとヤバイです、そのクルマ!

 

もしこれをしっかり確認せず
エンジンの中がひどい個体を
あなたが中古で買ってしまったら

後々エンジン焼付きなど高額故障の
リスクがあなたに降りかかってきます!

また、基本的なメンテナンスである
エンジンオイルの交換すらされず
「乗りっぱなし」にされてたような

愛情なく乗られていた
中古車をつかんでしまったら

後になってからいろいろと
トラブルが出る可能性があるので
用心したいところ・・・

中古車のいわゆる
「当たり」「ハズレ」って
愛情もって乗られていたかが
大きく関与していると思います。

オイル交換のような
基本的なメンテナンスさえ
されていなかったようなクルマだと

下駄がわりにラフに運転されて
大切にされてなかったなんてことも
想像できてしまいます。

そんな状況ではなにかとヤレ
劣化がでてしまいがちですので、

ハズレをつかまないためにも
エンジンの中がキレイかどうかや

オイル交換とかがされてたかを
当たり、ハズレの判断材料の一つとして
チェックするのがおススメです^^

あと自分が中古車を買うときにチェックするポイントは座席のサポート部分とかにひどいシワやヨレ、擦れたり劣化がないかってのはよく見ます。

こういった部分も前述したような
「愛されていたかどうか」
「丁寧に乗られていたか」
がわかる
ポイントだと思っていますので。

オイル交換

 

 

注意点②:走行不能につながるトラブル

カローラアクシオ 評価

 

2代目260系のアリオンには
要注意なトラブルがあります。

CVTのクラッチの動作不良で
走行不能になる危険性

 

【国土交通省リコール情報】
https://www.mlit.go.jp/report/press/jidosha08_hh_002111.html

 

トヨタ CVT リコール

 

平成19年5/10~20年10/31
の期間に生産された

NZT260 1.5L 前輪駆動

ZRT260 1.8L 前輪駆動

ZRT265 1.8L 4WD

 

これらモデルのトヨタアリオンは
CVTの油圧クラッチ機構において

油圧を保持するための
環状シール部の寸法精度が
不適切なため、

損傷してクラッチが作動不良となり
走行不能に至るおそれがあるため

リコールがアナウンスされた
経緯があるんです。

 

改善措置としては
油圧の保持状態を点検し正常な場合

油圧クラッチ機構を
対策品に交換する

といった措置がとられ、
油圧保持状態が異常な場合は

対策品が組み込まれた
CVTに交換する

といった大がかりな措置まで
とられています!

CVT 参考画像

 

このトラブルは実際に
他車種も合わせ74件も発生して
リコールになっているだけに

あなたが狙っている
トヨタ アリオンの中古車が
リコールに該当する車両なら

改善措置を受けたかどうか
しっかり確認したいところです!

 

でもリコールの改善措置なんて
別に確認なんかしなくたって
ちゃんとやってんじゃないの?

 

そう思うかもしれませんが
それがですね、そうでもないんです。

普段整備工場さんから
部品の問い合わせがきた時に
依頼された部品を調べてると

あれ?これリコールですけど!?

なんてことがちょこまかあります。

どういう経緯で
リコールの改善措置を受けていない
状況になってしまったかは不明ですが

こういったやり取りも
日々の仕事の中で少なくありません。

走行不能に陥る危険性がある
非常に恐い内容なだけに

お目当てのアリオンの中古車が
リコールに該当するなら

購入する前にちゃんと改善措置を
受けたか履歴を確認するのが安心です。

 

 

注意点③:ラジエターから水漏れの危険性

ラジエター 参考画像

平成19年5/10~24年5/14
の期間に生産された

NZT260 1.5L 前輪駆動

ZRT260 1.8L 前輪駆動

ZRT265 1.8L 4WD

 

平成19年11/6~24年5/14
の期間に生産された

ZRT261 2L 前輪駆動

 

これら各モデルの
260系トヨタ アリオンは、

樹脂製ラジエータパイプに備えられた
バイパスホースの付け根部の強度が
不足していることから

冷却水が漏れる危険性があるため
サービスキャンペーン
アナウンスされた経緯があります!

トヨタ アリオン トラブル

 

このトラブルの改善措置としては、

当該部品に補強クランプを取付ける

といった措置がとられています。

ラジエターから水漏れしたら
オーバーヒートやエンジン焼付きなど
深刻な事態になりかねないため

あなたが狙っている
260系アリオンが該当するなら

こちらも改善措置を受けたか
しっかり確認したいところです!

ラジエター 水漏れ 参考画像
朝、クルマに乗ろうとしたときにこんな風になってても困っちゃいますよね・・・

 

 

注意点④:アリオンはぶつけると高くつく!

板金修理

 

トヨタ アリオンの中古を
買ったらホントに注意したいのが

「ぶつけると修理代が高い」

っていうこと!

クルマはぶつけて壊せば
修理代が高くつくものですが、

それでもドアやバンパーなど
同色の中古部品が見つかれば

鈑金・塗装で修理するよりも
大幅に修理代を圧縮できます。

しかしトヨタ アリオンは
ドアやバンパー、ヘッドライト、
リヤゲートなど外装部品の中古が
なかなか見つかりません・・・

なぜ見つからないかというと、
海外市場でも需要が高く大人気なので

20万㎞オーバーとかの
過走行車でボロボロだったとしても
事故車でグッチャリいってても

解体ヤードにクルマが入庫すると
すぐに外人バイヤーさんなどが

廃車になったアリオンを
クルマ丸ごと輸出してしまうので

「部品取り」されることもなく
どんどん国外へ流出してしまい

その結果としてバンパーなどの
中古部品が流通しないという
困った状況にあります・・・・。
ホント海外需要がすごいようで・・・!

 

そんな状況だから珍しい色、
あまり見かけない車体色だと
ホント絶望的です・・・!

このような事情があって
トヨタ アリオンをぶつけて壊すと

高い新品部品で板金塗装など
修理代が高くなりがちです!

 

ちなみに気になる
新品の定価はというと・・・
(260系アリオンの場合)

フロントバンパー:約5万
ラジエターグリルは約2万!

前フェンダー:約3万+塗装代

リヤバンパー:約5万

ヘッドライトASSY:約3万2千
HIDヘッドライトASSYは驚愕の9万オーバー!

ドアミラー:約4万

 

う~ん・・・マンダム・・・

どんなに中古車価格は安くても
部品代はなかなかの定価です・・・

このような状況なので
トヨタ アリオンの中古を買ったら

「ぶつけると高くつく」
というのは注意したいポイントです!

板金修理

 

 

⇒アリオンの中古車、故障リスクを回避するには

トヨタ アリオン 価格

 

ここまでお話してきたように
トヨタ アリオンの中古車には

いろいろ注意したい弱点というべき
不具合の多い部品がありますが

距離を走った中古車であれば
いつ故障が起きてもおかしくない
状況なのは認識しておきたいところ。

弱点のところでお話した
エアコンのコンプレッサーや

発電機であるオルタネーター
以外にもたとえば・・・

・セルモーター(スターター)
セルモーターの参考画像

・CVTやATミッション
オートマ 参考画像

・パワステ関係
パワステギヤボックス 参考画像

・ラジエター
ラジエター 水漏れ

・センサー部品
センサー部品の参考画像

・ドアミラーやパワーウインド関係
トヨタ アリオン 故障


・ナビなど電装品etc.

トヨタアリオン 純正ナビ

 

と、経年劣化によって
故障が避けられない部品が
いろいろ潜んでいますが

あなたがトヨタ アリオンの
中古を買ってからすぐに故障する
可能性もゼロではありません。
こればっかりはホントわかりません・・・

 

このようなリスクを回避するために
検討して損はないのが「保証」

中古車販売店が独自に保証を
設定しているケースもありますし、

カーセンサーやグーといった媒体が
中古車に有償で保証をつけることも。

万一の不具合が発生した際に
保証でカバーしてもらえれば

修理代を自腹で払うことなく
クルマを直してもらえちゃうので

多少のコストがかかったとしても
保険として保証をつけるという
選択肢もアリだと思います。

 

※一般ユーザーさんからメールで問い合わせが来る時に「中古車を買って2週間ですが故障してしてしまいましたが修理代の見積もりが20万近くって言われ・・・保証を付けてなかったので自費で修理になります。そのため安いリビルト品を探してます」なんてメッセージが添えられてることも少なくありませんので!

 

※また、中古車販売店の保証に加え自動車保険でも「故障保証」を月々わずかな費用で受けられるものもあるので検討する価値ありだと思います^^

 

 

⇒アリオンの中古を買う前にもう一つだけ確認しておきたいこと

トヨタ アリオン 欲しい

 

トヨタアリオンの
中古車で気をつけたい

・エアコンの故障

・オルタネーターの故障

・エンジン内部の汚れ

・260系のCVTリコール

・260系のラジエターの水漏れ

・ぶつけると高くつく

 

などトラブルが多い弱点のことを
部品屋の視点でお伝えし、
リスク回避のこともお話ししました。

あと残るは狙っている
トヨタアリオンの中古車を

どうすれば少しでも安く買えるか
っていうことですよね^^

中古車の場合は新車と違って
値引きといった概念がありませんし
もし値引きしてくれる中古車があれば

それは元々その分を見越して
車両価格が高めに設定されていると
考えてもいいと思います。

ではどうやって狙っている
アリオンの中古を安く買うか。

それはやっぱり

いま乗っているクルマを
高く買い取ってもらうこと

に尽きると思います。

中古車 買取

 

自分もいまの部品屋の会社を
立ち上げて1年たった時に

やっと軌道に乗ってきたから
クルマ買い替えるか~と思って
ネットの中古車情報を見てたら

前から欲しかった
V35スカイラインクーペの中古が

クルマで小一時間くらいの
近所にいいのがでてたんです^^

走行距離も1万㎞ちょっと、
ブレーキキャリパーが
対向4POTにカスタムされてて!

その時に乗ってた車は
新車で買って13年のアコード。

たしか13万㎞位走ってて
まあ過走行の部類ではあったんですが

6MTのスポーツグレードで
根強い人気があるモデルだから

10万や15万にはなるかな~
なんて考えてたんです。

で、スカイラインを見に行った時に
お店の人に下取りを聞いてみると

10年超えてるクルマは
ウチでは買取できないんですよね

なんてことを言われ!

まさか下取りがゼロとは
想像もしてなかったんで
これはけっこうショックで・・・
乗ってきたクルマを見ずに言われましたし!

でも見に行ったスカイラインの中古
バリモノだからどうしても欲しい、

だけど月々のローンは安くしないと
軌道に乗ったとはいえまだ綱渡りな
起業1年目なだけに恐いし。

そこで役に立ったのが無料一括査定。

買取できないなんて言われた
いままで乗ってきた13年落ちの車が
ホントに価値がないのか

ネットの一括査定で
ためしに確認してみたんです。

で、何社か回答きたのが
30万~40万!

これだけでもゼロ円からすると
とんでもなくいいですよね^^

でもこの時は結局
45万で買い取ってもらえました!

買取してくれた業者さん、
アコードの中古車を若いお客さんから
探してとバックオーダー受けてて

ちょうど自分のアコードが
そのお客さんの希望にあうとのことで
どうしても売って欲しいと。

で、45万で買い取ってもらえたから
無事お目当てのスカイラインクーペに
乗り換えすることができました^^

CPV35

 

この後もいろいろ乗換えましたが
結局のところ一括査定をお願いするのが
一番高く売れる印象があります。
オークション的なのもやってみましたが思ったほど値があがらないことが多くて・・・

もしあなたも狙っている
アリオンの中古車があるなら

1~2分くらいの入力で
買取相場がチェックできるので
試してみる価値、アリだと思います。

いま乗っているクルマが
想像以上に買取相場が高ければ
高いうちに買い取ってもらって

お目当てのアリオンの中古車に
予定を前倒しで乗り換えることも
できちゃいますしね^^

まずはあなたも愛車の買取相場、
チェックしてはいかがでしょうか!?

愛車を一括査定に依頼してみる
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