どこまでもなめらかな
回転フィールを紡ぐV6エンジンに
高級感あふれる洗練された
インテリアの仕立ての良さが魅力の
プレミアムFRサルーン・・・
V36 日産スカイライン!
元々が400~500万クラスの
高級車レンジに移行した
V36系のスカイラインなのに
中古相場をチェックしてみると
コミコミ60万ぐらいでも
そこまで走ってないなのが
探せるオトクすぎる状況ですが
いずれにしても
年数がたっているだけに
V36系のスカイラインを
中古で狙っているなら気になるのが
買ってから故障や不具合がでないか
ってことじゃないでしょうか?!
今回はそんなV36スカイラインの
故障や弱点を「部品屋の視点」で
解説していきますよ~!
◆目次
V36スカイラインに弱点はあるか?
V36スカイラインを
中古で買うなら注意したい
弱点ともいうべき
故障が多い部分はあるのか?!
その答えは・・・
特にコレといって無し!?
ではないか、ということ。
V36スカイラインには
不思議と「定番」といえるような
故障が多い部品ってないと思います。
その理由は、日々の仕事の中で
整備工場さんやディーラーさんから
V36スカイラインの
部品のお問い合わせが
ほとんどないんです^^
あれだけ売れた
V36スカイラインで
いまも数多く走っているのに
整備工場さんからお問合せが
思ったほどこないので
壊れにくいといった
図式が成り立つと思います^^
V36スカイラインはぶつけると高くつく
特にコレといった弱点といえる
故障しやすい部品は無い印象がある
V36のスカイラインセダンですが
部品屋の立場として警告する
注意したいポイントが一つあります!
それは・・・
ぶつけると修理代が高い
ということ!
ドアやバンパー、ヘッドライトなど
ぶつけて壊してしまった場合に
安く直す方法として
中古部品で交換することで修理代を
大きく下げることができますが
V36スカイラインでは
そうはいきません。
その理由は、
なぜか中古部品が見つからない
ことが多いから・・・!
V36スカイラインをはじめ
この手のプレミアムサルーンって
不思議と中古のドアやバンパーなど
中古部品が見つからないんです。
フーガとかクラウン、マークXなんかも見つからないんですよね~バンパーとか!
そのためぶつけて壊した場合に
修理代が高くなりがちで
鈑金できないほど
べっこりいっちゃったら
新品部品で交換になりますが
新品のドアとかって
色が塗装されていないから
塗装代なんかもプラスされて
すぐに10万や20万が飛びます。
ちなみに気になる新品定価は・・・
フロントバンパー:約6万
フロントフェンダー:約3万+塗装代
リヤバンパー:約6万
ドアミラー:約2万5000
※ナビパッケージ仕様は驚愕の定価:約7万!
HIDヘッドライトASSY:約12万
う~~ん、マンダム・・・
元々が400~500万クラスの
高級車だけにいい値段しています。
V36スカイラインを買ったら
ぶつけると高くつくというのは
覚えておきたいポイントです!
※あまり見かけないような希少色の場合はホントに中古部品が見つからないので特に注意です!
注意点①:ウインカーが点灯しない不具合
V36スカイラインで
注意したいトラブルとして
ウインカーが点灯しなくなる
危険性があることから
リコールがアナウンスされた
経緯があります。
【日産リコール関連情報】
https://www.nissan.co.jp/RECALL/DATA/report2550.html
H18年10/25~19年6/21の
期間に生産された
V36:250GT FR
NV36:250GT 4WD
PV36:350GT FR
これら各モデルの
V36スカイラインには、
ウインカーレバーの
接点不良によって導通せず
操作してもウインカーがでなくなる
不具合が起きる危険性があります。
改善措置としては、
ウインカーレバーを
対策品に交換する
といった措置がとられていますが
このトラブルは実際に
少なくとも56件も発生して
リコールに発展しているだけに
あなたが狙っている
V36スカイラインの中古が
リコールに該当する車両なら
改善措置を受けたかどうか
しっかり確認したいところです。
でもリコールの改善措置なんて
別に確認なんかしなくたって
ちゃんとやってんじゃないの?
そう思うかもしれませんが
それがですね、そうでもないんです。
普段整備工場さんから
部品の問い合わせがきた時に
依頼された部品を調べてると
あれ?これリコール対象じゃん
なんてことがちょこまかあります。
どういう経緯で
リコールの改善措置を受けてない
状況になってしまったかは不明ですが
こういったやり取りも
日々の仕事の中で少なくないので
お目当ての中古車を買う前に
ちゃんとリコールの対策がされているか
履歴を確認しておくのが安心です。
注意点②:エンジンの中はキレイ?!
スカイラインV36の中古を
購入する前に注意したい、
必ず確認したいのが
エンジン内部が上の画像のように
汚なくなってないかということ。
オイル交換をサボっていると
こんなふうに内部にスラッジがたまり
エンジンが焼付いてしまったり
とんでもない状況に発展する危険性が!
整備工場さんから軽自動車とか中古エンジンの問い合わせを受けた時に在庫状況を調べていると、15万kmとか距離を走っていてもエンジンの中がホントにキレイでオイル交換ちゃんとしてたんだろうな~っていうのもあれば、5~6万kmぐらいでもスラッジやオイル焼けで中が汚くてなんじゃこりゃっていうのもあります!
そのためお目当ての
スカイラインの中古車があるなら
オイルフィラーキャップを開けて
キャップの裏やエンジンの内部が
汚れていないか要確認です。
ヘドロみたいなスラッジがベッタリついてたらちょっとヤバイです、そのクルマ!
もしこれをしっかり確認せず
エンジンの中がひどい個体を
あなたが中古で買ってしまったら
後々エンジン焼付きなどの
リスクがあなたに降りかかってきます!
また、オイル交換もされず
「乗りっぱなし」にされてたような
愛情なく乗られていた
中古車をつかんでしまったら
後になってからいろいろと
トラブルが出る可能性があるので
用心したいところ・・・
中古車のいわゆる
「当たり」「ハズレ」って
愛情もって乗られていたかが
大きく関与していると思います。
オイル交換のような
基本的なメンテナンスさえ
されていなかったようなクルマだと
下駄がわりにラフに運転されて
大切にされてなかったなんてことも
想像できてしまいます。
そんな状況ではなにかとヤレや
劣化がでてしまいがちですので、
ハズレの中古車をつかまないためにも
エンジンの中がキレイかどうかや
オイル交換とかが定期的にされてたかを
当たり、ハズレの判断材料の一つとして
チェックするのがおススメです^^
あと自分が中古車を買うときにチェックするポイントは座席のサポート部分とかにひどいシワやヨレ、擦れたり劣化がないかってのはよく見ます。
こういった部分も前述したような
「愛されていたかどうか」
「丁寧に乗られていたか」
がわかるポイントだと思っていますので。
注意点③:ラジエターの故障
エンジンを冷却するための
熱交換器であるラジエター。
V36スカイラインでは
このラジエターが経年劣化で
水漏れなどの不具合がでた際は
高額な修理代に見舞われます・・・
なんと純正定価:12万!
そして厄介なことに
純正品より安価な社外品が
V36スカイラインの場合には
なかなか見つからずで・・・
一般的には社外品のラジエターは
純正品の半額以下、1/3とか
大幅に安く購入できますが、
V36スカイラインのラジエターは
エアコンのガスを冷却するための
コンデンサーと一体になっている
特殊な構造などが影響して
安価な社外品を探してみても
どこにも見当たらないんです・・・
別にV36スカイラインの
ラジエターが弱点で不具合が多い
な~んてことは全くないんですが、
車種を問わずこのラジエターは
いつ壊れるかホントわかりません。
20万kmぐらい走ってても
1度も交換することなく
トラブルフリーな場合もあるし、
逆に5万kmぐらいとか
そこまで距離を走ってなくても
朝クルマに乗ろうとしたら
駐車場の地面にクーラントが漏れて
水浸しになってたりとか・・・
こればっかりは運の問題というか
いつ不具合がでるかわかりませんが
V36スカイラインのラジエターに
トラブルがでると高くつくというのは
覚えておきたいところです。
私自身も、10年選手だけど3万kmの距離浅な中古車で急に水漏れが発生し困った経験が・・・昨日までは何ともなかったのに朝乗ろうと駐車場に行ったら地面にクーラントが漏れてて・・・(泣)
急にきます、ラジエターの水漏れ!
注意点④:ダッシュボードの割れ、ベタつき
狙っている中古車の
走行距離が少なくても
V36 スカイラインセダンで
避けられないのが
年数がたったことによる
ダッシュボードの
「割れ」や「ベタつき」・・・
V36スカイラインに限らず、
トヨタやレクサスなど他メーカーでも
2006年~2012年ぐらいの
年式のクルマはダッシュボードの
割れやベタつきが多くって・・・
どうやらこの頃のダッシュボード、
従来よりもリサイクル性を
高めるようにした結果、
経年劣化で割れたり
ベタつきがでやすいみたいで。
このダッシュボードの劣化は
ネットの中古車サイトの写真だけでは
なかなか判別しにくいですが、
写真ではキレイに見えてても
実車ではすごくボロいってことも
あるので注意したいところです。
個人的にもダッシュボードがベージュの2009年式インフィニティFXを購入したんですが、カーセンサーとかの画像ではキレイだったけど実車を見に行ったらかなり割れがあちこちに発生してたし、ベタベタで汚れがついてるのがベージュだから目立ってて・・・なんてことが(苦笑)
結局納車前にダッシュボードを交換してもらったんですが、いまは素材が変更されているらしくまず再発はしないそうです。
あと余談ですがこの中古車屋さん、「新型のコロ助」が流行していた時に在庫車の内装をアルコール系の除菌剤でウィルス対策していたそうですが、何ヶ月かするといろいろな在庫車のダッシュボードが水膨れみたいになったり、べたついたりが多発して大変だったとのこと。
あなたもV36 スカイラインセダンの中古を買ったら、アルコール系の素材でダッシュボードを拭いたりしないように注意したいところです・・・!
注意点⑤:カスタムされたV36 スカイラインセダンの中古車
社外アルミやローダウン、
マフラーなどセンスよくキマって
いいね~、わかってるね~^^
と思ってしまうような
カスタム&ドレスアップされた
V36 スカイラインセダンの
中古を買うなら注意したいのが
・車検に適合したカスタムか
・カスタムされた部分の
純正部品は残されているか
っていうこと。
もし車検に適合しない
カスタムがいろいろとされていて
純正パーツも残されていなかったら
車検を通す際や故障した際に
非常に困った状況に陥ります。
【※車検対応マフラーでも要注意!】
先日、仲のいい整備工場さんからマフラーのお問い合わせがきたのですが、お客さんのクルマには車検対応のマフラーがついてはいるものの経年劣化で音量が大きくなってしまい交換しないと車検がダメだから中古でマフラー探して~とお問い合わせがきたことが!
【※ヘッドライトやテールランプの「塗装」にも注意!】
こちらも整備工場さんから表面を黒く塗装してブラックアウトされたヘッドライトの塗装が落とせなくて車検に通せないから安い中古ヘッドライト探して~とお問い合わせがきたことが!
ヘッドライトやテールランプを塗装してブラックアウトしているカスタム車両はこんな落とし穴があるので注意したいところです・・・
V36 スカイラインセダンは
純正の中古パーツを探しても
意外と見つからないこともありますし、
そのためカスタムした部分を
元に戻さないと車検が通せないと
指摘されてしまった場合などには
泣く泣く高額な新品で
部品交換する羽目に・・・
5万や10万がすぐ飛ぶような・・・!
このようなリスクがあるだけに
ローダウンなどカスタムされた
V36 スカイラインセダンの
中古を買うなら
・車検に適合したカスタムか
・カスタムされた部分の
純正部品は残されているか
ということは
しっかり確認してから
購入するのが安心です^^
※個人的に困ったのは「社外アルミ」。以前カスタムされたC7のコルベットを買ったんですが車検がきたときにホイール替えないと車検通らないよ~って言われて困ったことが。”なんちゃらフォージド”ってかっこいいホイールだったんですが、認証マークがないだかで車検NGらしくって。。。こんなこともあるので社外アルミもご注意くださいませ~^^
⇒V36 スカイラインの中古、故障リスクを回避するには
V36スカイラインはこれといって
弱点といえるような故障の多い
「定番」は無いと冒頭で言いました。
でも、しかし。
狙っているV36スカイラインの
年式によっては10年オーバーと
年数がたってきていますし、
距離を走った中古車であれば
いつ故障が起きてもおかしくない
状況なのは認識しておきたいところ。
例えば注意したい
高額修理になる部品としては
・オルタネーター(発電機)
・セルモーター(スターター)
・エアコンのコンプレッサー
・ATミッション
・センサー部品
このように経年劣化によって
故障のリスクがある部品が
いろいろと潜んでいます。
オルタネーターやセルの故障は
安価なリビルト品で交換しても
5万コースは覚悟、
エアコンのコンプレッサーは
20万コース覚悟の状況!
そして神様のイタズラのように
V36スカイラインの中古を
あなたが買ってから
急に故障する可能性も
ゼロではありません・・・。
こればっかりはホントわかりません!
このようなリスクを回避するために
検討して損はないのが「保証」。
中古車販売店が独自に保証を
設定しているケースもありますし、
カーセンサーやグーといった媒体が
中古車に有償で保証をつけることも。
万一の不具合が発生した際に
保証でカバーしてもらえれば
修理代を自腹で払うことなく
クルマを直してもらえちゃうので
多少のコストがかかったとしても
保険として保証をつけるという
選択肢もアリだと思います。
※一般ユーザーさんからメールで問い合わせが来る時に「中古車を買って2週間ですが故障してしてしまいましたが修理代の見積もりが20万近くって言われ・・・保証を付けてなかったので自費で修理になります。そのため安いリビルト品を探してます」なんてメッセージが添えられてることも少なくありませんので!
※また、中古車販売店の保証に加え自動車保険でも「故障保証」を月々わずかな費用で受けられるものもあるので検討する価値ありだと思います^^
⇒V36スカイラインの中古を買う前にもう一つだけ確認しておきたいこと
さて、V36スカイラインを
中古で狙っているなら注意したい
ポイントをお話してきました。
・ぶつけると高くつく
⇒中古部品があまり見つからない
・ウインカーがつかない故障
⇒リコール改善措置は受けた?
・ラジエターが特殊で高額
⇒安価な社外品が無い
・買ってからのリスク回避
⇒中古車販売店の保証
ここまできたら残るは
V36 スカイラインの中古を
どうすれば少しでも安く買えるか
っていうことですよね^^
中古車の場合は新車と違って
値引きといった概念がありませんし
もし値引きしてくれる中古車があれば
それは元々その分を見越して
車両価格が高めに設定されていると
考えてもいいと思います。
ではどうやって狙っている
V36スカイラインを安く買うか。
それはやっぱり
いま乗っているクルマを
高く買い取ってもらうこと
に尽きると思います。
自分もいまの部品屋の会社を
立ち上げて1年たった時に
やっと軌道に乗ってきたから
クルマ買い替えるか~と思って
ネットの中古車情報を見てたら
前から欲しかった
スカイラインクーペの中古が
クルマで小一時間くらいの
近所にいいのがでてたんです^^
走行距離も浅いし、
ブレーキキャリパーなんかも
対向4POTにカスタムされてて!
その時に乗ってた車は
新車で買って13年のアコード。
たしか13万㎞位走ってて
まあ過走行の部類ではあったんですが
6MTのスポーツグレードで
根強い人気があるモデルだから
10万や15万にはなるかな~
なんて考えてたんです。
で、スカイラインクーペを
見に行った時にお店の人に
下取りを聞いてみると・・・
10年超えてるクルマは
ウチでは買取できないんですよね
なんてことを言われ!
まさか下取りがゼロとは
想像もしてなかったんで
これはけっこうショックで・・・
しかも乗ってきた車を見もしないで言われましたから!
でも見に行ったお目当てのクルマ
バリモノだったしどうしても欲しい、
だけど月々のローンは安くしないと
軌道に乗ったとはいえまだ綱渡りな
起業1年目なだけに恐いし。
そこで役に立ったのが無料一括査定。
買取できないと言われた
13年落ちの車にどれだけ価値があるか
ためしに確認してみると・・・
何社か回答きたのが
30万~40万!
これだけでもゼロ円からすると
とんでもなくいいですよね^^
でもこの時は結局
45万で買い取ってもらえました!
買取してもらった業者さん、
アコードの中古車を若いお客さんから
探してとバックオーダー受けてて
ちょうど自分のアコードが
そのお客さんの希望にあうとのことで
どうしても売って欲しいと。
で、45万で買い取ってくれたから
無事お目当てのスカイラインクーペに
乗り換えすることができました^^
この後もいろいろ乗換えましたが
結局のところ一括査定をお願いするのが
一番高く売れる印象があります。
オークション的なのもやってみましたが思ったほど値があがらず売却しなかったことも
もしあなたも狙っている
V36スカイラインの中古があるなら
1~2分くらいの入力で
買取相場がチェックできるので
試してみる価値、アリだと思います。
いま乗っているクルマが
想像以上に買取相場が高ければ
高いうちに買い取ってもらって
お目当てのV36スカイラインに
予定前倒しで乗り換えるってことも
できちゃいますしね^^
まずはあなたも愛車の買取相場、
チェックしてはいかがでしょうか!?
愛車を一括査定に依頼してみる
↓ ↓ ↓