大型クルーザーのような
ゆったりとした大らかなフィールは
ハンドリングが云々・・・
スポーティで云々・・・
といった走りに磨きをかける
いまのミニバンにはない
ミニバン本来の「らしさ」を
感じさせてくれるし、
高級車に匹敵する静粛性など
作りの良さは色あせないもの・・・
E50エルグランド!
そんなE50エルグランドの
中古相場をチェックしてみると、
10万kmオーバーの過走行車や
事故歴(修復歴)アリに混じって
コミコミ50万~60万ぐらいでも
そこまで走ってないのが探せるような
お買い得な中古相場だな~と^^
後期型の3.5リッターV6も安くなりましたね!
でもE50エルグランドは
平成9年=1997年に登場、
後期型の最終でも
平成14年=2002年と
年数がたってきているだけに
いずれにしても心配なのは
中古で買ってから急に故障しないか
っていうことじゃないでしょうか?!
今回はE50エルグランドを
中古で狙っているなら注意したい
故障や弱点といった部分を
「部品屋の視点」で
解説していきますよ~!
◆目次
弱点①:エアコンのコンプレッサー
エアコンのガスを圧縮するのが
このコンプレッサーですが
E50系のエルグランドは
ガソリン車もディーゼル車も
年式的に経年劣化によるトラブルが
避けられない状況です・・・!
焼付きやガラガラ異音などの
不具合が春~夏~秋には頻発し
特に夏場は整備工場さんなどから
けっこう注文をいただきます。
(=それだけ壊れているっていうこと)
で、このエアコンのコンプレッサー、
注意したいのが
修理代が高いということ。
上の画像にもあるように
エアコンはシステムで成り立っていて
コンプレッサーが焼付いたり
異音がでたりと故障したからといって
コンプレッサーだけを
交換すればいいっていう
単純な話しじゃありません・・・
主に故障の原因になるのが
エキスパンションバルブという
髪の毛の細さ程度しかない
霧吹き器のノズル部分だったり、
リキッドタンクとよばれる
フィルターの役目がある部分で
スラッジなどが詰まり
異常高圧⇒コンプレッサーが故障
といった流れになることが多いので
コンプレッサーや関連したパーツの
部品代+工賃+ガス代と加わっていくと
10万や20万が飛ぶ状況です!
焼付きやロックでコンプレッサー内部の削れカスが
システム内に回っちゃうとコンデンサーの交換や、
配管も全部外して清掃など大事になっちゃいます・・・
弱点②:オルタネーター(発電機)
次にE50エルグランドの中古で
注意したい弱点な部品が・・・
オルタネーター!
オルタネーターはバッテリーに
電気を供給する発電機ですが
発電時はキンキンに熱くなるため
経年劣化による故障が避けられません。
この発電時の熱の影響なのか
こちらもコンプレッサーと同じく
特に夏場の暑い季節には
整備工場さんからお問合せが多く
修理交換となれば
安価なリビルト品で交換しても
5万コースは覚悟の高額修理ですし、
そもそもオルタネーターが故障して
発電不良になればバッテリーがあがって
レッカー呼んだりしたり
バッテリーも交換して・・・など
なにかと費用がかさみがちです!
弱点③:ディーゼル車の噴射ポンプ
ATE50、ATWE50の型式の
E50エルグランドは
ディーゼルの燃料噴射ポンプも
トラブルが避けられません!
部品屋人生の中で何台分のリビルト噴射ポンプを販売したことか!
・燃料ポタポタ漏れる
・加速不良
・エンジン不調
・煙がすごい
といった経年劣化による
トラブルが避けられず
新品より安価なリビルト品の
噴射ポンプで修理交換しても
10万オーバー覚悟の状況です・・・!
ホント遅かれ早かれ年式的に
ATE50やATWE50エルグランドの
噴射ポンプは不具合やトラブルが発生するので
E50エルグランド ディーゼルの
中古車をあなたも狙っているなら
まずはエンジンをかけて違和感がないか
燃料の「にじみ」がないかなど要チェックです!
弱点④:ディーゼル車のタービン(ターボ)
E50エルグランドのディーゼル車は
タービン(ターボ)の故障も
要注意な状況です。
3リッター直4ディーゼルの
ZD30DDTiエンジンを搭載した
テラノやキャラバンも共通して
このタービンにトラブルが多く、
修理となれば部品代やオイル代、
交換工賃で20万コース覚悟の
高額修理に見舞われます・・・
ではなぜトラブルが多いのかというと
エンジンオイルの交換をさぼって
スラッジや異物によって
オイルフィルターが
目詰まりを起こすと
潤滑不足を回避するため
バイパスバルブが開き
汚れたオイルがターボの潤滑のために
供給され不具合につながります・・・
上の画像はタービンの内部にある部品ですが
この風車のような羽が数万回転/分で回転するので
汚れたオイルが供給されたら・・・!
タービンに不具合がでると、
・白煙がモクモクでる
・ブーストかからずパワー不足
・異音がでる
といったトラブルに見舞われ
走れた状況じゃなくなってしまいます。
整備工場さんから噴射ポンプに加え
ターボのお問い合わせも少なくないので
注意したいポイントであります。
注意点①:エンジンの中はキレイ?!
E50エルグランドの中古を
購入するなら注意したい、
買う前に必ず確認したいのが
エンジン内部が上の画像のように
汚なくなってないかということ。
オイル交換をサボっていると
こんなふうに内部にスラッジがたまり
エンジンが焼付いてしまったり
とんでもない状況に発展する危険性が!
エンジンいっちゃったから中古で安いの探してって
お問い合わせも意外と多いんで笑えない状況です!
そのためお目当ての
E50エルグランドがあるなら
購入前に必ず確認したいのが
オイルフィラーキャップを開けて
キャップの裏やエンジンの内部が
汚れていないかということ。
ドロドロなヘドロみたいなスラッジがついてたら
ちょっとヤバイです、そのクルマ!
もしこれをしっかり確認せず
エンジンの中がひどい個体を
あなたが中古で買ってしまったら
後々エンジン焼付きなど高額故障の
リスクがあなたに降りかかってきます!
※先程お話ししたようにディーゼル車は特に
タービントラブルのリスクがあるので要注意です。
また、オイル交換もされず
「乗りっぱなし」にされてたような
愛情なく乗られていた
中古車をつかんでしまったら
後になってからいろいろと
トラブルが出る可能性があるので
用心したいところ・・・
中古車のいわゆる
「当たり」「ハズレ」って
愛情もって乗られていたかが
大きく関与していると思います。
オイル交換のような
基本的なメンテナンスさえ
されていなかったようなクルマだと
下駄がわりにラフに運転されて
大切にされてなかったなんてことも
想像できてしまいます。
そんな状況ではなにかとヤレや
劣化がでてしまいがちですので、
ハズレの中古車をつかまないためにも
エンジンの中がキレイかどうかや
オイル交換とかが定期的にされてたかを
当たり、ハズレの判断材料の一つとして
チェックするのがおススメです^^
あと自分が中古車を買うときにチェックするポイントは
座席のサポート部分とかにひどいシワやヨレ、
擦れたり劣化がないかってのはよく見ます。
こういった部分も前述したような
「愛されていたかどうか」
「丁寧に乗られていたか」
がわかるポイントだと思っていますので。
注意点②:E50エルグランドはぶつけると高くつく!
E50エルグランドの中古を
買ったらホントに注意なのが
「ぶつけると修理代が高い」
ということ!
クルマはぶつけて壊せば
修理代が高くつくものですが、
それでもドアやバンパーなど
同色の中古部品が見つかれば
鈑金・塗装で修理するよりも
大幅に修理代を圧縮できます。
しかしE50エルグランドの
ドアやバンパー、ヘッドライト、
リヤゲートなどの中古部品は
探してもなかなか見つかりません。
絶対数が少なくなってることや
大切に長く乗られるクルマだからか
バンパーなどがなかなか見つからず
そのためぶつけて壊すと
高い新品部品で板金塗装など
修理代が高くなりがちです!
ちなみに気になる
部品の新品定価はというと・・・
フロントバンパー:約8万5000
リヤバンパー:約6万5000
フロントフェンダー:約4万+塗装代
ヘッドライト:約6万1000
純正HIDの場合は驚愕の21万8000円!
電動ドアミラー:約4万8000
う~ん・・・マンダム・・・
いい値段しています。
で、特に注意したいのは
「リヤゲート」をぶつけて壊すと
大変な目にあうということ。
ハッチバックのクルマ特有の
上に開くこのリアのハッチゲート。
この画像からもわかるように
E50エルグランドのリヤバンパーは
デザイン的に薄いので
後ろまわりをぶつけると
リヤゲートもグッチャリといく
危険性がありますが
このリヤゲート修理代が
刺激的に高いんです・・・
運よく同じ色の中古が見つかっても
10万前後が飛んでいきますし、
タイミング悪く中古で同色の
リヤゲートが見つからず
さらには板金修理できないほど
ガッツリと凹ませた時には
新品のリヤゲートに塗装して
ガラスを脱着して・・・と、
20万コースも覚悟みたいな!
このような状況なのであなたも
E50エルグランドの中古を買ったら
ぶつけると高くつくというのは
覚えておきたいポイントであります!
⇒故障リスクを回避するには
ここまでお話してきたように
E50エルグランドには
いろいろ注意したい弱点ともいうべき
不具合の多い部品がありますが
距離を走った中古車であれば
いつ故障が起きてもおかしくない
状況なのは認識しておきたいところ。
前述したエアコンのコンプレッサーや
発電機であるオルタネーター、
ディーゼル車の噴射ポンプ以外にも
・セルモーター(スターター)
・オートマ
・ラジエター
・ドアミラーやスライドドア
・センサー部品
・電装品etc.
と、経年劣化によって
故障が避けられない部品が
いろいろ潜んでいますが
あなたがE50エルグランドを
買ってからすぐに故障する
可能性もゼロではありません。
こればっかりはホントわかりません・・・
特に年数がたってきているだけに!
このようなリスクを回避するために
検討して損はないのが「保証」。
中古車販売店が独自に保証を
設定しているケースもありますし、
カーセンサーやグーといった媒体が
中古車に有償で保証をつけることも。
万一の不具合が発生した際に
保証でカバーしてもらえれば
修理代を自腹で払うことなく
クルマを直してもらえちゃうので
多少のコストがかかったとしても
保険として保証をつけるという
選択肢もアリだと思います。
一般ユーザーさんからメールで問い合わせが来る時に
「中古車を買って2週間ですが故障してしまって・・・」
「保証を付けてなかったので自費で修理になります・・・」
「そのため安いリビルト品を探してます・・・」
なんてメッセージが添えられてることも少なくありませんので!
⇒E50エルグランドの中古を買う前にもう一つだけ確認しておきたいこと
E50エルグランドの
中古車を買うなら気をつけたい
・エアコンの故障
・オルタネーターの故障
・エンジンの中はキレイか?
・ディーゼルの噴射ポンプやターボ
・ぶつけると高くつく
など弱点や注意点のことを
部品屋の視点でお伝えし、
リスク回避のこともお話ししました。
あと残るはどうすれば狙っている
E50エルグランドの中古を
少しでも安く買えるか
っていうことですよね^^
中古車の場合は新車と違って
値引きといった概念がありませんし
もし値引きしてくれる中古車があれば
それは元々その分を見越して
車両価格が高めに設定されていると
考えてもいいと思います。
ではどうやって狙っている
E50エルグランドの中古を安く買うか。
それはやっぱり
いま乗っているクルマを
高く買い取ってもらうこと
に尽きると思います。
自分もいまの部品屋の会社を
立ち上げて1年たった時に
やっと軌道に乗ってきたから
クルマ買い替えるか~と思って
ネットの中古車情報を見てたら
前から欲しかった
スカイラインクーペの中古が
クルマで小一時間くらいの
近所にいいのがでてたんです^^
走行距離も1万㎞ちょっと、
ブレーキキャリパーが
対向4POTにカスタムされてて!
その時に乗ってた車は
新車で買って13年のアコード。
たしか13万㎞位走ってて
まあ過走行の部類ではあったんですが
6MTのスポーツグレードで
根強い人気があるモデルだから
10万や15万にはなるかな~
なんて考えてたんです。
で、スカイラインを見に行った時に
お店の人に下取りを聞いてみると
10年超えてるクルマは
ウチでは買取できないんですよね
なんてことを言われ!
乗ってきた車を見もしないでバッサリでしたし・・・
まさか下取りがゼロとは
想像もしてなかったんで
これはけっこうショックで・・・
でも見に行ったクルマ
バリモノだったしどうしても欲しい、
だけど月々のローンは安くしないと
軌道に乗ったとはいえまだ綱渡りな
起業1年目なだけに恐いし。
そこで役に立ったのが無料一括査定。
買取できないなんて言われた
いままで乗ってきた13年落ちの車が
ホントに価値がないのか
ネットの一括査定で
ためしに確認してみたんです。
で、何社か回答きたのが
30万~40万!
これだけでもゼロ円からすると
とんでもなくいいですよね^^
でもこの時は結局
45万で買い取ってもらえました!
買取してくれた業者さん、
アコードの中古車を若いお客さんから
探してとバックオーダー受けてて
ちょうど自分のアコードが
そのお客さんの希望にあうとのことで
どうしても売って欲しいと。
で、45万で買い取ってもらえたから
無事お目当てのスカイラインクーペに
乗り換えすることができました^^
この後もいろいろと乗り換えましたが
一括査定が結局一番高く売れる印象があります。
オークション的なのもやってみましたが
思ったほど値があがらないことが多くて・・・
もしあなたも狙っている
E50エルグランドがあるなら
1~2分くらいの入力で
買取相場がチェックできるので
試してみる価値、アリだと思います。
いま乗っているクルマが
想像以上に買取相場が高ければ
高いうちに買い取ってもらって
お目当てのE50エルグランドに
予定を前倒で乗り換えることも
できちゃいますしね^^
まずはあなたも愛車の買取相場、
チェックしてはいかがでしょうか!?
愛車を一括査定に依頼してみる
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