その静かさと威厳が融合した
色あせることのないデザイン、
コンパクトで取り回しのよい
大きすぎず小さすぎないサイズ感に
凝縮されたセルシオに比肩する
高級感あふれる乗り心地や静粛性、
そして完全バランスを誇る
直6エンジンのシルキーなフィール・・・
トヨタ プログレ!
そんなトヨタ プログレの
中古相場をチェックしてみると、
10万kmオーバーの過走行車や
事故歴(修復歴)アリに混じって
コミコミ50万前後でも
そこまで走っていないのが見つかり
元々が400万クラスの高級車が
非常にお買い得な中古相場に
なっているな~と^^
静かで穏やかな乗り心地や
直6の滑らかな感触に癒される
このトヨタプログレを
中古で狙っているなら気になるのが
買ってから故障や不具合がでないか
ってことじゃないでしょうか?!
「部品屋の立場」からすると
トヨタ プログレには
弱点といえる故障やトラブルが多い
高額修理になってしまう部品が
いくつかあります・・・
今回はトヨタ プログレを
中古で買うなら注意したい
弱点、トラブルが多い部分を
解説していきますよ~!
◆目次
弱点①:エアコンのコンプレッサー
プログレで要注意なのが
エアコンのコンプレッサーの故障。
エアコンのガスを圧縮するのが
このコンプレッサーですが
プログレは1998年に登場と
初期モデルは20年選手ですし
最終後期型でも10年オーバーと
年数がたっているだけに
焼付きやガラガラ異音といった
コンプレッサーの不具合が避けられず
特に夏場は問合せが多く
整備工場さんなどから注文がきます。
(=それだけ壊れているっていうこと)
さらに困ったことにプログレの
エアコンのコンプレッサーは
「可変式」と呼ばれる
凝ったメカニズムのものが
採用されていて
これがけっこうデリケートみたいで
不具合が出やすい印象があります。
で、このエアコンのコンプレッサー、
注意したいのが
修理代が高いということ。
上の画像にもあるように
エアコンはシステムで成り立っていて
コンプレッサーが焼付いたり
異音がでたりと故障したからといって
コンプレッサーだけを
交換すればいいっていうような
単純な話しじゃありません・・・
主に故障の原因になるのが
エキスパンションバルブという
髪の毛の細さ程度しかない
霧吹き器のノズル部分だったり、
リキッドタンクとよばれる
フィルターの役目がある部分で
スラッジなどが詰まり
異常高圧⇒コンプレッサーが故障
といった流れになることが多いので
コンプレッサーや関連したパーツの
部品代+工賃+ガス代と加わっていくと
10万や20万が飛んでいく状況です!
焼付きやロックでコンプレッサー内部の削れカスがシステム内に回っちゃうとコンデンサーの交換や、配管も全部外して清掃など大事になっちゃいます・・・
※特に可変式コンプレッサーは少しでもスラッジとかが配管内に残っていると修理してもすぐにトラブルが再発したりと厄介です!
弱点②:オルタネーター(発電機)
次にトヨタ プログレの中古で
注意したい弱点な部品なのが
オルタネーター!
オルタネーターはバッテリーに
電気を供給する発電機ですが
発電時はキンキンに熱くなるため
経年劣化による故障が避けられません。
ヤケドするほどキンキンになります!
この熱の影響なのか
こちらもコンプレッサーと同じく
特に夏場の暑い季節には
整備工場さんからお問合せが多く
修理交換となれば
安価なリビルト品の在庫があれば
それでも5万コースは覚悟!
そもそもオルタネーターが故障して
発電不良になればバッテリーがあがって
レッカーを呼んだりしたり
バッテリーも交換して・・・など
なにかと費用がかさみがちです!
弱点③:ラジエターからの水漏れ
経年劣化によるトラブルが避けられず
こちらも整備工場さんなどから
お問い合わせが
ちょこまかくるラジエター。
交換するとなると
ラジエター本体だけでなく
ホース類などの周辺パーツ代、
冷却水代、交換工賃と加わって
10万コースは覚悟の高額修理に!
で、このラジエターのトラブルは
厄介なことに走行距離が浅くとも
年数がたったことによる経年劣化で
急にトラブルが発生するので
注意したいところです・・・!
私自身も、10年選手だけど3万kmの距離浅な中古車で急に水漏れが発生し困った経験が・・・昨日までは何ともなかったのに朝乗ろうと駐車場に行ったら地面にクーラントが漏れてて・・・(泣)
急にきます、ラジエターの水漏れ!
弱点④:アイドリング不調、エンジン不調
トヨタ プログレの
2.5L=1JZエンジン搭載車の
隠れた弱点と言えるのが
エンジン不調、アイドリング不調。
これらエンジン不調の
トラブル原因となるのが
「D4」=直噴エンジン。
いまでこそ直噴エンジンは
燃費とパワーの両立のため
いろいろな車種で採用されて
特にコレといった
不具合がでないように
よく制御されていますが
トヨタ プログレが登場した当時の
直噴エンジンはまだまだ技術的に
背伸びした感があり
エンジン不調やアイドリング不調の
トラブルが少なくありません。
実はトヨタ プログレの
2.5リッター1JZエンジンには
上記イメージ画像のように
スロットルや吸気バルブなどに
スラッジが堆積することで
アイドリング不調が発生するため
トヨタから「延長保証」が
出された経緯もあるほどですが
しかしその延長保証の改善策は
たまったスラッジを除去するという
対症療法でしかないため
根本原因の改善にはなっていません。
トヨタ プログレの中古車は
年数がたっているだけに
基本的には吸気系は汚れている
可能性が高いので中古車を購入する際は
アイドリングが安定しているか
変な振動などがないか確認し、
試乗できるのであれば
加速不良などの違和感がないか
しっかりチェックしたいところです。
そしてプログレを購入した後は
定期的に燃料添加剤などで
クリーンに保ってあげるように
気を使ってあげるのがおススメです。
注意点①:エンジンの中はキレイ?!
トヨタ プログレの中古を
買う前に要注意なのが
先程のスロットルなど
吸気系が汚れるのとは別で
エンジン内部が上の画像のように
汚なくなってないかということ。
オイル交換があまりされていなかった
プログレを中古で買ってしまったら
エンジン焼付きなどの
故障リスクがありますし
愛情なく乗りっぱなしにされて
メンテナンスされていないような
状況だったとしたら
あなたが買ってからいろいろと
不具合がでてくる可能性も!
整備工場さんから軽自動車とか中古エンジンの問い合わせを受けた時に在庫状況を調べていると、15万kmとか距離を走っていてもエンジンの中がホントにキレイでオイル交換ちゃんとしてたんだろうな~っていうのもあれば、5~6万kmぐらいでもスラッジやオイル焼けで中が汚くてなんじゃこりゃっていうのもあります!
そのためお目当ての
トヨタプログレの中古があるなら
買う前に必ず確認しておきたいのが
オイルフィラーキャップを開けて
キャップの裏やエンジンの内部が
汚れていないかということ。
ヘドロみたいなスラッジがついてたらちょっとヤバイです、そのクルマ!
もしこれをしっかり確認せず
エンジンの中がひどい個体を
あなたが中古で買ってしまったら
後々エンジン焼付きなどの
リスクがあなたに降りかかってきます!
また、オイル交換もされず
「乗りっぱなし」にされてたような
愛情なく乗られていた
中古車をつかんでしまったら
後になってからいろいろと
トラブルが出る可能性があるので
用心したいところ・・・
中古車のいわゆる
「当たり」「ハズレ」って
愛情もって乗られていたかが
大きく関与していると思います。
オイル交換のような
基本的なメンテナンスさえ
されていなかったようなクルマだと
下駄がわりにラフに運転されて
大切にされてなかったなんてことも
想像できてしまいます。
そんな状況ではなにかとヤレや
劣化がでてしまいがちですので、
ハズレの中古車をつかまないためにも
エンジンの中がキレイかどうかや
オイル交換とかが定期的にされてたかを
当たり、ハズレの判断材料の一つとして
「これは!」と思う
プログレの中古があるなら
チェックするのがおススメです^^
あと自分が中古車を買うときにチェックするポイントは座席のサポート部分とかにひどいシワやヨレ、擦れたり劣化がないかってのはよく見ます。
こういった部分も前述したような
「愛されていたかどうか」
「丁寧に乗られていたか」
がわかるポイントだと思っていますので。
注意点②:ハンドルが重い、異音がする不具合
平成10年5月~12年12月
の期間に生産された
JCG10:2.5L FR
JCG11:3L FR
JCG15:2.5L 4WD
これら各モデルのプログレは、
フロント側サスペンションの
継ぎ手部分(ボールジョイント)が
劣化、摩耗することによって
ハンドル操作が重くなったり
異音が発生したりすることから
サービスキャンペーンが
アナウンスされた経緯があります。
【トヨタ リコール等情報】
https://toyota.jp/recall/campaign/111124.html
ボールジョイントってこんな部分
そしてこのサービスキャンペーン、
耐久性を改善したボールジョイントに
交換するとか措置があればいいのですが
「無料」で点検し、
異常があれば「有料」で交換
といった、ただ普通に従来品に
お金を払って交換してもらうだけの
残念な内容になっています。
ボールジョイントのような部品は
どんなクルマでも年数や距離を走れば
劣化してガタがでるものですが、
わざわざサービスキャンペーンが
出されたほどトラブルが多いと
言えるだけに
狙っているプログレの中古は
試乗してみてハンドルが重くないか、
足まわりから異音がないかは
少なくともチェックしたいところです!
注意点③:プログレはぶつけると高くつく!
プログレを中古で買ったら
ホントに注意したいのが
「ぶつけると修理代が高い」
ということ!
クルマはぶつけて壊せば
修理代が高くつくものですが、
それでもドアやバンパーなど
同色の中古部品が見つかれば
鈑金・塗装で修理するよりも
大幅に修理代を圧縮できます。
しかしプログレは
ドアやバンパー、ヘッドライト、
ドアミラーなどといった
ありとあらゆる外装部品の中古が
なかなか見つからない状況です。
あまり街中でも見かけることがない
ちょっとレアな車種、絶対数の少なさが
影響しているのか
バンパーやドアなどの
中古部品がなかなか見つからない
困った状況にあります・・・・。
あったとしても状態が悪いのに超高かったり!
このような状況なので
変わった色、希少カラーだと
ホント絶望的です・・・
ちなみに気になる
部品の新品定価はというと・・・
フロントバンパー:約8万5千
グリルは約3万5000!
前フェンダー:約4.5万+塗装代
ヘッドライト:約4.7万
HIDヘッドライトASSYは驚愕の約10万!
ドアミラー:約5万
う~ん・・・マンダム・・・
元々が高級車なだけに
いい値段しています・・・
どんなに中古車価格はお買い得でも
部品の定価は高級車にふさわしい
価格のままなので
あなたもプログレを買ったら
ぶつけると高くつくというのは
覚えておきたいポイントです!
注意点④:カスタムされたプログレの中古車
トヨタ プログレの
中古車情報を見ていると
ローダウンやマフラー、
アルミなどセンスよくキマってて
いいね~、わかってるね~^^
と思ってしまうような
カスタム&ドレスアップされた
中古車もよくでていますが、
そんなカスタムされた
プログレの中古を購入するなら
・車検に適合したカスタムか
・カスタムされた部分の
純正部品は残されているか
っていうことは要注意です!
もし車検に適合しない
カスタムがいろいろとされていて
純正パーツも残されていなかったら
車検を通す際や故障した際に
非常に困った状況に陥ります。
プログレは前述したように
純正の中古パーツを探しても
なかなか見つからない状況ですし、
新品の純正部品は
思いのほか高額です。
【※車検対応マフラーでも要注意!】
先日、仲のいい整備工場さんからマフラーのお問い合わせがきたのですが、お客さんのクルマには車検対応のマフラーがついてはいるものの経年劣化で音量が大きくなってしまい交換しないと車検がダメだから中古でマフラー探して~とお問い合わせがきたことが!
【※ヘッドライトやテールランプの「塗装」にも注意!】
整備工場さんから意外と多いのが、表面を黒く塗装してブラックアウトされたヘッドライトの塗装が落とせなくて車検に通せないから安い中古ヘッドライト探して~っていうお問い合わせ。
ヘッドライトやテールランプを塗装してブラックアウトしているカスタム車両はこんな落とし穴があるので注意したいところです・・・
そのためカスタムした部分を
元に戻さないと車検が通せないと
指摘されてしまった場合など
泣く泣く高額な新品で
部品交換する羽目に・・・
交換しなきゃいけない部品の新品が生産終了とか納期未定なんてことになってたら目も当てられません・・・
このようなリスクがあるだけに
マフラーやアルミなどカスタムされた
プログレの中古車を買うなら
・車検に適合したカスタムか
・カスタムされた部分の
純正部品は残されているか
ということは
しっかり確認してから
購入するのが安心です^^
※個人的に困ったのは「社外アルミ」。以前カスタムされたC7のコルベットを買ったんですが車検がきたときにホイール替えないと車検通らないよ~って言われて困ったことが。”なんちゃらフォージド”ってかっこいいホイールだったんですが、認証マークがないだかで車検NGらしくって。。。こんなこともあるので社外アルミもご注意くださいませ~^^
⇒プログレの中古車、故障リスクを回避するには
トヨタプログレは
年数がたってきているだけに
弱点や注意点の他にも
距離を走った中古車であれば
いろいろな部品でいつ故障が起きても
おかしくない状況ですが
前述したコンプレッサーなどの
他にも例えば・・・
・セルモーター(スターター)
・オートマ
・センサー部品
・パワステ関係
・ドアミラーやパワーウインド関係
・ナビなど電装品etc.
と、経年劣化によって
故障が避けられない部品が
いろいろ潜んでいますが
あなたがトヨタプログレを
中古で買ってからすぐに故障する
可能性もゼロではありません。
こればっかりはホントわかりません・・・
このようなリスクを回避するために
検討して損はないのが「保証」。
中古車販売店が独自に保証を
設定しているケースもありますし、
カーセンサーやグーといった媒体が
中古車に有償で保証をつけることも。
万一の不具合が発生した際に
保証でカバーしてもらえれば
修理代を自腹で払うことなく
クルマを直してもらえちゃうので
多少のコストがかかったとしても
保険として保証をつけるという
選択肢もアリだと思います。
※一般ユーザーさんからメールで問い合わせが来る時に「中古車を買って2週間ですが故障してしてしまいましたが修理代の見積もりが20万近くって言われ・・・保証を付けてなかったので自費で修理になります。そのため安いリビルト品を探してます」なんてメッセージが添えられてることも少なくありませんので!
※また、中古車販売店の保証に加え自動車保険でも「故障保証」を月々わずかな費用で受けられるものもあるので検討する価値ありだと思います^^
⇒プログレの中古を買う前にもう一つだけ確認しておきたいこと
トヨタプログレの
中古車で気をつけたい
・エアコンの故障
・アイドリング不調
・エンジン内部の汚れ
・重ステ、足まわりの異音
・ぶつけると高くつく
・カスタムされたプログレの中古
などトラブルが多い弱点のことを
部品屋の視点でお伝えし、
リスク回避のこともお話ししました。
あと残るは狙っている
トヨタプログレの中古を
どうすれば少しでも安く買えるか
っていうことですよね^^
中古車の場合は新車と違って
値引きといった概念がありませんし
もし値引きしてくれる中古車があれば
それは元々その分を見越して
車両価格が高めに設定されていると
考えてもいいと思います。
ではどうすれば狙っている
プログレの中古を安く購入できるか。
それはやっぱり
いま乗っているクルマを
高く買い取ってもらうこと
に尽きると思います。
自分もいまの部品屋の会社を
立ち上げて1年たった時に
やっと軌道に乗ってきたから
クルマ買い替えるか~と思って
ネットの中古車情報を見てたら
前から欲しかった
スカイラインクーペの中古が
クルマで小一時間くらいの
近所にいいのがでてたんです^^
走行距離も1万㎞ちょっと、
ブレーキキャリパーが
対向4POTにカスタムされてて!
その時に乗ってた車は
新車で買って13年のアコード。
たしか13万㎞位走ってて
まあ過走行の部類ではあったんですが
6MTのスポーツグレードで
根強い人気があるモデルだから
10万や15万にはなるかな~
なんて考えてたんです。
で、スカイラインを見に行った時に
お店の人に下取りを聞いてみると
10年超えてるクルマは
ウチでは買取できないんですよね
なんてことを言われ!
まさか下取りがゼロとは
想像もしてなかったんで
これはけっこうショックで・・・
乗ってきたクルマを見ずに言われましたし!
でも見に行ったスカイラインの中古
バリモノだからどうしても欲しい、
だけど月々のローンは安くしないと
軌道に乗ったとはいえまだ綱渡りな
起業1年目なだけに恐いし。
そこで役に立ったのが無料一括査定。
買取できないなんて言われた
いままで乗ってきた13年落ちの車が
ホントに価値がないのか
ネットの一括査定で
ためしに確認してみたんです。
で、何社か回答きたのが
30万~40万!
これだけでもゼロ円からすると
とんでもなくいいですよね^^
でもこの時は結局
45万で買い取ってもらえました!
買取してくれた業者さん、
アコードの中古車を若いお客さんから
探してとバックオーダー受けてて
ちょうど自分のアコードが
そのお客さんの希望にあうとのことで
どうしても売って欲しいと。
で、45万で買い取ってもらえたから
無事お目当てのスカイラインクーペに
乗り換えすることができました^^
この後もいろいろ乗換えましたが
結局のところ一括査定をお願いするのが
一番高く売れる印象があります。
オークション的なのもやってみましたが思ったほど値があがらないことが多くて・・・
もしあなたも狙っている
プログレの中古車があるなら
1~2分くらいの入力で
買取相場がチェックできるので
試してみる価値、アリだと思います。
いま乗っているクルマが
想像以上に買取相場が高ければ
高いうちに買い取ってもらって
お目当てのトヨタプログレに
予定を前倒しで乗り換えることも
できちゃいますしね^^
まずはあなたも愛車の買取相場、
チェックしてはいかがでしょうか!?
愛車を一括査定に依頼してみる
↓ ↓ ↓