使い勝手や燃費の良さ、
必要十分な室内の広さなど
基本性能の高さが光る
コンパクトカーと言えばの
トヨタ ヴィッツ!
そんなトヨタ ヴィッツの
中古相場をチェックしてみると、
10万kmオーバーの過走行車や
事故歴(修復歴)アリが多い中
探してみれば
そんなに走ってない
2代目のヴィッツとかが
コミコミ50万以下で見つかるような
非常にお買い得な相場だな~と!
でも2代目ヴィッツは
2005年(平成17年)に登場し
3代目のヴィッツでも
2010年(平成22年)に登場と、
年数がたってきている
中古車も多いだけに
あなたもトヨタヴィッツを
中古で狙っているなら
いずれにしても気になるのは
買ってから急に故障や不具合がでないか
ってことじゃないでしょうか!?
今回はトヨタヴィッツの
故障が多い箇所や弱点を
部品屋の視点でお伝えします!
◆目次
弱点①:エアコンの故障
トヨタ ヴィッツの中古で注意したい
春~秋には整備工場さんから
お問い合わせが多いのが
・エアコンのコンプレッサー
エアコンのガスを圧縮する
このコンプレッサーですが
年数や距離を走れば
経年劣化によるコンプレッサーの
焼付きや異音といった
トラブルが避けられない状況にあり
いつ壊れてもおかしくない
状況であるともいえます。
エアコンをよく使う時期である
春~秋にかけて特に故障が多く
このエアコンのコンプレッサーの
お問い合わせも増えますが、
注意したいのが
修理代が高いということ。
上の画像にもあるように
エアコンはシステムで成り立っていて
コンプレッサーが焼付いたり
異音がでたりと故障したからといって
コンプレッサーそれだけを
交換すればいいっていうような
単純な話しじゃありません・・・
主に故障の原因になるのが
エキスパンションバルブという
髪の毛の細さ程度しかない
霧吹き器のノズル部分だったり、
リキッドタンクとよばれる
フィルターの役目がある部分で
スラッジなどが詰まり
異常高圧⇒コンプレッサーが故障
といった流れになることが多いので
コンプレッサーや関連したパーツの
部品代+工賃+ガス代と加わっていくと
10万や20万が飛んでいきます!
焼付きやロックでコンプレッサー内部の削れカスがシステム内に回っちゃうとコンデンサーの交換や、配管も全部外して清掃など大事になっちゃいます・・・
弱点②:オルタネーターの故障
次にトヨタ ヴィッツの中古車で
注意したい部品がオルタネーター。
オルタネーターはバッテリーに
電気を供給する発電機ですが
発電時はキンキンに熱くなるため
経年劣化による故障が避けられません。
そしてこの熱の影響なのか
こちらもコンプレッサーと同じく
特に夏場の暑い季節には
整備工場さんからお問合せが多く
修理交換となれば
安価なリビルト品で交換しても
部品代だけで5万コースは覚悟ですし、
そもそもオルタネーターが故障して
発電不良になればバッテリーがあがって
レッカーを呼んだりしたり
バッテリーも交換して・・・など
なにかと費用がかさみがちです!
弱点③:ヴィッツのハイブリッド車は、ハイブリッド車であることが弱点!?
NHP130のヴィッツハイブリッドは
「ハイブリッド車」であることが
弱点です!・・・なんてこと言うと
ハイブリッドだからいいのに
何を言ってるのこの人は!?
って思われちゃうかもしれませんが
普段仕事で部品を卸す仕事をしてると
ハイブリッド車の「怖さ」を
感じる出来事がちょこまかあります。
ヴィッツハイブリッドには
普通のガソリン車などにはない
・ハイブリッド用バッテリー
・駆動用モーター
・インバーター
・電動コンプレッサー
などハイブリッド特有の部品が
いろいろと採用されていますが
これらの部品が故障すると
どえらい修理代に発展して
燃費がよくて浮いたガソリン代など
一瞬にして吹飛ぶような状況に!
先日も某ハイブリッドの
ミニバンに乗る一般ユーザーさんから
悲痛なメッセージとともに
部品の問い合わせがあったのですが
その内容はというと・・・
駆動用バッテリーと、インバーターが故障して、ディーラーで82万と言われました。あまりにも高いので安い中古はありますでしょうか。宜しくお願いします。
いや~82万って・・・
これは極端な例かもですが
ハイブリッドの関連部品が故障すると
30万や40万はすぐ飛ぶので
故障した際に「高くつく」というのが
ハイブリッドの最大の弱点と言っても
過言ではありません!
注意点①:エンジンの中はキレイ?!
トヨタ ヴィッツの
中古を購入するなら注意したい、
買う前に必ず確認したいのが
エンジン内部が上の画像のように
汚なくなってないかということ。
オイル交換をサボっていると
こんなふうに内部にスラッジがたまり
エンジンが焼付いてしまったり
とんでもない状況に発展する危険性が!
整備工場さんから軽自動車とか中古エンジンの問い合わせを受けた時に在庫状況を調べていると、15万kmとか距離を走っていてもエンジンの中がホントにキレイでオイル交換ちゃんとしてたんだろうな~っていうのもあれば、5~6万kmぐらいでもスラッジやオイル焼けで中が汚くてなんじゃこりゃっていうのもあります!
そのためお目当ての
トヨタ ヴィッツの中古車があるなら
オイルフィラーキャップを開けて
キャップの裏やエンジンの内部が
汚れていないか要確認です。
ヘドロみたいなスラッジがベッタリついてたらちょっとヤバイです、そのクルマ!
もしこれをしっかり確認せず
エンジンの中がひどい個体を
あなたが中古で買ってしまったら
後々エンジン焼付きなど
高額故障のリスクが
あなたに降りかかってきます!
また、オイル交換もされず
「乗りっぱなし」にされてたような
愛情なく乗られていた
中古車をつかんでしまったら
後になってからいろいろと
トラブルが出る可能性があるので
用心したいところ・・・
中古車のいわゆる
「当たり」「ハズレ」って
愛情もって乗られていたかが
大きく関与していると思います。
オイル交換のような
基本的なメンテナンスさえ
されていなかったようなクルマだと
下駄がわりにラフに運転されて
大切にされてなかったなんてことも
想像できてしまいます。
そんな状況ではなにかとヤレや
劣化がでてしまいがちですので、
ハズレの中古車をつかまないためにも
エンジンの中がキレイかどうかや
オイル交換とかが定期的にされてたかを
当たり、ハズレの判断材料の一つとして
チェックするのがおススメです^^
あと自分が中古車を買うときにチェックするポイントは座席のサポート部分とかにひどいシワやヨレ、擦れたり劣化がないかってのはよく見ます。
こういった部分も前述したような
「愛されていたかどうか」
「丁寧に乗られていたか」
がわかるポイントだと思っていますので。
注意点②:2代目ヴィッツに火災の危険性
2代目のヴィッツには
車両火災につながる危険性から
リコールになっている部品があります!
【国土交通省リコール情報】
https://www.mlit.go.jp/report/press/jidosha08_hh_002084.html
平成17年1月~22年6月
の期間に生産された
KSP90:1リッター FF
SCP90:1.3リッター FF
NCP95:1.3リッター 4WD
NCP91:1.5リッター FF
これら各モデルの2代目ヴィッツは、
運転席パワーウインドスイッチの
スイッチ潤滑用グリスの塗布量が
不足しているものがあり
端子の摩耗粉や雨水などの侵入で
ショートしスイッチ部が焼損したり
火災の危険性があることから
リコールがアナウンスされた
経緯があるんです。
このトラブルは他車種も含め
少なくとも46件も発生し
ドアの内張りが焼損する事故も
2件も発生しているだけに
あなたが狙っている
2代目ヴィッツの中古が
このリコールに該当するなら
改善措置を受けたか
しっかり確認したいところです!
でもリコールの改善措置なんて
別に確認なんかしなくたって
ちゃんとやってんじゃないの?
そう思うかもしれませんが
それがですね、そうでもないんです。
普段整備工場さんから
部品の問い合わせがきた時に
依頼された部品を調べてると
あれ?これリコール対象ですよ
なんてことがちょこまかあります。
どういう経緯で
リコールの改善措置を受けていない
状況になってしまったかは不明ですが
こういったやり取りも
日々の仕事の中で少なくないので
お目当ての中古車を買う前に
ちゃんとリコールの対策がされているか
履歴を確認しておくのが安心です。
注意点③:3代目ヴィッツにエンジンから異音がするトラブル
3代目ヴィッツの
1.3リッターエンジン車には
エンジンが異音がでた場合に
無償修理の対応をする
アナウンスがされた経緯があります。
【トヨタ リコール等情報】
エンジンが冷えている冷間時に
回転数をあまり上げないような
低負荷の運転を繰り返していると
エンジンのピストンなどに
カーボン(スラッジ)が堆積し
堆積したカーボン同士が接触して
異音が発生することがあることから
平成22年10月~25年4月
の期間に生産された
NSP130:1.3L 前輪駆動車
平成22年9月~25年4月
の期間に生産された
NSP135:1.3L 4WD車
これら各モデルの
1.3リッター車のヴィッツは
エンジンから異音が発生し
カーボン堆積による該当症状の場合には
ピストン、ピストンリング、
オイルノズルを改良品に交換する
などの無償修理がなされています。
カーボンが堆積したエンジンのイメージ画像
ただ、ここで注意したいのは
無償修理の対応期間が
新車登録から9年以内
と、現在では期間が過ぎているので
エンジンから異音がでても
当然ながら無償対応はされません。
そのためあなたが狙っている
3代目ヴィッツが1.3L車で
該当期間の車両なら
エンジンから異音がでていないか、
ピストンなどが対策品に交換した
記録があるかなど
事前に確認してから
購入するのが安心です・・・!
わざわざ無償修理の
アナウンスがされたほど
トラブルが多かったと言えるだけに
注意して損はないと思います。
注意点③:ヴィッツはぶつけると高くつく!
ヴィッツを中古で買ったら
ホントに注意したいのが
「ぶつけると修理代が高い」
ということ!
クルマはぶつけて壊せば
修理代が高くつくものですが、
それでもドアやバンパーなど
同色の中古部品が見つかれば
鈑金・塗装で修理するよりも
大幅に修理代を圧縮できます。
しかしトヨタ ヴィッツの
ドアやバンパー、ヘッドライト、
リヤゲートなどの中古部品は
みんなぶつけてしまうからなのか、
探してもなかなか見つかりません。
あっても程度が悪いのにいい値段してたり!
トヨタヴィッツは車体色も
いろいろあって仕様も多いですし
珍しい色、あまり見ない色だと
ホント見つかりません・・・
新品で交換するとすぐに5万や10万が飛んでいくような!
で、ヴィッツで特に注意したいのは
「リヤゲート」をぶつけて壊すと
大変な目にあうということ。
ハッチバックのクルマ特有の
上に開くこのリアのハッチゲート。
後ろまわりをぶつけると
リヤゲートもグッチャリいく
危険性がありますが
このリヤゲートを壊すと修理代が
刺激的に高いんです・・・
運よく同じ色の中古が見つかっても
10万前後が飛んでいきますし、
タイミング悪く中古で
同色のリヤゲートが見つからず
さらには板金修理できないほど
ガッツリと凹ませた時には
新品のリヤゲートに塗装して
ガラスを脱着して・・・と、
20万コースも覚悟みたいな!
このような状況なので
トヨタ ヴィッツの中古を買ったら
ぶつけると高くつくというのは
覚えておきたいポイントであります!
⇒ヴィッツの中古、故障リスクを回避するには
年数のたった、距離を走った
トヨタ ヴィッツの中古車は
いつ故障が起きてもおかしくないのは
認識しておきたいところですが、
弱点のところでお話しした
エアコンのコンプレッサーや
発電機のオルタネーター以外にも
例えば・・・
・セルモーター(スターター)
・パワステ関係
・センサー部品
・ドアミラーやパワーウインド関係
・ナビなど電装品etc.
など、経年劣化によって
故障が避けられない部品が
いろいろ潜んでいますが
あなたがヴィッツの中古を
買ってからすぐに故障する
可能性もゼロではありません。
こればっかりはホントわかりません・・・
このようなリスクを回避するために
検討して損はないのが「保証」。
中古車販売店が独自に保証を
設定しているケースもありますし、
カーセンサーやグーといった媒体が
中古車に有償で保証をつけることも。
万一の不具合が発生した際に
保証でカバーしてもらえれば
修理代を自腹で払うことなく
クルマを直してもらえちゃうので
多少のコストがかかったとしても
保険として保証をつけるという
選択肢もアリだと思います。
※一般ユーザーさんからメールで問い合わせが来る時に「中古車を買って2週間ですが故障してしてしまいましたが修理代の見積もりが20万近くって言われ・・・保証を付けてなかったので自費で修理になります。そのため安いリビルト品を探してます」なんてメッセージが添えられてることも少なくありませんので!
※また、中古車販売店の保証に加え自動車保険でも「故障保証」を月々わずかな費用で受けられるものもあるので検討する価値ありだと思います^^
⇒トヨタ ヴィッツの中古を買う前にもう一つだけ確認しておきたいこと
トヨタ ヴィッツの中古を
買うなら気をつけたい
・エアコンの故障
・オルタネーターの故障
・ハイブリッドの注意点
・車両火災の危険性
・エンジンからの異音
・ぶつけると高くつく
などトラブルが多い弱点など
部品屋の視点でお伝えし、
リスク回避のこともお話ししました。
あと残るは狙っている
トヨタ ヴィッツの中古を
どうすれば少しでも安く買えるか
っていうことですよね^^
中古車の場合は新車と違って
値引きといった概念がありませんし
もし値引きしてくれる中古車があれば
それは元々その分を見越して
車両価格が高めに設定されていると
考えてもいいと思います。
ではどうやって狙っている
ヴィッツの中古車を安く買うか。
それはやっぱり
いま乗っているクルマを
高く買い取ってもらうこと
に尽きると思います。
自分もいまの部品屋の会社を
立ち上げて1年たった時に
やっと軌道に乗ってきたから
クルマ買い替えるか~と思って
ネットの中古車情報を見てたら
前から欲しかった
V35スカイラインクーペの中古が
クルマで小一時間くらいの
近所にいいのがでてたんです^^
走行距離も1万㎞ちょっと、
ブレーキキャリパーが
対向4POTにカスタムされてて!
その時に乗ってた車は
新車で買って13年のアコード。
たしか13万㎞位走ってて
過走行の部類ではあったんですが
6MTのスポーツグレードで
根強い人気があるモデルだから
10万や15万にはなるかな~
なんて考えてたんです。
で、スカイラインを見に行った時に
お店の人に下取りを聞いてみると
10年超えてるクルマは
ウチでは買取できないんですよね
なんてことを言われ!
乗ってきたクルマを見もせずに言われましたし!
まさか下取りがゼロとは
想像もしてなかったんで
これはけっこうショックで・・・
でも見に行ったスカイラインの中古
バリモノだからどうしても欲しい、
だけど月々のローンは安くしないと
軌道に乗ったとはいえまだ綱渡りな
起業1年目なだけに恐いし。
そこで役に立ったのが無料一括査定。
買取できないなんて言われた
いままで乗ってきた13年落ちの車が
ホントに価値がないのか
ネットの一括査定で
ためしに確認してみたんです。
で、何社か回答きたのが
30万~40万!
これだけでもゼロ円からすると
とんでもなくいいですよね^^
でもこの時は結局
45万で買い取ってもらえました!
買取してくれた業者さん、
アコードの中古車を若いお客さんから
探してとバックオーダー受けてて
ちょうど自分のアコードが
そのお客さんの希望にあうとのことで
どうしても売って欲しいと。
で、45万で買い取ってもらえたから
無事お目当てのスカイラインクーペに
乗り換えすることができました^^
この後もいろいろ乗換えましたが
結局のところ一括査定をお願いするのが
一番高く売れる印象があります。
もしあなたもトヨタヴィッツを
中古で狙っているなら
1~2分くらいの入力で
買取相場がチェックできるので
試してみる価値、アリだと思います。
いま乗っているクルマが
想像以上に買取相場が高ければ
高いうちに買い取ってもらって
お目当てのヴィッツの中古に
予定を前倒で乗り換えることも
できちゃいますしね^^
まずはあなたも愛車の買取相場、
チェックしてはいかがでしょうか!?
愛車を一括査定に依頼してみる
↓ ↓ ↓