クラウンらしい風格漂う
そのエクステリアデザインに
名機1JZ/2JZの直6を搭載し
滑らかなフィールも魅力的な
ラグジュアリーサルーン・・・
17クラウン!
いまのクラウンにはない
魅力を放つ17系クラウンの
中古相場をチェックしてみると
前期型でも後期型でも
距離が浅くても10万㎞以上でも
けっこう値段がバラバラで
修復歴ありでもいい値段している
17クラウンの中古車も多く
その人気をうかがえる状況ですが
いずれにしても17クラウンを
中古で狙っているなら気になるのが
買ってから故障や不具合がでないか
ってことじゃないでしょうか?!
「部品屋の立場」
からすると17クラウンには
弱点といえる故障やトラブルが多い
高額修理になってしまう部品が
いくつかあります・・・
今回は17クラウンを
中古で買うなら注意したい
弱点、トラブルが多い部分を
解説していきますよ~!
◆目次
弱点①:エアコンのコンプレッサー
17クラウンで要注意なのが
エアコンのコンプレッサー。
エアコンのガスを圧縮するのが
このコンプレッサーですが
17クラウンの
初期モデルは20年選手、
最終モデルでも15年オーバーと
年数がたってきているだけに
焼付きやガラガラ異音といった
コンプレッサーの不具合が
春~夏~秋には頻発し
特に夏場は問合せが多く
整備工場さんなどから注文がきます。
(=それだけ壊れているっていうこと)
さらに困ったことに
17クラウンのコンプレッサーは
「可変式」と呼ばれる
凝ったメカニズムのものが
採用されていて
これがけっこうデリケートみたいで
不具合が出やすい印象があります。
で、このエアコンのコンプレッサー、
注意したいのが
修理代が高いということ。
上の画像にもあるように
エアコンはシステムで成り立っていて
コンプレッサーが焼付いたり
異音がでたりと故障したからといって
コンプレッサーだけを
交換すればいいっていうような
単純な話しじゃありません・・・
主に故障の原因になるのが
エキスパンションバルブという
髪の毛の細さ程度しかない
霧吹き器のノズル部分だったり、
リキッドタンクとよばれる
フィルターの役目がある部分で
スラッジなどが詰まり
異常高圧⇒コンプレッサーが故障
といった流れになることが多いので
コンプレッサーや関連したパーツの
部品代+工賃+ガス代と加わっていくと
10万オーバー覚悟の状況です!
焼付きやロックでコンプレッサー内部の削れカスが
システム内に回っちゃうとコンデンサーの交換や、
配管も全部外して清掃など大事になっちゃいます・・・
※特に可変式コンプレッサーは少しでも
スラッジとかが配管内に残っていると
修理してもすぐにトラブルが再発したり・・・!
弱点②:アイドリング不調、エンジン不調
17クラウンの隠れた弱点と言える
エンジン不調、アイドリング不調。
これら不具合の原因となるのが
「D4」=直噴エンジン。
いまでこそ直噴エンジンは
燃費とパワーの両立のため
いろいろな車種で採用されて
特にコレといった不具合も
出ないようによく制御されていますが
17クラウンがでた当時の直噴は
まだまだ技術的に背伸びした感があり
エンジン不調やアイドリング不調の
トラブルが少なくありません。
実は17クラウンには
上記イメージ画像のように
スロットルや吸気バルブなどに
スラッジが堆積することで
アイドリング不調が発生するため
トヨタから「延長保証」が
出された経緯もあるほどですが
しかしその延長保証の改善策は
たまったスラッジを除去するという
対症療法でしかないため
根本原因の改善にはなっていません。
年数がたった17クラウンだけに
基本的には吸気系は汚れている
可能性が高いので
中古車を購入する際は
アイドリングが安定しているか
変な振動などないか確認し、
購入後は燃料添加剤などで
クリーンに保ってあげるよう
気を使ってあげるのがいいかもです。
弱点③:ラジエターからの水漏れ
経年劣化によるトラブルが避けられず
こちらも整備工場さんなどから
お問い合わせが
ちょこまかくるラジエター。
安価な社外新品のラジエターで
修理・交換するにしても
ラジエター本体だけでなく
ホース類などの周辺パーツ代、
冷却水代、交換工賃と加わって
10万コースは覚悟の高額修理に!
で、このラジエターのトラブルは
厄介なことに走行距離が浅くとも
年数がたったことによる経年劣化で
急にトラブルが発生するので
注意したいところです・・・!
私自身も、10年選手だけど3万kmの距離浅な中古車で急に水漏れが発生し困った経験が・・・昨日までは何ともなかったのに朝乗ろうと駐車場に行ったら地面にクーラントが漏れてて・・・(泣)
急にきます、ラジエターの水漏れ!
注意点①:エンジンの中はキレイ?!
17クラウンの中古を
買う前に要注意なのが
先程のスロットルなど
吸気系が汚れるのとは別で
エンジン内部が上の画像のように
汚なくなってないかということ。
オイル交換があまりされていなかった
17クラウンを中古で買ったしまったら
エンジン焼付きのリスクがありますし
愛情なく乗りっぱなしにされて
メンテナンスされていないような
状況だったとしたら
あなたが買ってからいろいろと
不具合がでてくる可能性も!
整備工場さんから軽自動車とか中古エンジンの問い合わせを受けた時に在庫状況を調べていると、15万kmとか距離を走っていてもエンジンの中がホントにキレイでオイル交換ちゃんとしてたんだろうな~っていうのもあれば、5~6万kmぐらいでもスラッジやオイル焼けで中が汚くてなんじゃこりゃっていうのもあります!
そのためお目当ての
17クラウンの中古車があるなら
買う前に必ず確認しておきたいのが
オイルフィラーキャップを開けて
キャップの裏やエンジンの内部が
汚れていないかということ。
ヘドロみたいなスラッジがベッタリついてたら
ちょっとヤバイです、そのクルマ!
もしこれをしっかり確認せず
エンジンの中がひどい個体を
あなたが中古で買ってしまったら
後々エンジン焼付きなどの
リスクがあなたに降りかかってきます!
また、オイル交換もされず
「乗りっぱなし」にされてたような
愛情なく乗られていた
中古車をつかんでしまったら
後になってからいろいろと
トラブルが出る可能性があるので
用心したいところ・・・
中古車のいわゆる
「当たり」「ハズレ」って
愛情もって乗られていたかが
大きく関与していると思います。
オイル交換のような
基本的なメンテナンスさえ
されていなかったようなクルマだと
下駄がわりにラフに運転されて
大切にされてなかったなんてことも
想像できてしまいます。
そんな状況ではなにかとヤレや
劣化がでてしまいがちですので、
ハズレの中古車をつかまないためにも
エンジンの中がキレイかどうかや
オイル交換とかが定期的にされてたかを
当たり、ハズレの判断材料の一つとして
チェックするのがおススメです^^
あと自分が中古車を買うときにチェックするポイントは
座席のサポート部分とかにひどいシワやヨレ、
擦れたり劣化がないかってのはよく見ます。
こういった部分も前述したような
「愛されていたかどうか」
「丁寧に乗られていたか」
がわかるポイントだと思っていますので。
注意点②:ハンドルが重い、異音がするに注意
H11年9月~12年12月の期間に
生産されたクラウンのセダン、
H11年12月~12年12月の期間に
生産されたクラウンエステート、
各モデルの17クラウンは
フロント側サスペンションの
継ぎ手部分(ボールジョイント)が
劣化、摩耗することによって
ハンドル操作が重くなったり
異音が発生したりすることから
サービスキャンペーンが
アナウンスされた経緯があります。
【トヨタ リコール等情報】
https://toyota.jp/recall/campaign/111124.html
ボールジョイントってこんな部分
そしてこのサービスキャンペーン、
耐久性を改善したジョイントに
交換するとか措置があればいいのですが
「無料」で点検し、
異常があれば「有料」で交換
といった、ただ普通に従来品に
お金を払って交換してもらうだけの
残念な内容になっています。
ボールジョイントのような部品は
どんなクルマでも年数や距離を走れば
劣化してガタがでるものですが、
17クラウンはわざわざ
サービスキャンペーンを発令したほど
トラブルが多いと言えそうなので
狙っている17クラウンの中古は
試乗してみてハンドルが重くないか、
足まわりから異音がないかは
少なくともチェックしたいところです!
注意点③:17クラウンはぶつけると高くつく!
17クラウンの中古を
買ったらホントに注意したいのが
「ぶつけると修理代が高い」
ということ!
クルマはぶつけて壊せば
修理代が高くつくものですが、
それでもドアやバンパーなど
同色の中古部品が見つかれば
鈑金・塗装で修理するよりも
大幅に修理代を圧縮できます。
しかし17クラウンは
ドアやバンパー、ヘッドライト、
ドアミラーやテールランプなど
ありとあらゆる外装部品の中古が
なかなか見つからない状況です。
なぜ見つからないかというと、
年数がたったクルマゆえに
絶対数の少なくなっているので
いろいろ中古部品が流通しないという
厳しい状況にあります・・・・。
そのためぶつけて壊すと
高い新品部品や板金塗装など
修理代が高くなりがちです!
このような状況なのであなたも
17クラウンを買ったら
ぶつけると高くつくというのは
覚えておきたいポイントであります!
でも、修理代はかかっても
直せるならまだしも
年数がたったクルマは
新品部品の生産終了や納期未定
といったこともあるだけに
17クラウンの中古を買ったら
くれぐれもぶつけて壊さないように
ご注意くださいませ・・・!
注意点④:マフラーなどのサビ、腐食
17クラウンで整備工場さんなどから
お問合わせが意外と少なくないのが
マフラーがサビでボロボロになって
腐食してしまい排気漏れしてるから
安い中古のマフラーを
探してくれっていうお問い合わせ。
でも17クラウンの
中古のマフラーを探しても
いいのがなかなか見つかりません!
※特に触媒は要注意で、昨今のプラチナ相場の高騰などによってヤフオクとかでもボロボロで状態が悪くても「何この値段・・・!?」っていうような超高額なプレミア価格になってるのが厄介です!!
でもマフラーならサビても
交換すれば済む話ですが
もっと注意したいのは
車体などにひどいサビや腐食が
ないかっていうこと。
17クラウンは
年数がたってきているだけに
経年劣化による車体の
錆びや腐食が避けられません。
あなたも「これは!」と思う
1台を見つけたらお店の人に頼んで
リフトアップしてもらうなど
ボディ下面や足回り、マフラーなど
サビのチェックは
しっかりしたいところです。
もしサビサビな状態なら
買ってから苦労するのが
目に見えてますので・・・
※外観はピッカピカな中古車であっても車体の下側の見えない部分はボロボロ・・・なんてことも無きにしもあらずなので「ひどいサビや腐食がないかチェックする」っていうことは意識したいポイントです!
※個人的にも15年落ちだけど走行距離1万5000kmと全然走ってないとあるスポーツセダンの中古車を買ったことがありますが、デフオイル交換をしてもらいにイエローハットに行ってリフトアップしてもらったらけっこう腹下がサビててショックを受けたことが・・・外見はピッカピカでも年数がたてばけっこう錆びるもんなんだな~って!
外観はいくらでもピカピカに仕上げることができますが、パッと見では見えないボディの下などしっかりチェックするのが安心です。年数がたっている17クラウンなだけに!
こんな感じに下回りもピッカピカに手入れされた中古車だと安心ですよね^^
注意点⑤:カスタムされた17クラウンの中古車
17クラウンの
中古車情報を見ていると
ローダウンやマフラー、
アルミなどセンスよくキマってて
いいね~、わかってるね~^^
と思ってしまうような
カスタム&チューニングされた
中古車もよくでていますが、
そんなカスタムされた
17クラウンを購入するなら
・車検に適合したカスタムか
・カスタムされた部分の
純正部品は残されているか
っていうことは要注意です!
もし車検に適合しない
カスタムがいろいろとされていて
純正パーツも残されていなかったら
車検を通す際や故障した際に
非常に困った状況に陥ります。
17クラウンは
前述したように純正の中古パーツを
探してもなかなか見つからない状況です。
※車検対応マフラーでも要注意!
先日、仲のいい整備工場さんからマフラーのお問い合わせがきたのですが、お客さんのクルマには車検対応のマフラーがついてはいるものの経年劣化で音量が大きくなってしまい交換しないと車検がダメだから中古でマフラー探して~とお問い合わせがきたことが!
※ヘッドライトやテールランプの塗装も注意
整備工場さんから意外と多いのが、表面を黒く塗装してブラックアウトされたヘッドライトの塗装が落とせなくて車検に通せないから安い中古ヘッドライト探して~っていうお問い合わせ。
ヘッドライトやテールランプを塗装してブラックアウトしているカスタム車両はこんな落とし穴があるので注意したいところです・・・
そのためカスタムした部分を
元に戻さないと車検が通せないと
指摘されてしまった場合など
泣く泣く高額な新品で
部品交換する羽目に・・・
交換しなきゃいけない部品の新品が生産終了とか納期未定なんてことになってたら目も当てられません・・・
このようなリスクがあるだけに
マフラーなどカスタムされた
17クラウンの中古車を買うなら
・車検に適合したカスタムか
・カスタムされた部分の
純正部品は残されているか
ということは
しっかり確認してから
購入するのが安心です^^
※個人的に困ったのは「社外アルミ」。以前カスタムされたC7のコルベットを買ったんですが車検がきたときにホイール替えないと車検通らないよ~って言われて困ったことが。”なんちゃらフォージド”ってかっこいいホイールだったんですが、認証マークがないだかで車検NGらしくって。。。こんなこともあるので社外アルミもご注意くださいませ~^^
⇒17クラウンの中古車、故障リスクを回避するには
17系クラウンは
年数がたってきているだけに
弱点や注意点の他にも
距離を走った中古車であれば
いろいろな部品でいつ故障が起きても
おかしくない状況です。
例えば・・・
・セルモーター(スターター)
・オルタネーター(発電機)
・オートマ
・センサー部品
・電装品etc.
と、経年劣化によって
故障が避けられない部品が
いろいろ潜んでいますが
あなたが17クラウンを
中古で買ってからすぐに故障する
可能性もゼロではありません。
こればっかりはホントわかりません・・・
このようなリスクを回避するために
検討して損はないのが「保証」。
中古車販売店が独自に保証を
設定しているケースもありますし、
カーセンサーやグーといった媒体が
中古車に有償で保証をつけることも。
万一の不具合が発生した際に
保証でカバーしてもらえれば
修理代を自腹で払うことなく
クルマを直してもらえちゃうので
多少のコストがかかったとしても
保険として保証をつけるという
選択肢もアリだと思います。
一般ユーザーさんからメールで問い合わせが来る時に
「中古車を買って2週間ですが故障してしまって・・・」
「保証を付けてなかったので自費で修理になります」
「そのため安いリビルト品を探してます・・・」
なんてメッセージが添えられてることも少なくありませんので!
⇒17クラウンの中古を買う前にもう一つだけ確認しておきたいこと
17系クラウンの
中古車で気をつけたい
・エアコンの故障
・アイドリング不調
・エンジン内部の汚れ
・重ステ、足まわりの異音
・サビや腐食
・カスタムされた17クラウン
などトラブルが多い弱点のことを
部品屋の視点でお伝えし、
リスク回避のこともお話ししました。
あと残るは狙っている
17クラウンの中古を
どうすれば少しでも安く買えるか
とういうことですよね^^
中古車の場合は新車と違って
値引きといった概念がありませんし
もし値引きしてくれる中古車があれば
それは元々その分を見越して
車両価格が高めに設定されていると
考えてもいいと思います。
ではどうやって狙っている
17クラウンの中古車を安く買うか。
それはやっぱり
いま乗っているクルマを
高く買い取ってもらうこと
に尽きると思います。
自分もいまの部品屋の会社を
立ち上げて1年たった時に
やっと軌道に乗ってきたから
クルマ買い替えるか~と思って
ネットの中古車情報を見てたら
前から欲しかったスカイラインが
クルマで小一時間くらいの近所に
いいのがでてたんです^^
走行距離も1万㎞ちょっと、
ブレーキキャリパーが
対向4POTにカスタムされてて!
その時に乗ってた車は
新車で買って13年のアコード。
たしか13万㎞位走ってて
まあ過走行の部類ではあったんですが
6MTのスポーツグレードで
根強い人気があるモデルだから
10万や15万にはなるかな~
なんて考えてたんです。
で、スカイラインを見に行った時に
お店の人に下取りを聞いてみると
10年超えてるクルマは
ウチでは買取できないんですよね
なんてことを言われ!
まさか下取りがゼロとは
想像もしてなかったんで
これはけっこうショックで・・・
乗ってきたクルマを見ずに言われましたし!
でも見に行ったスカイラインの中古
バリモノだからどうしても欲しい、
だけど月々のローンは安くしないと
軌道に乗ったとはいえまだ綱渡りな
起業1年目なだけに恐いし。
そこで役に立ったのが無料一括査定。
買取できないなんて言われた
いままで乗ってきた13年落ちの車が
ホントに価値がないのか
ネットの一括査定で
ためしに確認してみたんです。
で、何社か回答きたのが
30万~40万!
これだけでもゼロ円からすると
とんでもなくいいですよね^^
でもこの時は結局
45万で買い取ってもらえました!
買取してくれた業者さん、
アコードの中古車を若いお客さんから
探してとバックオーダー受けてて
ちょうど自分のアコードが
そのお客さんの希望にあうとのことで
どうしても売って欲しいと。
で、45万で買い取ってもらえたから
無事お目当てのスカイラインクーペに
乗り換えすることができました^^
この後もいろいろ乗換えましたが
結局のところ一括査定をお願いするのが
一番高く売れる印象があります。
オークション的なのもやってみましたが
思ったほど値があがらないことが多くて・・・
もしあなたも狙っている
17クラウンの中古車があるなら
1~2分くらいの入力で
買取相場がチェックできるので
試してみる価値、アリだと思います。
いま乗っているクルマが
想像以上に買取相場が高ければ
高いうちに買い取ってもらって
お目当ての17クラウンに
予定を前倒しで乗り換えることも
できちゃいますしね^^
まずはあなたも愛車の買取相場、
チェックしてはいかがでしょうか!?
愛車を一括査定に依頼してみる
↓ ↓ ↓