美しく洗練されたオーラを放つ
色あせることのないたたずまいが
魅力的なハイエンドサルーン・・・
18系のクラウンマジェスタ!
そんな18マジェスタの
中古相場を見てみると、
コミコミ50万あたりのは
10万kmオーバーの過走行だったり
修復歴アリの前期モデルが多いですが
120万ぐらいまで予算をあげると
そこまで走ってない
後期型の18マジェスタも
探せるような感じでしょうか?!
いずれにしても
年数がたっているだけに
18マジェスタを中古で
狙っているなら気になるのが
買ってから故障や不具合がでないか
ってことじゃないでしょうか?!
今回はそんな18マジェスタの
故障や弱点を「部品屋の視点」で
解説していきますよ~!
◆目次
弱点①:エアコンのコンプレッサー
18マジェスタで要注意なのが
エアコンのコンプレッサーの故障で
もう定番中の定番と言えます・・・!
エアコンのガスを圧縮するのが
このコンプレッサーですが
18マジェスタの
前期モデルは20年選手、
最終モデルでも10年オーバーと
年数がたっているだけに
焼付きやガラガラ異音といった
コンプレッサーの不具合が
春~夏~秋には頻発し
特に夏場は問合せが多く
整備工場さんなどから注文がきます。
(=それだけ壊れているっていうこと)
さらに困ったことに
18クラウンマジェスタの
エアコンのコンプレッサーは
「可変式」と呼ばれる
凝ったメカニズムのものが
採用されていて
これがけっこうデリケートで
不具合が出やすい状況にあります。
で、このエアコンのコンプレッサー、
注意したいのが
修理代が高いということ。
上の画像にもあるように
エアコンはシステムで成り立っていて
コンプレッサーが焼付いたり
異音がでたりと故障したからといって
コンプレッサーだけを
交換すればいいっていうような
単純な話しじゃありません・・・
主に故障の原因になるのが
エキスパンションバルブという
髪の毛の細さ程度しかない
霧吹き器のノズル部分だったり、
リキッドタンクとよばれる
フィルターの役目がある部分で
スラッジなどが詰まり
異常高圧⇒コンプレッサーが故障
といった流れになることが多いので
コンプレッサーや関連したパーツの
部品代+工賃+ガス代と加わっていくと
10万や20万が飛んでいきます!
焼付きやロックでコンプレッサー内部の削れカスがシステム内に回っちゃうとコンデンサーの交換や、配管も全部外して清掃など大事になっちゃいます・・・
※特に可変式コンプレッサーは少しでもスラッジとかが配管内に残っていると修理してもすぐにトラブルが再発したり・・・!
弱点②:オルタネーター(発電機)
次に18マジェスタで注意したい
弱点な部品:オルタネーター。
オルタネーターはバッテリーに
電気を供給する発電機ですが
発電時にキンキンに熱くなるため
経年劣化による故障が避けられません。
で、このオルタネーター
新品定価がえらく高額で、
新品定価:約10万!
安価なリビルト品でも
部品代だけで5万コース覚悟、
そしてV8エンジンゆえに
交換工賃も高くつきがちです・・・
弱点③:ラジエターからの水漏れ
経年劣化によるトラブルが避けられず
こちらも整備工場さんなどから
お問い合わせが
ちょこまかくるラジエター。
安価な社外新品のラジエターで
修理・交換するにしても
ラジエター本体だけでなく
ホース類などの周辺パーツ代、
冷却水代、交換工賃と加わって
10万コースは覚悟の高額修理に!
で、このラジエターのトラブルは
厄介なことに走行距離が浅くとも
年数がたったことによる経年劣化で
急にトラブルが発生するので
注意したいところです・・・!
私自身も、10年選手だけど3万kmの距離浅な中古車で急に水漏れが発生し困った経験が・・・昨日までは何ともなかったのに朝乗ろうと駐車場に行ったら地面にクーラントが漏れてて・・・(泣)
急にきます、ラジエターの水漏れ!
注意点①:ぶつけると高くつく!
18マジェスタを買ったら
注意したいポイントとして、
ぶつけると修理代が高い
ということが挙げられます。
ドアやバンパー、ヘッドライトなど
ぶつけて壊してしまった場合に
安く直す方法として
中古部品で交換できれば
修理代を大きく下げられますが
18マジェスタはなかなか
中古バンパーとかが見つかりませんし
あったとしてもボロボロなのに
いい値段していたり・・・
そのため泣く泣く高額な新品で
交換する羽目になり修理代が
高くなりがちです。
鈑金できないほど
べっこりいっちゃったら
新品部品で交換になりますが
新品のドアとかって
色が塗装されていないから
塗装代なんかもプラスされて
すぐに10万や20万が飛びます。
ちなみに気になる新品定価は・・・
フロントバンパー:約12万
フロントフェンダー:約5万+塗装代
後ろドア:約8万+塗装代
ヘッドライトASSY:約18万
ドアミラー:約6万
う~ん・・・マンダム・・・
元々が高級車の
18マジェスタなだけに
どんなに中古車価格は安くなろうとも
部品代は超ハイプライスなまま・・・
だからあなたも
18マジェスタを買ったら
ぶつけると高くつくというのは
覚えておきたいポイントです!
でも、お金がかかっても
直せるならまだしも
年数がたってきている
18系マジェスタなだけに
新品部品の欠品・納期未定や
生産終了なんてなっていたら
目も当てられませんので
18マジェスタを買ったら
ぶつけないようにご注意を・・・!
注意点②:カスタムされた18マジェスタの中古車
18マジェスタの
中古車情報を見ていると
エアロやローダウン、アルミなどで
いいね~、わかってるね~^^
って感じのバリッとキマっている
カスタム&ドレスアップされた
中古車も数多くでていますが、
そんなカスタムされた
18マジェスタを中古で購入するなら
・車検に適合したカスタムか
・カスタムされた部分の
純正部品は残されているか
といったことは確実に
確認しておきたいところです。
もし車検に適合しない
カスタムがいろいろとされていて
純正パーツも残されていなかったら
車検を通す際に
非常に困った状況に陥ります。
先程「注意点①」でお話した通り
18マジェスタは純正中古パーツが
なかなか見つからない状況ですし、
新品の純正部品は
目が飛び出るほど高額です。
そのためカスタムした部分を
元に戻さないと車検が通せないと
指摘されてしまった場合
泣く泣く高額な新品で
部品交換する羽目に・・・
【※車検対応マフラーでも要注意!】
先日、仲のいい整備工場さんからマフラーのお問い合わせがきたのですが、お客さんのクルマには車検対応のマフラーがついてはいるものの経年劣化で音量が大きくなってしまい交換しないと車検がダメだから中古でマフラー探して~とお問い合わせがきたことが!
【※ヘッドライトやテールランプの「塗装」にも注意!】
整備工場さんから意外と多いのが、表面を黒く塗装してブラックアウトされたヘッドライトの塗装が落とせなくて車検に通せないから安い中古ヘッドライト探して~っていうお問い合わせ。
ヘッドライトやテールランプを塗装してブラックアウトしているカスタム車両はこんな落とし穴があるので注意したいところです・・・
ちなみにイカリングなど
カスタムされたヘッドライトを
ノーマルに戻すとなると
前述したように
HIDアッセンブリーで
片側18万とかするような状況です。
なにかと部品定価が高いだけに
カスタム、ドレスアップされた
18マジェスタの中古を買うなら
・車検に適合したカスタムか
・カスタムされた部分の
純正部品は残されているか
ということは
しっかり確認してから
購入するのが安心ですよ^^
※個人的に困ったのは「社外アルミ」。以前カスタムされたC7のコルベットを買ったんですが車検がきたときにホイール替えないと車検通らないよ~って言われて困ったことが。”なんちゃらフォージド”ってかっこいいホイールだったんですが、認証マークがないだかで車検NGらしくって。。。こんなこともあるので社外アルミもご注意くださいませ~^^
注意点③:ハイマウントランプのLED球切れ
18マジェスタで注意したい
ハイマウントストップランプの
LEDの球切れによる点灯不良。
平成16年6月~17年7月の期間に
生産された18マジェスタは
高温下で渋滞時などブレーキを
踏み続けるような使い方を繰り返すと
熱ストレスでLEDの寿命が低下し
球切れして点灯不良になることから
保証期間の延長
がアナウンスされた
経緯があり不具合がでた際には
無償で「改善品に交換する」という
対応がされていました。(過去形)
そう、過去形なんです・・・
保証期間が延長されたとはいえ
既に延長期間も過ぎているために
あなたが該当期間の
18マジェスタを中古で買ってから
ハイマウントストップランプに
LEDの球切れが発生したとしても
タダでは交換してもらえません。
そして保証期間の延長が
わざわざアナウンスされるほど
トラブルが多かったともいえます。
それゆえにあなたが狙っている
18マジェスタの中古車が
このハイマウントランプの
保証延長に該当する車両なら
販売店の方に
ブレーキペダルを踏んでもらい
LEDの球切れが1粒でも起きてないか
しっかりチェックしたいところです!
注意点④:ダッシュボードの割れ、ベタつき
18マジェスタで避けられず
中古車の走行距離が少なくても
年数がたったことによる
ダッシュボードの
「割れ」や「ベタつき」、
そして「木目パネルの剝がれ」・・・
18マジェスタに限らず、
レクサスや日産など他メーカーでも
2004年~2012年ぐらいの
年式のクルマはダッシュボードの
割れやベタつきとかが多くって・・・
どうやらこの頃のダッシュボード、
従来よりもリサイクル性を
高めるようにした結果、
経年劣化で割れたり
ベタつきがでやすいみたいで。
このダッシュボードの劣化は
ネットの中古車サイトの写真だけでは
なかなか判別しにくいですが、
写真ではキレイに見えてても
実車ではすごくボロいってことも
あるので注意したいところです。
余談ですがダッシュボードとかのベタツキ、イタリア車とか外車ではアルコールとかで拭き取るっていうのがメジャーですけど、18マジェスタではやっちゃダメ、絶対。
18マジェスタはアルコールとかで拭くと、もっと溶けていつまでもベタつきが収まらないし、ダッシュボードの「しぼ」も無くなって貧相な見た目になっちゃう危険性が・・・!
あなたも18マジェスタの中古を買ったら、アルコール系の素材でダッシュボードを拭いたりしないように注意したいところですし、内装のウィルスとか除菌する時にも除菌剤がアルコール系じゃないか注意です・・・!
⇒18マジェスタの中古、故障リスクを回避するには
18クラウンマジェスタは
年数がたってきているだけに
距離を走っていようがいまいが
いつ故障が起きてもおかしくない
状況なのは認識しておきたいところ。
例えば注意したい
高額修理になる部品としては
・セルモーター(スターター)
・ATミッション
・センサー部品
・エアサス
特にサスコンとかでベタベタにローダウンされてた車両は、エアサスをはじめ足回りにストレスがかかってダメージが蓄積している危険性があるので注意!
このように経年劣化によって
故障のリスクがある部品が
いろいろと潜んでいます。
オルタネーターやセルの故障は
安価なリビルト品で交換しても
5万オーバーは覚悟、
エアコンのコンプレッサーは
10万オーバー覚悟の状況ですし
エアサス関係は
20万ぐらいはすぐ飛ぶような!
そして神様のイタズラのように
18マジェスタの中古を購入直後に
急に故障する可能性も
ゼロではありません・・・。
こればっかりはホントわかりません・・・
このようなリスクを回避するために
検討して損はないのが「保証」。
中古車販売店が独自に保証を
設定しているケースもありますし、
カーセンサーやグーといった媒体が
中古車に有償で保証をつけることも。
万一の不具合が発生した際に
保証でカバーしてもらえれば
修理代を自腹で払うことなく
クルマを直してもらえちゃうので
多少のコストがかかったとしても
保険として保証をつけるという
選択肢もアリだと思います。
※一般ユーザーさんからメールで問い合わせが来る時に「中古車を買って2週間ですが故障してしてしまいましたが修理代の見積もりが20万近くって言われ・・・保証を付けてなかったので自費で修理になります。そのため安いリビルト品を探してます」なんてメッセージが添えられてることも少なくありませんので!
※また、中古車販売店の保証に加え自動車保険でも「故障保証」を月々わずかな費用で受けられるものもあるので検討する価値ありだと思います^^
⇒18マジェスタの中古を買う前にもう一つだけ確認しておきたいこと
さて、18マジェスタを
中古で狙っているなら注意したい
ポイントをお話してきました。
・エアコンの故障
⇒可変式という形式ゆえに
デリケートでトラブルが多い
・オルタネーターの故障
⇒経年劣化によるトラブル
整備工場さんからのお問合せ多い!
・ラジエターの水漏れ
⇒走行距離が浅くても
経年劣化で突然の水漏れが!
・ぶつけると高くつく
⇒中古部品があまり見つからない!
・カスタム車両の注意点
⇒車検対応か、純正部品は残ってるか
・ハイマウントランプの故障
⇒保証期間延長になった経緯
・買ってからのリスク回避
⇒中古車販売店の保証
ここまできたら残るは
18マジェスタの中古を
「どうすれば少しでも安く買えるか」
っていうことですよね^^
中古車の場合は新車と違って
値引きといった概念がありませんし
もし値引きしてくれる中古車があれば
それは元々その分を見越して
車両価格が高めに設定されていると
考えてもいいと思います。
ではどうやって狙っている
18マジェスタを安く買うか。
それはやっぱり
いま乗っているクルマを
高く買い取ってもらうこと
に尽きると思います。
自分もいまの部品屋の会社を
立ち上げて1年たった時に
やっと軌道に乗ってきたから
クルマ買い替えるか~と思って
ネットの中古車情報を見てたら
前から欲しかった
スカイラインクーペの中古が
クルマで小一時間くらいの近所に
いいのがでてたんです^^
走行距離も浅いし、
ブレーキキャリパーなんかも
対向4POTにカスタムされてて!
その時に乗ってた車は
新車で買って13年のアコード。
たしか13万㎞位走ってて
まあ過走行の部類ではあったんですが
6MTのスポーツグレードで
根強い人気があるモデルだから
10万や15万にはなるかな~
なんて考えてたんです。
で、スカイラインクーペを
見に行った時にお店の人に
下取りを聞いてみると・・・
10年超えてるクルマは
ウチでは買取できないんですよね
なんてことを言われ!
まさか下取りがゼロとは
想像もしてなかったんで
これはけっこうショックで・・・
しかも乗ってきた車を見もしないで言われましたし!
でも見に行ったスカイラインクーペが
バリモノだったしどうしても欲しい、
だけど月々のローンは安くしないと
軌道に乗ったとはいえまだ綱渡りな
起業1年目なだけに恐いし。
そこで役に立ったのが無料一括査定。
買取できないと言われた
13年落ちの車にどれだけ価値があるか
ためしに確認してみると・・・
何社か回答きたのが
30万~40万!
これだけでもゼロ円からすると
とんでもなくいいですよね^^
でもこの時は結局
45万で買い取ってもらえました!
買取してもらった業者さん、
アコードの中古車を若いお客さんから
探してとバックオーダー受けてて
ちょうど自分のアコードが
そのお客さんの希望にあうとのことで
どうしても売って欲しいと。
で、45万で買い取ってもらえたから
無事お目当てのスカイラインクーペに
乗り換えすることができました^^
この後もいろいろ乗換えましたが
結局のところ一括査定をお願いするのが
一番高く売れる印象があります。
オークション的なのもやってみましたが思ったほど値があがらないことが多くって・・・
もしあなたも狙っている
18マジェスタの中古があるなら
1~2分くらいの入力で
買取相場がチェックできるので
試してみる価値、アリだと思います。
いま乗っているクルマが
想像以上に買取相場が高ければ
高いうちに買い取ってもらって
お目当ての18マジェスタに
予定前倒しで乗り換えるってことも
できちゃいますしね^^
まずはあなたも愛車の買取相場、
チェックしてはいかがでしょうか!?
愛車を一括査定に依頼してみる
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